佐々木美玲”ひらがなけやき坂46”独立宣言!私たちはもう欅坂46のアンダーグループじゃない!
2018年5月19日のKinKi Kidsのブンブブーンに、ひらがなけやき坂46のメンバー4人がゲスト出演した。
欅坂46のメンバーが、冠番組(KEYABINGO4ひらがなけやきって何?(NTV)、ひらがな推し(TV東京))以外の地上波番組にゲスト出演するのは初めてのことだ。
出演したのは、佐々木美玲(18)、高本彩花(19)、柿崎芽実(16)、小坂菜緒(15)の4人。
番組のオープニングで、一人一人が紹介されたあと、グループについて佐々木美玲が説明した。
その様子がこちら
美玲はその説明の中で、ひらがなけやき坂46は、漢字欅坂46とはまったく別のグループだと言明したのだ。
これは画期的な発言である。
スポンサードリンク
ひらがなけやき坂46の欅坂46アンダーグループからの脱却は成功するのか?
ひらがなけやきは、欅坂46のアンダーグループとして発足したことは間違いない。
プロ野球で言えば、漢字欅が1軍チームであって、ひらがなけやきは2軍との位置づけだった。
2軍であるひらがなけやきで練習に励み、実力をつけて認められたものが1軍である欅坂46に抜擢される、そういうストーリーを運営は描いていた。
2017年の日経エンタテインメント5月増刊号のインタビュー記事で、欅坂グループの運営責任者である今野義雄は、
基本は同じ欅坂46の一員でありながら、別のグループとして活動していくという位置付けです。ただ、けやき坂46で頭角を現したメンバーが、欅坂46へ加入するといった動きはあるかもしれません。
と語っている。
ところが欅坂46は、圧倒的なカリスマセンター平手友梨奈という才能を得て、運営が描いていた目論見を、はるかに超える物語を紡ぎ始める。
秋元康、TAKAHIRO、平手友梨奈という3つの才能の奇蹟の出会いが、欅坂46を、平手友梨奈を中心に21人のメンバー全員で若者のレジスタンスを体現するグループへと舵を切らせる。
21人による全員選抜制は、デビューシングルサイレントマジョリティから、6thシングルガラスを割れ!まで続いている。
一方、漢字欅から1年も立たない内にスタートしたひらがなけやき坂46は、漢字欅の21人全員選抜の継続によって、漢字欅への昇格という大目標を奪われてしまい、暗闇の中に取り残されてしまう。
2016年後期は、ひらがなけやきにとって暗黒の時代となってしまった。
スポンサードリンク
2017年に入って、運営はようやくひらがなけやきの活動に本腰を入れ始めた。
アンダーグループの経営は難しい。
乃木坂46も担当している今野は、乃木坂46でのアンダーグループの処遇で、何度も失敗を犯している。
それによって乃木坂46のアンダーメンバーのモチベ―ションはダダ下がりとなり、1期生と2期生の溝は未だに埋められてはいない。
アンダーメンバーのモチベーションの維持だけでなく、アンダーグループの収支をどうとっていくかというビジネス上の大きな課題もある。
アンダーグループをシニアグループの運営コストと割り切って、シニアグループの利益を投入するというのが従来の考え方であった。
ところがアンダーグループの活動の充実に伴なって、コストはどんどん膨れ上がっていく。
ここに至って運営は、アンダーグループ単体での収支のバランスを図らなければならないと考えるようになったのだ。
それが乃木坂46のアンダーライブや、舞台公演、アンダーアルバムのリリースに繋がっていくのである。
今野は、乃木坂での失敗と経験を糧として、ひらがなけやきには単独の全国ライブツアーや、連続ドラマ出演などのチャンスを与えてきた。
その中で、ひらがなけやきは、漢字欅とは対照的に、明るくポジティブなフループに成長していく。
ハッピーオーラという、独自のキャッチコピーも獲得して、明らかに漢字欅とは違う色合いのグループとしての顔を持ち始めた。
それによって漢字欅とひらがなけやきの関係性に、変化が現れてきた。
昨年5月の日経エンタのインタビューで今野は、ひらがなは漢字のアンダーグループだとはひと言も言わなかった。
運営も、ひらがなけやきの飛躍的な成長と、漢字欅との明らかな色合いの違いに気づき始めたからだ。
それでも、ひらがなで頭角を現した人材を、漢字に送り込む可能性はあると、釘を刺している。
この時点では今野はまだ迷っていた。
漢字欅の長期的な継続を図るためには、ひらがなけやきはあくまで漢字欅のためのファーム(農場)であり、そこでで育てた才能を漢字欅に送り込む必要があると考えていたからだ。
ところが2017年8月、ひらがなけやき2期生9人の加入が決まって、風向きが変わる。
2期生の計り知れないポテンシャルを目の前にして、ひらがなけやき単体でのビジネス展開の展望が開けたからだ。
たまたま遭遇した平手友梨奈の負傷というアクシデントを逆手にとって、ひらがなけやき単体での日本武道館ライブ3Daysを敢行し、その最終日にはひらがなけやきの1stアルバムのリリースまで発表してしまったのである。
標題シングルも与えられず、メジャーデビューも果たしていないひらがなけやきが、いきなりアルバムをリリースするという、変則的な展開が生れたのだ。
音楽番組に一度も出たことがないアイドルグループがいきなりアルバムを出すのは異例中の異例である。
スポンサードリンク
乃木坂46もアンダーアルバムをリリースしているが、これはアンダーメンバーのモチベーション低下のガス抜きが目的であり、収録された曲はすでに発表されたものばかりだった。
一方で、ひらがなけやきのアルバム収録曲は、大半が新曲である。
このアルバムはひらがなけやきにとって、メジャーデビューシングルと限りなく同じ意味合いをもつものになるのだ。
6月20日のリリースに先立って、小規模ホールではあるが、東阪名でのライブも決まっている。
アルバムセールスの成功は、運営がどれほどの予算を掛けてプロモーションに取り組むかにかかっている。
2018年4月から、”ひらがな推し”(TV東京)と”KEYABINGO4 ひらがなけやきって何?”という2つの冠番組も始まり、ゴールデンウイークには舞台あゆみも成功させた。
これらの取り組みによって、ひらがなけやきのメンバーたちは成長し、少しづつ自信をつけてきた。
グループとしても、平手友梨奈1強体制の漢字欅とは違って、メンバーそれぞれが個性を生かした表現力豊かな、カラフルでポップなグループとしての形ができつつある。
8月には10万人の参加を目論んで、坂道合同オーディションが実施される。
そこでは漢字欅2期生の募集も行われるはずで、ここでようやくひらがなけやきは漢字欅のアンダーグループという呪縛から抜け出すことができることになる。
そうなれば、ひらがなメンバーの夢である、ひらがなけやき単体でのミュージックステーションへの出演も現実味を帯びてくる。
ひらがなメンバーの努力が報われる時が来るのだ。
無論、夏以降はメンバーの適性に応じて、漢字・ひらがな間でのメンバーのシャッフルはあり得るだろう。
しかしそれはまた別の話だ。
今回のKinKi Kidsのブンブブーンでの佐々木美玲の力強い宣言で、ひらがなメンバーが迷いなく日々の活動に取り組んでいることがわかった気がする。
ひらがけやきの前途は洋々だ。
関連記事:日向坂46(旧ひらがなけやき)メジャーデビュー決定!3/271stシングルリリース~3月5日6日横浜アリーナデビューカウントダウンライブ開催!~
スポンサードリンク