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矢作萌香AKB48電撃卒業の真相~次世代エースからの転落に見るネットリテラシーの重要性~

アイドル

AKB48の未来を担う逸材として期待されていた矢作萌香

AKB48の56thシングル”サステナブル”のセンター矢作萌香(17歳・高2)がレギュラー出演するTV番組”ミライ☆モンスター”(10月27日放送)内でグループからの卒業を発表した。
MCの関根勤が当惑する表情から、事前に共演者にも知らせていなかった卒業発表であることを覗わせる唐突な卒業発表であった。
正規メンバー昇格からわずか10か月、異例の研究生でのソロコンサート実施、1stソロ写真集のリリース、56th標題シングルのセンター抜擢と、AKB48の次世代を担うエースへと駆け上がるはずだった矢作萌香に一体何が起きたのか?
矢作の生立ちや素顔、文春砲の影響などを検証しながら、突然の卒業発表の真相に迫ってみる。

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 姉妹地下アイドルからAKB48のセンターに駆け上がった矢作のシンデレラストーリー

矢作萌香、埼玉県出身、2002年7月5日生まれの17歳。(2019年10月現在)
姉の矢作有紀奈(24歳)は元SKE48メンバーで、在籍当時は歯科大学に通いながらアイドル活動をする”歯科ドル”であったが、学業に専念するとして、2018年11月にグループを卒業している。

矢作姉妹は、AKBグループ加入以前にも、アイドルグループLe Petite Fleurie(ルプティフルリエ・事務所はカトレアプロモーション(当時)所属)のメンバーとして芸能活動をしていた。

その後姉有紀奈はSKE48へ、妹の萌香はAKB48へと羽ばたいていった。

妹の矢作萌香は、弱冠16歳にして歌唱力・表現力・自己プロデュース能力に秀でており、まさにAKB48の未来を担う逸材と期待されてのAKB48加入であった。

2018年1月、第3回AKB48グループドラフト会議で全チームから指名を受けて込山チームKに加入、同年12月に正規メンバーに昇格する。

ファンからの圧倒的な支持を受けて、握手会は即日完売、2019年1月にはソロコンサート(TOKYO DOME CITY HALL・発表時は研究生)を実施、2月4日AKB48 55thシングル『ジワるDAYS』において、表題曲選抜メンバーに初めて選出されるなど、ファンからも運営からも次世代のAKB48を担うメンバーとして期待されていた。

矢作の魅力は、
広瀬すず似のビジュアル
17歳とは思えぬグラマラスボディ
高い歌唱力と天性の自己プロデュース能力
などで、運営は”怪物級の逸材”と彼女の未来に期待を寄せていたのだ。

彼女が発信する”すち(好きという意味)”などの萌香語は、一見”不思議ちゃん”だと思わせるが、秋元康総合プロデューサーが彼女のソロ写真集に寄せたコメント通りに、”何も考えていないように見えて、実はしっかり考えている”ものであった。

あるインタビューで、
憧れはみるきー(元NMB48渡辺美優紀)さん。みるきーさんは可愛いだけじゃなくて、ダンスもお上手ですし、握手会も“釣り師”ですし、中身も大事なんだなと学びました。(中略)グラビアはポーズを自分で考えることが多くて、例えば小道具があったらパッと取って使うんですけど、「それ良いね」と言って頂いて、そのカットが使われていると嬉しいです。ダンスに関しては先輩のダンスを見て学びました。みるきーさんの卒業コンサートの映像を観まくりました。あと歌は昔からずっと一人で歌っていたのでそれが生かされているのかな。
と語っている。

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文春砲炸裂に真正面から反論し、事態は泥沼化

2019年6月8日、そんな矢作に突如文春砲が炸裂する。

矢作は、埼玉県出身で、会社経営者の父を持つ裕福な家庭に育ち、地元の有名私立の中高一貫校西武学園文理高等学校に通う現役高校生であった。

文春オンラインは、矢作が、同じ高校に通う竹内涼真似のイケメンA君と親密交際をしており、周囲も認知している間柄だとして、記事と共に、矢作とA君が親密そうに寄り添う2ショット画像などを報じた。

記事によれば
彼氏とされるA君は同じ高校に通う男子生徒
矢作さんが一目惚れして、交際を迫ったという
学内では二人の交際は有名
球技大会では、彼氏が矢作さんをおんぶしたことも
A君は矢作さんの自宅へ行ったこともある
という。

二人で並んで歩く後ろ姿が、文春オンラインに掲載され、ディズニーランドでデートするツーショット写真や、自習室で体を寄せ合う写真なども掲載されてしまった。

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アンチのヘイトを集めてしまった矢作の上から目線?反論と運営の誤算

こういった熱愛報道に対しては、華麗にスルーを決め込むのがAKBの運営の得意技であったのだが、矢作はそういう前例には従わなかった。

自身のTwitter上で、複数回にわたり反論を試みたのである。

しかし、この上から目線の反論が、かえって火に油を注ぐものとなってしまい、ネット上には同じ高校の生徒だと自称する複数のアカウントから、新たなリーク写真が次々と出回わってしまう。

結果として、矢作萌夏と問題の男子が交際関係にあることがさらに信憑性を帯びてきてしまうことになってしまった。

▼A君におんぶされる矢作

ネット上には、矢作の反論は嘘だと糾弾する投稿が相次ぎ、矢作に対するヘイトコメントが溢れる状況に陥ってしまった。

この事態に焦ったのはAKB48の運営サイドである。

矢作をAKBの未来を担う中心メンバーとして位置づけていた運営は、7月に17歳となる矢作に、大々的なシンデレラストーリーを準備していた。

▼2019年のスケジュール
7月22日、AKB48 56枚目シングル”サステナブル”のセンターに矢作萌香を大抜擢することを発表

8月7日、矢作萌香1stソロ写真集”自分図鑑”発売
9月18日、56thシングル”サステナブル”リリース

これらによって、矢作を前田敦子、大島優子、渡辺麻友、指原梨乃らに並ぶ新たなAKB48の顔として大々的に売り出そうと考えていたのだ。

収まらぬ騒動に焦った運営は、AKBグループと関係が深いスポーツ紙を通じて、今回の一件は、”ある高校生グループによる捏造である可能性が高い”と報じさせる。

記事は、このグループは週刊誌にネタを持ち込んでいるだけでなく、インスタグラムやツイッターのねつ造、ツイッターのDM(ダイレクトメール)による嫌がらせをしている可能性が高いと断じ、AKBの運営は刑事告訴も視野に入れている と報じた。

さらに矢作は、学校を巻き込んで、再反論に踏み切る。

▼6月30日、矢作のの再反論ツイート

①”虚偽の事実を拡散した”犯人?をすでに特定している
②学校関係者立ち合いの上で謝罪を受けたこと
③最初の反論が”上から目線”であったことを矢作も反省している
という、矢作自身の謝罪の言葉を含む、アンチを刺激しないように配慮した内容であった。

しかし一向に事態は好転せず、アンチのヘイトコメントは相変わらずネット上から消えず、矢作は強いストレスにさらされ続けることになってしまう。

そのためか、矢作は体調を崩してしまい、元々グラマラスな体型であった矢作は、大幅に体重を増やすこととなってしまう。

▼左:デビュー当時、右:2019年8月

太ってしまった矢作萌香は、センター失格とそしられ、さらにアンチの批判の格好の標的となってしまった。

それらもあって、8月7日発売の矢作の記念すべき1stソロ写真集”自分図鑑”は、初週売り上げ6,604部という惨憺たる結果に終わってしまう。

一方で、矢作をセンターに大抜擢したAKB48の56枚目シングル”サステナブル”は、初週に138万部を売り上げ、矢作スキャンダルの影響はまったく受けなかったのである。

AKBグループの伝統芸である”握手会商法”は、センター矢作萌香の熱愛スキャンダルをものともしなかったのだ。

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精神的に追い込まれてしまった矢作萌香がグループからの卒業を決断

矢作の実家は裕福で、父親は会社経営者である。

7歳年上の姉矢作有紀奈(元SKE48)は歯科大学に通うエリートだ。

▼矢作がSHOWROM配信する豪華な自宅の様子

両親は、心と体のバランスを崩してしまった矢作を心配し、AKB48からの脱退を勧めるようになる。

このままネットのヘイトを受け続けながらアイドルを続けることに耐えられなくなった矢作も次第にAKB48からの卒業を考えるようになっていく。

矢作を次世代うエースとして育成することを諦めた運営も、ことさら強く矢作を引き留めることはしなかった。

2019年10月27日、矢作がレギュラー出演するTV番組”ミライ☆モンスター”の放送の中で、矢作はAKB48から卒業することを発表する。

▼番組内で卒業を発表する矢作萌香

共演者の関根勤が当惑する表情から、矢作の卒業発表について事前に知らされていなかったことが窺える。

同番組への出演は年内一杯であることも発表された。

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矢作萌香は何故ミライ☆モンスター内で卒業発表したのか?

 メンタルの弱さが露呈した矢作萌香

”ミライ☆モンスター”はナショナルクライアント(大手広告主)である”旭化成グループ”の1社提供番組(2017年4月~2021年3月28日まで)であった。

同社は、放送局や制作スタッフ・出演者を大事にす数少ないスポンサーの1つとして知られている。

そして旭化成グループの提供番組は、その多くが1社提供である。

その分番組内容にも深く関わり、番組イメージやレギュラー出演者のイメージを重要視して、企業イメージとの連動を図っているのだ。

そしていったん始めた番組を簡単にはあきらめない。

長い目で提供番組を育てる長期的な戦略を社是としている。

その結果として、旭化成グループの一社提供番組には、”スター千一夜”(1959年3月~1981年9月)や、”なるほどザワールド”(1981年10月~1996年3月)などの長寿番組が多くなっている。

低視聴率であっても、番組の質を重視して、MCやレギュラー出演者を長い目で育てようとする、TV業界にとっての超優良スポンサーなのである。

だが、AKB48からの卒業を決めた矢作萌香は、文春報道からわずか半年後の12月いっぱいで、ミライ☆モンスターから降板することが決まってしまった。

おそらく矢作の後任として、AKB48の若手メンバーが起用されるはずだ。

矢作が、卒業後も芸能活動を続けるのであれば、この番組からの降板は異例の厳しい処遇である。

出演者を大事にしてきたスポンサーが、今回は矢作を切り捨てたのだ。

番組制作スタッフも、矢作を庇いきれなかったのである。

通常メンバーの卒業発表は、劇場公演やブログなどのSNSで行われることが多い。
今回矢作がレギュラー出演する番組内で発表したのは異例中の異例である。

推測するに、矢作が劇場でファンと直接向き合う覚悟が持てず、SNSでの発表でヘイトコメントが集まることを恐れたからだろう。

ここにも矢作のメンタルの弱さが垣間見える。

矢作の卒業発表を受けて、元メンバーの指原莉乃が即座に反応した。


指原はこのツイートで、矢作の打たれ弱さについて言及している。

現時点で矢作の卒業イベントについては、何のアナウンスもない。

来年2月1日の握手会がAKB48メンバーとしての最後の活動になるという。

今後の活動についても言及はないが、芸能界引退も視野に入れているものと思われる。

矢作の才能を考えると大変惜しまれる。

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矢作萌香騒動が示唆するものとは?~現代人に求められる最低限のネットリテラシー~

”怪物級の逸材”と言われ、人気が爆発した矢作は、SNSに足元をすくわれてしまった。
SNSはアイドルにとって大きな武器であると同時に、危険な罠でもある。

1対1のコミュニケーションとして行ったはずのプライベート画像が、一方の当事者や近しい人物から流出し、一気に世の中へと拡散してしまう。

アイドルデビュー前のSNSや、デビュー後の裏垢や、DMなどが流出してスキャンダルとなる事例は後を絶たない。

将来の芸能界デビューを目指して、素人時代から絶対にラブレターやプリクラに手を出さなかったベッキーは、人気絶頂時にLINEが、近しい関係者から流出してトップタレントの座から転落した。

矢作萌香の熱愛騒動も、緩すぎたリスクマネジメントがその原因である。

16歳にして、運営が高い発信力を見せる矢作萌香を過信して、リスクマネジメントを怠ったのだ。

かつて指原莉乃も、交際相手のリベンジポルノに見舞われて、アイドル生命の危機に瀕したが、持ち前のメンタルの強さと、発信力の高さでその危機を乗り切った。

残念だが、矢作には指原のような”鋼(はがね)のメンタル”はなかった。

ゆえに、矢作萌香はメンタルを病み、卒業を決断するまで追い込まれてしまった。

これからのアイドルにとって、最低限のネットリテラシー習得は必須課目である。

SNSを上手に使えば、あっという間に人気者になれる。

一方でSNSを安易に、便利なコミュニケーションツールとして使うと、手ひどいしっぺ返しに遭うこともある。

お笑い芸人やアイドルだけでなく、一般人にとってもSNSの罠は同じように待ち受けている。

現代を生きる我々には、自分を守るためのスキルとして、最低限のネットリテラシーを身に付けることが必要とされている。

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矢作萌香、第2回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦で涙の優勝を飾る

AKB48国内6グループの歌姫の座を競うAKB48グループ歌唱力No.1決定戦第2回の決勝大会が2019年10月31日、東京・TBS赤坂ACTシアターで行われた。

2回目の開催となった同イベントには、AKB48、SKE48、NMB48、HKT48、NGT48、STU48の国内6グループ135人が立候補。予選を勝ち抜いた19人(1人欠場)がこの日行われた決勝大会に駒を進め、バンドの生演奏を背に、それぞれの勝負曲を歌いあげた。

前回大会で惜しくも2位に終わった矢作萌香は、今回も予選を3位で通過して決勝大会に臨んだ。

グループ卒業発表後の初ステージであったことに加え、1曲目の歌唱順が第4組5人目の“トリ”となったことも相まって緊張の面持ちだったが、「なんでもないや」をアカペラで歌い始める度胸満点のステージ。第4組を1位で通過すると、ファイナルでは「今一番伝えたいことが詰まった歌詞」というシェネルの「Believe」を熱唱し、伸びやかな歌声で観客の心をとらえ、涙の初優勝となった。


審査にあたった井上ヨシマサ氏は、”ここ(のど)に鍵盤が付いているんじゃないかというくらい音程が正しい。世界にも通じる歌を聴いてしまいました”と絶賛、優勝トロフィーを授与した黒沢薫氏(ゴスペラーズ)は「矢作さんの歌は歌の上手い人が努力して努力してたどりついた歌声。誇りを持ってください」と言葉を添えた。

優勝者には副賞として、秋元康プロデュースによるソロ曲が与えられることが決まっている。

2019年一杯でAKB48を卒業することが決まっている矢作萌香だが、ソロ曲の発表は歌手として芸能活動を続けるための大きなモチベーションにもなる。

卒業後の進路については明らかにしていないが、イベント終了後の囲み取材では「ソロ歌手になるのは1つの夢。もし機会があったら…。(歌は)今後もパワーアップさせていきたい(中略)もし披露できるなら「Mステ(ミュージックステーション)で歌いたいです!」と語るなど、芸能活動継続への意欲も見せた。

今回の優勝で、改めてアーティストとしてのポテンシャルの高さを示した矢作萌香には、是非とも歌うことを続けて欲しいと思う。

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追記

2020年2月4日、千葉・舞浜アンフィシアターで開催された『第2回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦 ファイナリストLIVE』への出演をもって矢作萌香は、AKB48としての活動を終了した。


2月5日矢作は、自身のツイッターで次のようにファンに最後の報告をした。

2月4日をもってAKB48を卒業しました! 矢作萌夏です。
昨日の最後のコンサートでファンの方々の顔をま た見ることができて、すごく嬉しかったです。
まさかまさかの、あの鉄の岡田奈々さんの涙を見る日が来るなんて..!
初めてシングルの選抜に選ばれた時から、奈々さんは一人ぼっちだった私の傍にずっとずっと居てくれました。
元気がない時はお互いを励まし合ったり、相談事には本気で向き合ってくれたり、時には厳しく叱ってくださったり。 今振り返ったら奈々さんと過ごした時間は私の人生の中ですごくすごく貴重なものでした。
奈々さん!沢山の背中を見せてくださってありがとうございました。だいすち。
最後に一緒に歌え て幸せでした。
私の波乱万丈なアイドル人生約22ヶ月の活動を、 一番近くで見守ってくれていた家族や友人、メンバーの皆さんやスタッフの方々。
人生を変えてくれたAKB48が大好きです。
ずっと ずっと愛されますように。
あと、解雇じゃない!!笑
あくまでも私が自分で選んだ前向きな気持ちでの卒業で、そう言われてしまうと引き止めてくださったスタッフの方々に申し訳ないので。
そして、萌ちゃんをすちで居てくれたみなさん。
本当に本当にありがとうございました。
4年前の16期オーディションから今まで、あなたの優しい言葉と笑顔に沢山沢山救われたと思います。
皆んなが私をここまで連れて来てくれたんです。
私が沢山の景色を見てこられたのは、皆のおかげです。
濃厚すぎる約2年でしたがついて来てくれてありがとう。
いつも私を信じてくれて味方してくれて、守ってくれてありがとう。
自信をつけてくれてありがとう。
恩返しが出来たかな?まだまだ足りないですね。
いつか大きな大きな恩返しが 出来る日が来るといいなあ。
寂しくなったら、サステナブルを沢山聴いてね。
すちコンも振り返ってね。
自分図鑑も眺めてね。
私も今日からはひとりぼっちの道だけど、強くなって頑張ります。
どんな時も、味方でいてね。
応援しててね。
傍にいてね。
沢山の思い出をありがとう。
ずっとずっと、皆さんのことは忘れません。
本当に、ありがとうございました。
またね

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