”あさイチ”井ノ原快彦後任の博多華丸大吉大抜擢には不安がいっぱい~二日酔いと毒舌を封印できるのか?~
2018年2月9日NHKの朝の情報番組あさイチ(月~金曜、午前8時15分~)を3月で降板するV6井ノ原快彦(41)の後任が、お笑いコンビ博多華丸(47歳)・大吉(46歳)に決まったことが分かりました。
先に報じられた通り、有働由美子アナの後任には、若手のホープ近江友里恵アナの起用が決っていて、4月からは華丸大吉、近江アナ(29歳)の3人でMCを担当することになります。
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イノッチの突然の降板表明でバタバタだった後任選びは好感度優先の人選だった
近江アナは、2016年4月からもう一つのNHKの人気番組ブラタモリの4代目アシスタントにも起用されてその控え目な対応が好感を持って受け止められていました。
今回のあさイチ抜擢で、NHKの上層部が近江アナを次世代エースとして考えていることが明確になったようです。
一方、予期せぬ井ノ原快彦の同時降板で、慌てて後任探しに走らされたNHKは、芸人なら有吉弘行クラスを狙いたいところでした。
俳優では谷原章介らが候補に挙がったようです。
しかし、4月からの出演というタイトなスケジュールがネックになり、思うような人選ができません。
そこで止むを得ず大きなレギュラーを持っていないタレントにも候補を広げて出てきたのが博多華丸大吉だったのです。
博多華丸大吉は、共に福岡県出身で、福岡大学(共に中退)在学中に落語研究会で知り合いました。
大学在学中の1990年にコンビ結成、地元福岡で人気を博します。
地元では爆笑を取るコンビとして順調にキャリアを重ねていました。
しかし1997年所属している吉本興業福岡事務所とテレビ西日本(TNC)とのトラブルで、大吉が1年間の謹慎生活を余儀なくされてしまいます。
1998年に復帰してコンビ活動を再開しますが、このころから大阪吉本のテレビ番組が福岡でも放送されるようになり、福岡でも大阪の芸人が人気を博すようになりました。
それに押されるように華丸大吉の人気が低迷していきます。
このままではジリ貧になってしまうと危機感を持った2人は、決死の覚悟で全国区に打って出ました。
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1999年から2003年まで参加したNHKの爆笑オンエアバトルでは13勝4敗でゴールドバトラーに認定されます。
2001年の第1回M‐1グランプリでは、予選11位になって決勝進出の権利を得ますが、コンビ結成10年以内という出場資格を満たせずに、失格となってしまいました。
これらの活躍で全国的な評価を得たことでだんだん仕事の幅が広がっていきました。
2005年4月に満を持して東京本社に移籍、活動の拠点を東京に移します。
しかしキャリア15年にもかかわらず、東京本社では新人扱されてしまい、ギャラも激減してしまいました。
2005年10月、とんねるずのみなさんのおかげでしたの「博士と助手〜細かすぎて伝わらないモノマネ選手権〜」に華丸が出演、華丸の持ちネタアタック25の故児玉清のモノマネがバカ受けして優勝してしまいます。
翌年も出場して連覇を果たし、優勝賞金100万円を獲得しました。
2006年2月には、大吉と二人でブラッシュアップした児玉清ネタで、R-1グランプリにも挑戦、優勝して賞金500万円を獲得しています。
その後テレホンショッキングや、アメトーークにも出演を果し、人気芸人への階段を駆けあがっていきました。
このころからそれぞれピンでの活動も行うようになっています。
2014年のTHE MANZAIで優勝を果し、全国の漫才師の頂点に立ちました。
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2人のポリシーとして、他人の悪口を言うようなネタは扱わず、ツッコミでも身体を叩くような激しい仕草はしないようにしています。
そのため視聴者からは、サンドイッチマンと並ぶ高い好感度を得てきました。
ずっとこの芸風を守ってきたので、先輩からも可愛がられ、後輩からも慕われる”イイ人芸人”として認知されています。
時折大吉が吐く毒舌も、それほど深刻には受け取られていません。
余程の事がない限り、仕事のオファーは断らないので、スタッフや関係者から重宝されるタレントです。
そのため全国を飛び回る毎日で、常に20万マイル以上は持っていると豪語しています。
多くのテレビ番組に出演している華丸大吉ですが、全国ネットの番組にメインMCとして出演するのはあさイチが初めです。
これまで華丸大吉は、サブとして使われて輝いてきました。
絶妙なタイミングで話に割りこんで笑いをとるのはお手のものです。
大物タレントや俳優女優をゲストに迎えることも多いあさイチで、二人がホストとしての役割りを十分に果たせるのかには少し不安が残ります。
前任の井ノ原快彦とはほぼ同年代ですが、タレントとしての格は井ノ原よりはずっと見劣ります。
井ノ原は人間としての絶妙なバランス感覚で、ゲストがどんな大物であっても、新人でも同じように接してきました。
そういう部分で視聴者から絶大な信頼を得てきたのです。
華丸大吉は、人柄が良い分だけ大物タレントに位負けしてしまう心配があります。
井ノ原は、時折視聴者を感心させるようなコメントを披露して人気を博してきました。
華丸大吉にそれを望むのは酷でしょう。
あさイチでは、近江アナにメインの進行を任せながら、華丸大吉は番組上のスパイスのように関わっていけば突破口があるかもしれません。
もしあさイチのスタッフが、あくまで華丸大吉メインでの番組作りにこだわるならば、事前に華丸と大吉の役割り分担をきっちりと決めるべきです。
それを決めたうえで、実際のオンエアで軌道修正を図っていくのがベストであり、マストでもあります。
管理人の個人的には、思い切って近江アナメインの番組にした方が成功する確率は高いように思います。
いずれにしても華丸代吉にとっても、近江アナにとっても、今回のあさイチ出演は大きなチャンスですが、失敗すればその代償は高くつくでしょう。
お酒大好き芸人の華丸大吉が、二日酔いであさイチに出演することだけは避けてもらいたいものです。
あさイチの未来は、3人の活躍にかかっています。
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