山田孝之のカンヌ映画祭第3話パイロットフィルムを…あらすじと感想

第2話でカンヌ映画祭について学んだ山田孝之と山下敦弘と芦田愛菜。いよいよ資金集めのためのパイロットフィルムの製作に取り掛かった。本編製作と同じレベルのスタッフを集め、完璧な布陣と山下に豪語する山田。山田のイメージを元にチーフ助監督山崎裕が見つけてきた山口県の鬱蒼とした森の中深くの1本の木のそばで撮影が始まった。果たしてその出来は………。

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パイロットフィルムの製作に乗り出した山田たち、相変わらず山下は置いてけぼり

山田孝之に呼び出され山口県を目指す山下敦弘監督と女優芦田愛菜、この段階で山下は山田からほとんど説明を受けていない。

山田孝之にどうしても撮りたいものがあると言われてここまで来たのだ。

現場ではすでに大勢のスタッフがスタンバイしていた。

完璧な布陣で…と山田が言う。

チーフ助監督渡辺直樹は河瀨直美の殯の森のスタッフ、撮影の山崎裕は是枝弘和の誰も知らないの撮影を担当しているいずれも一流のスタッフたちだ。

山田はここでパイロットフィルムを作ろうとしている。

ここで撮った映像で、パルムドールを目指す映画の全体的な雰囲気(世界観?)が伝わるようなものにしたいという。

パイロットフィルムとは、スポンサーからの資金を獲得するために、先行し制作される試作映像のこと。

企画書では説明しきれない世界観を提示することが可能となり、資金を調達する近道になる場合があるのだ。

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不安がる山下の質問をはぐらかすように大丈夫という山田。

取りあえず撮影場所を目指すことに……。

たくさんの機材をリヤカーに積んで、森の中に入っていく。

運搬に苦労するスタッフに

カンヌ目の前なんで(ガンバって!)

と声をかける山田。

撮影場所に到着する。

助監督の渡辺が事前に山田からイメージを聞いていて、それにふさわしい木を見つけておいたのだ。

山田のイメージはこうだ。

森から見える空、そこからパンダウンすると男の首括り死体がゆらゆらと揺れている。

さらにパンダウンするとそこには少女の死体が……。

やがて少女が目を覚ます。

少女は死んでいたのではなく、実の母親に首を絞められて意識を失っていたのだった。

少女のそばには彼女の生気を吸い取ったかのような毒々しい花が咲いている。

少女は起き上がり記憶を必死にたどる。

少女の最後の記憶は自分を殺そうとしている母の顏だった。

少女は母親へ殺意を抱き、足元の包丁を握り締め叫ぶ。

というストーリー

木にぶら下がっていたのは少女の父親。

母に殺されかけた少女が意識を取り戻し、母に殺意を抱くという難しいシーンだ。

本編の母殺しを暗示する重要なシーンでもある。

長澤まさみのナレーション

わたしが目を覚ますと そこは森の中

お父さんは わたしの後ろでぶら下がっている

「お母さんは?」

お母さんを思い出すと

哀しみ 憎しみ 怒りが湧いてきた

「お母さんがわたしを殺したんだ」

でも私は生きている

わたしはお母さんを殺そうと思った

撮影はワンカットの長廻しですることになった。

NGを出せない緊張感が漂う。

父親役は首吊りスタント専門の役者さん、首くくりたく象さん。

彼は本当に首をつって見せるアクショニストだ。

ぶら下がった状態で3分間はいられるという。

1969年からこのアクションをしている大ベテランなのだ。

安全面に配慮して看護師さんもスタンバっている。

芦田にそんなショッキングなシーンを見せることに倫理的な問題があるのではと山下は山田に進言するが、山田は意に介さない。

山田にとって芦田はプロの女優であって、そこらの小学生ではないのだ。

通しのテストが終わった時、芦田が山田に演技の提案をする。

立ち上がって包丁を握りしめるラストシーンで叫んでもいいですか?と言うのだ。

芦田の演技プランはそのまま採用されることになる。

こんな短いシーンでもしっかり役を入れて、なりきっている。

女優芦田愛菜恐るべし。

本番にOKが出て、撮影終了。

こうして山田孝之がカンヌを目指す映画作りのための1分37秒のパイロットフィルム穢の森(けがれのもり)が完成した。

山田は完成したパイロットフィルムの感触を得るためにあるイベントでこの映像を見てもらうことにした。

有村崑のバカデミーシネマラボ

映画コメンテーター有村崑が主宰する映画サークルのイベントだ。

映画ライターのよしひろまさみち

従来の山下監督の映画とはまったくテイストが違っている

芦田愛菜はこんな演技もできるようになったのかとビックリした

と感想を延べた。

有村は親殺しから最も遠いイメージの芦田愛菜を主演女優に起用したことにあざとさを感じたと否定的なコメントがされた。

それに対して山田はあざとくて何が悪いのかと開き直って見せた。

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次回予告

このパイロットフィルムを持って製作資金集めに奔走する山田と芦田の姿。

はたして資金は集まるのだろうか

第3話の感想

パイロットフィルムの製作のために山田が集めたスタッフは一流の人たちばかり。

あいかわらず山下は置いてけぼりにされたままだ。

てすとではスタートの掛け声さえ忘れてしまう、うろたえぶりだ。

このプロジェクトは山下にとって意味があるのかと心配になる。

山田が山下を監督に迎えた意味も分からなくなってきた。

パイロットフィルムはいかにもな世界観で、芦田も良い味を出している。

首つり専門のスタントマンがいることは初めて知った。

第3話の展開には驚きはなく、想定の範囲でのストーリー。

山下監督の置いてけぼりぶりだけが際立った回だった。

いつ山下監督は本領を発揮するのだろうか?

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