(…)

欅坂46”10月のプールに飛び込んだ”~幻と消えた選抜制と9thシングル・欅坂46活動休止から櫻坂46へ!~

アイドル

”10月のプールに飛び込んだ”はなぜ平手友梨奈に拒否され、幻の9thシングルになってしまったのか

”10月のプールに飛び込んだ”は、2020年10月7日にリリースされた欅坂46の最後のアルバム”永遠より長い一瞬~あの頃、確かに存在した私たち~”に収録されている楽曲。

欅坂46のキャプテン菅井友香がレギュラー出演するラジオ番組”レコメン”(文化放送・2020年9月14日深夜放送)で初解禁されている。

本来ならこの曲は、およそ1年前の2019年10月に欅坂46に初めて選抜制を導入した9thシングル曲として、リリースされているはずだった。

当時、同曲には、メチャカリとローソンとの2件の大型タイアップが決定していて、2019年7月から大々的な9thシングルのプロモーションが展開される予定だった。

ところがそのころ欅坂46の内部では、様々な軋轢が表面化して、特に運営委員長今野義雄と絶対的エース平手友梨奈との対立関係は行き着くところまで行き着き、さらにそれはメンバーと運営スタッフとの信頼関係にまで波及していた。

4thシングル”不協和音”に始まり、8thシングル”黒い羊”で1つの頂点を極めた欅坂46を特長づけるダークな楽曲の系譜。

絶対的センター平手友梨奈は、楽曲の表現を突き詰めるあまりに、たびたび心身のバランスを崩してしまうことになる。

それは周りのメンバーにも影響して、グループ全体に大きな動揺と混乱を引き起こしたのである。

そしてその闇は次第に広がり、運営やメンバー間の相互信頼まで失わせていくことになっていく。

スポンサーリンク

平手友梨奈の拒絶にあって失敗に終った2度の選抜制導入

5thシングルでの選抜制導入の失敗

カリスマセンター平手友梨奈に率いられて、あっという間にアイドル界の頂点に登り詰めた欅坂46。

それは運営委員長である今野義男にとっては嬉しい誤算であった。

わずか22名の合格者しか出せなかった欅坂46の1期生オーディション。(乃木坂46の1期生合格者は35名)

今野義男らの運営は、欅坂46結成当初からグループの運営と将来に不安を抱いていた。

そこですぐに、アンダーグループひらがな”けやき坂46”の募集を開始したのだ。

運営の心配に反して、平手友梨奈率いる欅坂46は、デビューシングル”サイレントマジョリティ”を皮切りに、破竹の快進撃を開始する。

そして、デビューからわずか2年余りの6thシングル”ガラスを割れ!”でミリオンセールスを達成したのである。
(乃木坂46が初めてミリオンセールスを達成したのは、16th”サヨナラの意味”で、デビューから4年以上を要している)

一見、順調そうに見える欅坂46の船出だったが、平手友梨奈一人に依存する体制に、運営は危機感を抱き続けていた。

その不安をを払拭するために2017年の夏ごろ、5thシングル”風に吹かれて”で、欅坂46とアンダーグループのひらがなけやき坂46をシャッフルして、その中から選抜メンバーを選ぶといういわゆる”選抜制の導入”をメンバーに発表する。

5thシングル”風に吹かれて”という楽曲には、ダーク路線を突き詰めていた欅坂46の表題シングルの路線を初期のものにソフトランディングさせて、平手友梨奈の表現への心身の負担を少しでも軽くしたいという意図もあった。

しかし、運営のこの思惑は平手友梨奈に見抜かれて、予想外の強烈な拒絶にあってしまう。

平手は、”21人の絆”を盾に、”選抜制の導入”そのものを拒否し、説得にかかる運営を飛び越えて、秋元康総合プロデューサーに直談判して、欅坂46への選抜制の導入を潰してしまうのである。

このことで、平手と運営、メンバーと運営の信頼関係は大きく損なわれ、平手の心身の不調もあいまって、欅坂46の内部はしだいに壊れはじめていくのである。

スポンサーリンク

2度目の選抜制導入も失敗し、欅坂46は崩壊への道を辿っていく

2019年2月27日、8thシングル”黒い羊”をリリースし3作連続でのミリオンセールスを達成した。

しかしその裏側で、欅坂46の内部では、運営と絶対的エース平手友梨奈との信頼関係や運営と他のメンバーとの信頼関係が崩壊、平手友梨奈の心身の不調も相まって混乱を極めていたのだ。

悪化する状況にいよいよ危機感を募らせた運営は、9thシングルで、坂道合同オーディションで合格して欅坂2期生として加入した9名を含めた30人体制で、2度目の選抜制導入を試みる。

9thシングルで平手1強体制からの脱却を目指し、①シングル楽曲の路線の変更と、②メンバー全体のレベルアップの2つを狙って、再び選抜制の導入することを決定したのだ。

5thシングルでシャッフルを目論んだ”ひらがなけやき坂46”は、2017年3月から”ひらがな全国ツアー 2017”という単独ツアーを開始、同年8月にはひらがな2期生の9人が加入して、欅坂46のアンダーグループという位置づけから脱却して、独立した第3の坂道グループの道を歩み始めていた。

今回は、秋元康総合プロデューサーへの根回しも十分行い、たとえ平手友梨奈が反対しても選抜制導入は必ず実現するという不退転の覚悟を持っていた。

そして、2019年9月8日、欅坂46の冠番組”欅って書けない?”の放送の中で、9thシングルでの初の選抜制の導入を公表し、9thシングルの17名の選抜メンバーとフォーメーションの発表を強行したのである。

★発表された9thシングルフォーメーション(17名)
3列目:土生瑞穗、渡辺梨加、井上梨名、原田葵、関有美子(2期生)、上村莉菜、藤吉夏鈴(2期生)
2列目:武元唯衣(2期生)、菅井友香、森田ひかる(2期生)、守屋茜、佐藤詩織
1列目:小林由依、松田里奈(2期生)、平手友梨奈(センター)、田村保乃(2期生)、渡邉理佐

欅坂46の1期生11名、2期生6名による17人の欅坂46初の選抜メンバーであった。

▼運営の強引な選抜制導入に戸惑いを隠せないメンバーたち


多くのファンは、選抜制の導入そのものに驚いただけでなく、グループの中核メンバーと思われていた鈴本美愉や小池美波らが9thシングルの選抜メンバーから漏れていたことで騒然となり、欅坂46の内部で何が起こっているのか?とファンの憶測を呼ぶこととなるのである。

そして欅坂46と運営スタッフとの関係にも不安を覚え、グループに漂う不穏な空気を感じ取った。

欅坂46の将来を見据えていた欅坂46の運営委員長今野義雄らは、”1期生と2期生をシャッフルして、選抜制を導入しグループの活性化とレベルアップを図りたい”という初期からの望みをようやく叶えることができたと思っていた。

そうしなければ、乃木坂46のように長期にわたって人気を持続するグループにはなれないと確信していたからである。

そしてその9thシングルの表題曲として運営が選んだ楽曲が”10月のプールに飛び込んだ”であった。

9thシングル”10月のプールに飛び込んだ”の製作は白紙となり、欅坂46は活動休止に追い込まれる

これまでの表題シングルでは、”僕vs社会”や、”僕vs大人たち”という構図で、若者たちの苛立ちや苦悩をぶつけて来たのだが、この楽曲”10月のプールに飛び込んだ”での”僕”の悩みは、一転して青春の一時期のモヤモヤや不満といったものにスケールダウンしている。

曲調も、不協和音以来のダークなものから、”世界には愛しかない”や”二人セゾン”のような明るいテイストに回帰している。

内部に混乱を抱えてしまった欅坂46の現状を、この楽曲で新たな路線にソフトランディングさせたい運営の意図が透けて見える。

だがその中途半端さを見逃さなかった平手友梨奈は、”この楽曲を表現することはできない”と言い放ち、制作に入っていたMVのロケをドタキャンしてしまう。

運営は平手友梨奈の説得に全力を傾けるが、平手の意志は固く、9thシングルの製作はストップしてしまった。

このことで、メンバーからの信頼を失った運営は、平手友梨奈だけでなく多数のメンバーから、9thシングルでの選抜制導入そのものを拒否され、ついにこの曲の10月リリースを断念せざるを得ない状況に追い込まれてしまう。

公(おおやけ)に発表したシングルのリリースが、メンバーの反対によって中止となるという、前代未聞の事態が起こってしまったのである。

スポンサーリンク

ついに”10月のプールに飛び込んだ”は欅坂46の幻の9thシングルとなってしまった

運営と絶対的センター平手友梨奈との信頼関係が崩壊し、運営とメンバー、メンバー間の考え方の違いも浮き彫りになってしまった欅坂46。

その後も内部のゴタゴタが収まらず、ついに2020年1月には絶対的エース平手友梨奈や、主要人気メンバーである鈴本美愉らの脱退・卒業という非常事態を迎えることになる。

ことここに至って、運営は欅坂46としての活動継続を断念、2020年7月の配信ライブ「KEYAKIZAKA46 Live Online, but with YOU!」にて、10月をもって欅坂46の4年余りの歴史に幕を閉じ、新グループに改名して、新しく生まれ変わることを発表するのである。

2020年10月12・13日に国立代々木競技場第一体育館で行われたラストライブが欅坂46としての最後の活動となった。

Keyakizaka46 THE LAST LIVE(無観客ワンマンライブ・配信)

スポンサーリンク

未発表に終った”10月のプールに飛び込んだ”のMV

平手のドタキャンによって一度は制作が中止となった幻の9thシングル”10月のプールに飛び込んだ”、そのMVは平手の脱退が決まった後に、2019年9月に発表されていた幻の9th選抜17名から平手友梨奈を除いた16名のメンバー(センターは森田ひかる)によって制作が再開され、一応の完成を見ている。

だがそのMVは、結局陽の目を見ることはなかった。

ちなみに幻となった完成MVは、森田ひかると藤吉夏鈴が並んで海を眺めるシーンで終っている。

この楽曲がファンに披露されたのは、イオンカードライブ(配信ライブ・2020年9月27日)と欅坂46 THE LAST LIVE(配信ライブ・2020年10月12・13日)の最終日のわずか2度だけである。

”10月のプールに飛び込んだ” ライブ動画 @イオンカードライブ(2020年9月27日)

スポンサーリンク

”10月のプールに飛び込んだ” 歌唱メンバー

★歌唱メンバー(幻の9th選抜17名から平手友梨奈を除く16名)
森田ひかる(センター)・上村莉菜・小林由依・佐藤詩織・菅井友香・土生瑞穂・原田葵・守屋茜・渡辺梨加・渡邉理佐・井上梨名・関有美子・武元唯衣・田村保乃・藤吉夏鈴・松田里奈

スポンサーリンク

”10月のプールに飛び込んだ”が幻の9thシングルとなってしまった経緯を整理してみた

2019年9月 メンバーの同意を得ずに強行した9th選抜メンバー発表

2019年9月14日に放送された欅坂46の冠番組”欅って、書けない?”において、9thシングルの選抜メンバーが発表された。

欅坂46における全員選抜の掟がついに崩れ、”21人の絆”が失われた瞬間であった。

1列目:小林由依、松田里奈、平手友梨奈(センター)、田村保乃、渡邉理佐

2列目:武元唯衣、菅井友香、森田ひかる、守屋茜、佐藤詩織

3列目:土生瑞穂、渡辺梨加、井上梨名、原田葵、関有美子、上村莉菜、藤吉夏鈴

というフォーメーションである。

平手を筆頭に、多くのメンバーの納得を得られないまま強行された9thシングルでの選抜制導入と選抜メンバー17名の発表。

大方の予想通り、9作連続での平手友梨奈センターであったが、人気メンバー鈴本美愉や小池美波らが選抜メンバーから漏れていたことでファンは騒然となり、欅坂46の内部で何が起こっているのかと憶測を呼ぶこととなる。

スポンサーリンク

欅坂46の9thシングルのリリースは再三延期され、櫻坂46への改名決定で”10月のプールに飛び込んだは”欅坂46の”幻のシングル”となってしまった

その後9thシングルについては、一切の情報が出てこなくなり、キャプテンの菅井友香の”年内にはなんとかリリースできると思う”などの発言もあったが、結局それも叶わなかった。

2020年になり、2月に平手友梨奈や鈴本美愉らの脱退・卒業が突如発表され、9thシングルは幻と化してしまった。

平手友梨奈という絶対的エースを失ってしまった欅坂46は、その後も運営方針が定まらず、ついに運営は”欅坂46の改名”を決断する。

坂道グループの改名は、”けやき坂46”から”日向坂46”への改名で一度経験済みである。

ただ、”けやき坂46”から”日向坂46”への改名は”前向き”だったが、今回の欅坂46の改名は、実質的な欅坂46というグループを解散することに等しい。

欅坂46結成当初21名だった1期生は、2020年9月現在11名にまで減っていた。

一部のリーク情報によれば、2020年10月の改名を機に、さらに1期生メンバーが大量にグループを去るとも言われている。

実際に制作された”10月のプールに飛び込んだ”の歌唱メンバーは、およそ1年前に9thシングルの選抜メンバーとして発表された17名から、グループを脱退してしまった平手友梨奈を除いた16名である。

★歌唱メンバー(16名)
森田ひかる(センター)、上村莉菜・小林由依・佐藤詩織・菅井友香・土生瑞穂・原田葵・守屋茜・渡辺梨加・渡邉理佐・井上梨名・関有美子・武元唯衣・田村保乃・藤吉夏鈴・松田里奈

新グループ名(櫻坂46が有力か?)は、10月14日に発表されて活動を再開するというのが有力である。

新グループの中核は、田村保乃・森田ひかるら2期生の人気メンバーが担うことになる。

大好きな欅坂46に胸を膨らませれ加入したのに、欅坂46としてわずかな期間しか活動できなかった2期生たちには同情を禁じ得ない。

改名に納得できなかった松平璃子は、失意のまま卒業を迎えた。

彼女以外の2期生メンバーも、欅坂46の改名にはなかなか心の整理がつかないでいるが、新生”櫻坂46”を担うのは2期生たちである。

その未来が大きく輝くことを願って止まない。

スポンサーリンク
櫻坂46の”櫻エイト”は森田ひかる・藤吉夏鈴・山﨑天の3トップシステムで単独センターのプレッシャー軽減が狙い・4人の少人数選抜でグループ運営コスト削減~選抜指名コメント一覧~
続出する欅坂46卒業メンバーのスキャンダル発覚の中、不安一杯で船出した”櫻坂46” 2020年9月21日夜、渋谷駅前スクランブル交差点の大型ビジョンに突如映された”櫻坂46”の文字。 欅坂46の改名後の新グループ名が”櫻坂46”であることが...
櫻坂46改名で欅坂46を卒業するメンバーみんなの予想~1位石森虹花2位佐藤詩織3位上村莉菜4位齋藤冬優花5位渡辺梨加~
あなたは誰が欅坂46を卒業すると思いますか? 2020年10月12・13日の"THE LAST LIVE"(代々木第一体育館)を持って5年間の活動に終止符を打つ欅坂46。 翌10月14日からは新生櫻坂46としての活動を開始する。 ▼欅坂46...
石森虹花スキャンダルの文春記事にただよう不自然さの正体~欅坂46から改名した新生櫻坂46の不安一杯の船出~
文春記事に漂う不自然さの正体~ギリギリまで続けられた運営と文春、A氏との話し合い~ 緩すぎる週刊文春記者の直撃取材 あらかじめお断りしておくが、この内容は、文春オンラインに掲載された記事と、筆者が知り得る限りの情報を元に組み立てたありうべき...

コメント

  1. いのちゃん より:

    誤字がある

    • susumutaira より:

      いのちゃん様
      ご指摘ありがとうございます。
      どの部分に誤字があるかご教示いただきただければ幸いです。
      管理人 たいらすすむ