徳山大五郎を誰が殺したか?第11話悪戯シタイ ネタバレ あらすじと感想 徳山からのLINEは米谷土生上村の3人の仕業だった
橋部からボーナスチャンスとして渡されたDVDから、徳山の携帯を発見することができた。徳山の携帯からLINEを送り続けていたのは米谷、上村、土生の3人で、動機はクラスメートを驚かせたり、おびえさせたりしたかったという単純なものだった。しかしそのことで、クラスのメンバーがそれぞれ抱いていた感情が露呈し、爆発する事態となってしまう。そして生徒たちがお互いを疑っている状況は変わらない。平手は亀吉君の水槽から、神崎と徳山の親密交際を示す写真を発見する。
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徳山の携帯からLINEを送りつづけている犯人が見つかった
6日目13:30
”死体が見つかった日から、徳山の携帯を使って、たびたび挑発的なLINEを送ってくる犯人。そろそろ潮時じゃないかなあ……、ね!米さん?”(ねる)
一斉に米谷を見る生徒たち。
”徳山の携帯持ってるでしょ!”(ねる)
”米さんがLINEの犯人?”(今泉)
”いやいや”と首を横にふって否定する米谷。
”そういうのいいから。”(ねる)
”見たんだよわたしたち、ハッキリと。アンタが携帯使ってるとこ。”(理佐)
”携帯…”と言ってポケットから白い携帯を取り出す米谷。
”じゃなくて、黒いやつでしょ徳山の携帯って。”(ねる)
”ごめん。わかんない。”としらばっくれる米谷。
”しないの?”(ねる)
”えっ?”(守屋)
”わたしにしたみたいに……、身体検査。”
”あー……。じゃあ尾関とスズモン!”(守屋)
”ええ?”(尾関・鈴本)
”早く!”(守屋)
米谷に近づく尾関、鈴本、織田。
織田が米谷の白い携帯を預かり、尾関と鈴本がボディチェックを始めた。
”ゴメンね、ホントはこんなことしたくないんだけど。”(ねる)
しかし米谷の体から徳山の携帯は発見できない。
“ないんですけど。”(尾関)
”いや、そんなはずない。”(ねる)
その時みんなの携帯にLINEの着信音が鳴り響く。
”ケンカすんなよ”
徳山からのLINEだった。
”わたしじゃないよ。”(米谷)
”えっ、なんだったのこの時間。”(志田)
”見たんだって、ホントに。”(理佐)
”ごめん、見間違いだったのかも……。”(ねる)
”しょうがないよね、疑心暗鬼にもなるよ、ここまで来たら、でも今は集中しよ、文化祭の準備。”(米谷)
”その通り。”(佐藤)
”さあさあ急いで準備を始めよう。”(長沢の山形弁で)
米谷の通訳。
”ああ、はーい。”(守屋)
”馬鹿らしい!”(鈴本)
ねるに向かって”第一容疑者確定。”と織田が言う。
徳山からのLINEを確認する平手の背後で、薄笑いを浮かべる米谷。
何かを感じて振り返る平手。
文化祭の準備が佳境に入ってきた。
”備品取りに行くから、(手が)空いてる人来て。”(小林)
今泉、ねる、理佐、斎藤、石森、そして平手が教室を出て行く。
平手が廊下で窓拭きの作業をしている橋部に気づいた。
”これはこれは、副理事長閣下さん。”(平手)
”半日かけて手に入れた情報が、その程度か。見つける気あんのかよ!”(橋部)
2人の会話に気付いてねるたちが戻ってきた。
”だったら、自分でお捕まえになったらいかがですか?”(平手)
”ええーっ!面倒くさそう。”(橋部)
平手たちがあきれて立ち去ろうとすると、
”ボーナスチャーンス!”と橋部が叫んだ。
驚いてふり返る平手たちに、橋部は1枚のDVDを示した。
それは徳山がねるに”何かあったらこれを見ろ”と言って手渡したDVDだった。
橋部に駆け寄り、DVDを取り戻すねる。
”割れてる。”(ねる)
”詰めが甘いんだよなあ。全員ヤバい!。この学園の平和と秩序が君たちの肩にかかっている。”(橋部)
”はい、オーケー?”とひときわ大きな声で言って橋部は立ち去ってしまった。
”何だろ、この数字?”(ねる)
”3423……、ビデオの時間かも。”と平手が気付いた。
”みられないかなあ、中の映像。”(平手)
”映像が確認できればいいんだよね。”(理佐)
”うん。”(平手)
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廊下の隅でべりかを取り囲む理佐たち。
”見せてよ。”(理佐)
”いやだ。”(べりか)
”撮ってたでしょ?”(平手)
”撮ってない。”(べりか)
”撮ってないわけないじゃん。”(理佐)
頑なに首を横に振るべりか。
”おととい見てたでしょ、みんなで。徳山のDVD。”(平手)
”撮ってたでしょ、あの時。動画!”(理佐)
”お願いだから見せて。確かめたいことがあるの。”(平手)
”じゃあ、代わりに撮らせてね。”(べりか)
”何を?”(平手)
”一発ギャグやってる動画。”(べりか)
”誰が?”(平手)
”ひ と り づ つ!宝物だね。”(べりか)
べりかの再撮映像を確認する平手たち。
”コマ送りで、34秒23コマ。”(平手)
そこに映っていたのは水槽の亀だった。
”あっ!”と平手が何かに気づいた。
6日目21:09
お化け屋敷のリハーサルが始まった。
”やり直し、全然怖くない。”(長沢の山形弁)
米谷の通訳。
”じゃあ、どないすればええねん?”(小池)
”もっと人間じゃないみたいにやってみて。”(長沢の山形弁)
米谷の通訳。
”厳しいよ、リーダー。”(鈴本)
”いつの間にリーダーになってん。”(小池)
”ねえ、休憩にしない?”と斎藤がコンビニのビニール袋を両手に持って教室に戻ってきた。
”はあっ?”と長沢が詰め寄る。
”いや、空腹だと集中力がさあ……。最高のお化け屋敷にしたいじゃん。そのために……。”(斉藤)
”おっかない人だと思ってたけど、やる気になってくれたんだね、ありがとう”(長沢の山形弁)
”訳さないけど、とにかく喜んでる。”(米谷)
”あっ、うん。じゃあ、お腹すいてるひと!”(斉藤)
歓声をあげる生徒たち。
そこに徳山からLINEが。
”じゃあ俺、甘いパン。”LINEを読み上げる小林。
立て続けのLINE送信、徳山の成りすましは、明らかに調子に乗っている。
”尾藤イサオ、明日のジョーだ”(尾関)
”なんなの?ふざけんといてよ”(小池)
亀のエサ係の上村が、エサ箱の中を探し始めた。
”あれえ、探し物?”(平手)
手を止める上村。
”これのことかな?”と平手が黒い携帯を上村に示した。
”知らない。”(上村)
”知らないわけないじゃん。”(平手)
”知らないって言ってんじゃん!”と上村が叫ぶ。
その声に驚いたみんなが”どうした?”と言いながら2人に近づいてきた。
”それって?”(小池)
”徳山の携帯。亀山君のエサ箱の中から見つけた。”(平手)
”あっ、(今)LINEしたのはわたし。”(平手)
”エサ係が何も知らない……はないよね。”(平手)
”キター!”(志田)
”いいの、土生ちゃん?助けてあげなくて。”(ねる)
”なんであたしが。”(土生)
”米!グループ犯でしょ?確かに交代で使ってればバレないよね。”(理佐)
”ずうっと見てたから、3人が目くばせしてるとこ。”(石森)
”徳山の(DVDの)動画の中に、亀山君の映像が隠れてたの。まさか携帯電話にたどり着くとは思わなかった。”(ねる)
”なるほどねえ。”(米谷)
”いや、なるほどねじゃなくて、結局誰が犯人?誰だよ!”(守屋)
”誰なんだよ!!”(守屋)
”ごめんなさい。”と土生が頭を下げた。
”わたしたち3人でLINEしたの。ごめんなさい、ホントにゴメン。”(土生)
”だからやめようって言ったんだよ!”と上村が大きな声で叫ぶ。
”はあ?”(米谷)
”言ったじゃん、そろそろヤバいって。”(上村)
”何それ、何それ!自分が一番楽しんだんじゃん”(米谷)
”やめて!”(土生)
”最初に拾ったの、わたしなの。”(土生)
回想シーン
徳山の死体を発見した朝、死体を隠すために持ち上げた時に、ポケットから落ちた携帯に気付き、素早く自分のポケットに入れたのだと言う。
それを米谷と上村が目撃していたのだ。
”今更拾ったって言ったって逆に怪しまれるだけだよ。”(上村)
”ウソっ、ただの思い付きで……どうしよう”(土生)
”隠そうよ、3人で、そのほうがきっと楽しいから。”(米谷)
”賛成”(上村)
それから3人のイタズラ(悪戯)が始まったのだ。
その日の午後、徳山の死体をねるのロッカーから、隣の長沢のロッカーに移したのも3人のイタズラだったのだ。
回想終わり
”えっ待って、あの日徳山を移動させたのもアンタたちだったの?”(鈴本)
”あきれた!”(今泉)
”なして、ほだだこと!”(長沢)
”驚いたり、怯えたり、いがみ合ったり、そんなアンタたちを見たかったから。”(米谷)
”はあっ?”(石森)
”見たかったんだ、みんなが困ってるとこ!”(米谷)
”受験ノイローゼかよ。”(斉藤)
”でも、これって犯罪じゃないよね?ただのイタズラっていうか…”(上村)
”いや十分でしょ!”(菅井)
”どれだけ振り回されたと思ってんだよ!”(守屋)
”今話してることも全部ウソだったりして。”(志田)
”徳山殺したのもアンタたちでしょ!”(織田)
”違う!”(上村)
”それとこれとは別だから。”(米谷)
”いやいや、もう無理だって!”(小林)
”認めてよ、さっさと。”(石森)
”そうや、終わりにしよっ。”(小池)
”徳山先生にどんな恨みがあるの?”(菅井)
”ないったら!恨みなんか!”(土生)
”徳山は関係ない。あるとしたらお前らだよ!”(土生)
”はあっ?”(守屋)
”ムカつくんだよ、なんでもかんでも押し付けて、いい気になってんじゃねえぞ!”と守屋の肩を小突く土生。
”土生ちゃん”(菅井)
”裏口のくせに、優越感振りかざしてるんじゃねえよ!死体とマウストゥマウスできるわけねえじゃん!”(土生)
”てか、なんであの時誰も止めてくれなかったの?最悪だよ、もう全員最悪!”(土生)
”何日前の話だよ!”(守屋)
”わたしもやらされたよ、愛人。”(鈴本)
”もう忘れてるから”(土生)
”忘れようとしてんだよっ!” (鈴本)
”そうやって全部忘れていけば。わたしは無理、ずっとずっと我慢してたの。いっつもパシリにされて、係り押し付けられて、少しぐらい楽しんで何が悪いんだよっ!”(土生)
”だからって、殺していいてことにはなんねえよっ!”(守屋)
”徳山を殺した犯人は別にいる。”(平手)
”なぜなら、徳山があらかじめ携帯が盗まれることを予測して、映像を残すことなんてできないから。”(平手)
”携帯が見つかったのは、ただの偶然だった。”(ねる)
”そう。だから3人が徳山を殺した犯人とは言い切れない。”(平手)
”ありがとう。”(米谷)
”事実を言っただけ。”(平手)
突然長沢が米谷に駆け寄って、頬を叩いた。
そして両手で米谷の肩を掴み詰め寄った。
”わたしのロッカーに徳山の死体が入ってた時、ホントにイヤだったんだから。ホントに。そんなことお化け屋敷でやってとよ。ホントやんなっちゃう。”(長沢の山形弁)
”なんでさ?”(米谷)
”わかんねえ。でもオラたち、友達だっぺ。”(長沢)
”わかんない、でもわたしたち友達じゃん。”(米谷の通訳)
”言ってけろ!横着モン!”(長沢)
”言ってよ、バカ!”(米谷の通訳)
”ゴメン。”(米谷)
”ごめんなさい。”(土生)
”ごめんなさい、ほんとうにごめんなさい。”(上村)
突然コッペパンをかじり出す斉藤。
”よし、食べよう!たべてさ、なんか元気だそう!”(斉藤)
”ちょっと、泣くか食べるか、どっちかにしてよ。”(石森)
”はっ?泣いてねえし。”(斉藤)
”疑いが晴れたわけじゃない、けど、それは私も同じだから。”(菅井)
”またうやむや、もうやってらんない!”(守屋)
”行こう!”(守屋)
”うやむやでいいじゃん”鈴本が優しい声で言う。
”いいよ、行こう!”それでも出て行こうとする守屋たち。
”帰さない!”両手を伸ばして佐藤が守屋たちの行く手を遮った。
”完成するまで。”(佐藤)
”ハイ。”素直に従う守屋だった。
”さあさあ、急いで準備をはじめよう。”(長沢の山形弁)
”はーい。”力なく返事をする生徒たち。
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ベりかの一発ギャグ撮影シーン
”約束。”べりかが平手に言った。
”うん?”すっかり忘れていた平手
”とっととやろうぜ、とっとと。”(斉藤)
平手のギャグは右手のほうが強いと思いきや、左手のほうが強いカマキリ。
石森のギャグはショベルカーの真似。
斎藤のギャグはグーチョキパーからのウーパールーパー。
理佐は顔のハーフ&ハーフ。
ねるは”カーニ、カニ、カニからのザビエル。”
”オッケー!終了!ふーーっ!”
7日目の朝06:59
教室の中で床に寝ている生徒たち。
美術監督の佐藤と平手はずっと起きていた。
佐藤は一番大きな絵の仕上げをしている。
平手は亀吉君の水槽を、じっと見つめていた。
何かを思いついて亀吉君を水槽から出す平手。
”ごめんね。”と言いながら、亀吉君が逃げ出さないように、ひっくり返して床に置いた。
そして水槽の中の砂利をバケツに移す。
その砂利の中にはビニール袋が隠されていた。
その中には1枚の写真が入っている。
”徳山と神崎。”(平手)
それは神崎がいかにも親しそうに、徳山の肩に手を廻してカメラに向かってポーズをとっている写真だった。
写真を持って廊下に出ると、橋部が台車を押して通りかかった。
”イッツショータイム!”(平手)
”いよいよだね文化祭、ゴミの分別はちゃんとしてね。”(橋部)
”今日中に犯人をしょっ引きますから。お楽しみに。”(平手)
”それってさあ、どっち?”
”えっ?”(平手)
橋部は謎の言葉を残して去って行ってしまった。
”どっち?”平手にはまだその意味が分からない。
”できた。”そのころ佐藤の絵がやっと完成した。
セットにその絵をはめ込んだ後、バケツに入っている赤いペンキをぶちまけた。
次週(最終回)予告と感想
次週(最終回)予告と感想
”さあて、犯人しょっ引きまーす。”(平手)
第11回の感想と犯人の推理
徳山の携帯を使って悪戯を仕掛けていたのは米谷一人ではなく、土生と上村も共犯だった。3人がこのいたずらにのめり込んだ背景には、それぞれがクラスに対して持っていた鬱屈した感情を持っていたからだった。
3人の行動は図らずも3年C組の”クラスカースト”を浮き彫りにさせる結果となった。
徳山の携帯が見つかり、一つの謎が解けたものの、徳山を殺した犯人の特定には役立っていない。
実は元々このドラマは9月最終週放送の第11回で完結する予定だったのだ。
ところがあまりにもこのドラマの評判が良かったためと、後番組の準備の関係で、急きょ10月の第1週まで放送を続けるという変則的な事態になってしまった。
だからこの第11回はムリヤリ差し込んだ感満載で、ドラマとしての緊迫感はあるものの、本筋の謎解きはそれほど進展しないという回になってしまっている。
ただそのおかげで、今迄あまりスポットが当たらなかった、土生、上村がフィーチャーされ、それぞれのファンにはたまらない神回になっている。
土生も上村も、初めのころより演技は数段進歩しているようだ。
いままでセリフもあまり多くなく、存在感がなかった二人がこの回では、見事にはじけている。
そしてさらに良かったのは長沢と米谷のカラミだ。
長沢が山形弁で”うまぐねえ(良くない)”を繰り返すシーンでは、米谷を思う長沢の真情に思わず
ぐっときてしまうほどだった。
この回で謎解きの上で重要なことは、徳山と神崎が極めて親しい関係にあったことを示す写真を平手が発見したこと。
徳山の妻が持ってきた写真の制服姿の女は、生徒ではなく、神崎のコズプレだったのかもしれない。
徳山のセクハラを生徒たちに語ったのは神崎だった。
徳山のセクハラの餌食になっていたのは誰なのか?
当初考えられていた ねる、菅井はセクハラの被害者ではなかったようだ。
今回文化祭のお化け屋敷のために徳山の絵を描いて、意味ありげに赤いペンキをぶちまけた佐藤が被害者だったのかもしれない。
もう一つは、橋部の”どっち?”という謎の言葉だ。
明日犯人をしょっ引くと宣言した平手に対する返事として、”どっち?”という言葉はかみ合っていない。
前回の第10話で、このブログの管理人の推理として紹介した説。
徳山大五郎は殺されたのではなく心臓発作による病死説が正しいと仮定すると、橋部の言葉は意味を持ってくる。
橋部の”どっち”とは、平手が徳山を殺した犯人を特定できたというのか、それとも、徳山は殺されたのではなく、病死の後でナイフを刺され、殺人に偽装されたことを知り、その偽装した人物を特定できたのか、どっちだ?と聞いていると考えるとつじつまが合う。
最終回平手が颯爽と推理を披露して、名探偵コナンのように”徳山を殺した犯人はお前だ!”という展開はどうもありそうになく、真相を知った平手も驚愕する結末が待っているような気がしてならない。
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