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櫻坂46の”櫻エイト”は森田ひかる・藤吉夏鈴・山﨑天の3トップシステムで単独センターのプレッシャー軽減が狙い・4人の少人数選抜でグループ運営コスト削減~選抜指名コメント一覧~

アイドル

続出する欅坂46卒業メンバーのスキャンダル発覚の中、不安一杯で船出した”櫻坂46”

2020年9月21日夜、渋谷駅前スクランブル交差点の大型ビジョンに突如映された”櫻坂46”の文字。
欅坂46の改名後の新グループ名が”櫻坂46”であることが初めて発表された瞬間である。

同じころYOUTUBEの文春オンラインチャンネルでは、欅坂46の1期生メンバー石森虹花とイケメンホストとの1年間に及ぶ通い愛が報じられていた。
それに被せるように発表された新グループ名。

本来ならメディア各社を集めてメンバーが勢揃いして、華々しく行われるはずの”新グループ名発表”は、夜の渋谷の大型ビジョンというローカルメディアでひっそりと行われたのである。
櫻坂46はそんな状況の中、不安一杯で船出した。

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”櫻エイト”と”14人選抜”システムは、森田ひかる・藤吉夏鈴・山﨑天の3トップ体制

同じ2020年9月21日の午後、SONY本社内の1室に櫻坂46メンバー全員が招集されていた。

全員が着席したあとに神妙な面持ちでメンバーの前に現れたのは、”欅って書けない?”のMCの1人澤部佑。
澤部だとわかった途端、尾関梨香が盛大にずっこけてみせて、一気に場の空気が緩んだ。
澤部が口を開く。

”私の方から櫻坂46 記念すべき1stシングルの表題曲を歌うメンバーを発表させていただきます。”

続いて、櫻坂46の1stシングルの表題曲”Nobody’s fault”とc/w曲(6曲)についての歌唱メンバーとフォーメーションの方針が発表された。

★発表された方針

1.標題曲の歌唱メンバーは14名

2.標題曲のフォーメーションは3(1列目)-5(2列目)-6(3列目)
1列目3人と2列目5人の合計8人(森田ひかる・渡邊理佐・小林由依・菅井友香・小池美波・藤吉夏鈴・山﨑天・田村保乃)を”櫻エイト”と呼ぶ

3.c/w曲(6曲)の歌唱メンバーは、櫻エイト+曲ごとに選ばれる6人の合計14人。

4.c/w曲でも1列目と2列目は櫻エイト。3列目だけが曲ごとに変わる。

さらに10月21日公式HP上で次のように告知された。

櫻坂46の表題曲のセンターは発表がありました通り、 森田ひかるが務めますが、藤吉夏鈴と山﨑天を含めた3人が 楽曲によってそれぞれセンターを務める新システムとなります。

森田ひかるセンター曲(表題曲)のフォーメーション
1・2列目:櫻エイト・3列目:守屋茜・土生瑞穂・尾関梨香・松田里奈・武元唯衣・大園玲

藤吉夏鈴センター楽曲のフォーメーション
1・2列目:櫻エイト・3列目:原田葵、渡辺梨加、井上梨名、幸阪茉里乃、関有美子、増本綺良

山﨑天センター楽曲のフォーメーション
1・2列目:櫻エイト・3列目:上村莉菜、齋藤冬優花、遠藤光莉、 大沼晶保、松平璃子、守屋麗奈

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櫻エイトシステム採用の一番の狙いは、センターに集中する注目度やプレッシャーを分散してセンターの負担を軽減することと個人仕事の獲得、少人数選抜は、グループ運営コストの削減

櫻エイトは、乃木坂でいえば福神である。

二つの一番の違いは”櫻エイト”というワードがキャッチーであること。

もう一つの違いは、”櫻エイト”の8人は、1stシングルの全ての楽曲で、1列目と2列目が約束されている”超選抜メンバ-”だということだ。

運営は明らかにファンやメディアの注目が”櫻エイト”に集まるように誘導している。

それらの注目度が新センター森田ひかるに集中しすぎて、平手友梨奈の二の舞になることを恐れたからだ。

注目度が櫻エイトシステムに分散することで、相対的に森田のプレッシャーは軽くなる。

運営は平手友梨奈の失敗を繰り返したくないのである。

事実新センター森田ひかるへの批判の声はそれほど大きくない。

運営の狙いはその意味では成功している。

今回櫻坂46が採用した14人選抜制は、AKB・坂道グループの選抜メンバーの中で最少人数である。

握手会を前提にしたセールスプロモ―ションでは、選抜メンバー人数が多いほどそれぞれのメンバーのファンを多く囲い込むことができ、それがCDセールスに直結していた。

オワコンと揶揄されながも、AKB48の表題シングルは、18th以降、40作連続でのミリオンセールスを続けており、乃木坂46も欅坂46でも同様のプロモーションが行われ、ミリオンセールスを叩き出してきた。

ところが、コロナ禍の下、握手会の実施は見送られ、これまでの握手会商法は続けられなくなってしまった。

さらにスタジアムやアリーナといった大規模会場に大人数の観客を集めるライブの開催も難しい状況である。

AKB・坂道グループのプロモーション戦略は大幅な見直しを迫られている。

その中で櫻坂46が打ち出したのが14人という少数(精鋭?)選抜方式である。

その一番の狙いは運営コストの削減であり最少化である。

多くの収入が見込めない以上、支出を小さくするのは当然の成り行きだ。

20人以上の選抜メンバーを抱えてのプロモーションより、14人でのコンパクトな人数でのプロモーションの方がコストが低く抑えられるのは自明の理である。

現状でCDセールス意外に収入が見込めるのは、配信ライブと個人の外仕事である。

配信ライブはそう頻繁に開催することは難しい。

そういう中で、メンバーそれぞれが個人仕事を獲得していくことは大きな収入の柱になり得る。

”櫻エイト”をかつてのAKB48の”神7”のような超選抜メンバーとして付加価値を高め、それぞれの人気を高め、個人仕事の獲得に繋げて行こうとする意図が透けて見える。

後発だった日向坂46の外仕事の充実ぶりには目を瞠るものがある。

櫻坂46では1期生メンバーは頭打ちだが、2期生のポテンシャルはまだ底を見せていない。

運営はそこにも期待をかけている。

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14人選抜・櫻エイトのデメリット

14人という少数選抜はメンバーにどう受け止められたのだろうか?

今回運営は、選抜メンバー制という言葉を敢えて使わず、1stシングルの歌唱メンバー14人という言い方をし、それに拘りを見せた。

初めて経験する選抜制の過酷さを少しでも緩く見せたいという運営の意図が透けて見える。

選抜メンバーが14人となったことで、アンダーメンバーは12人と多くなった。

一般的に被害者の数が多い方が傷を舐め合いやすいことも事実だ。

欅坂でのメンバー間の激しい確執を見て来た運営は、櫻坂で同じ轍は踏まないと決意している。

しかし事はそう簡単には運ばないだろう。

櫻エイト8人は将来にわたって固定されたメンバーではないが、小林由依・渡邊理佐・森田ひかる・田村保乃の4人は櫻坂46の屋台骨を支えるコア(中核をなす)メンバーで、櫻エイトでも主力メンバーだ。

次世代エース候補の山﨑天も大事にされるだろう。

つまりこの5人は、しばらくは櫻エイトに選ばれ続けることになるはずだ。

したがって他のメンバーは、残りのわずか3枠を巡って熾烈な闘いを展開することになる。

その闘いに破れた者が、メンバーとして前向きなモチベーションを維持していくことは大変難しい。

26人のメンバーは、櫻エイト=エリートメンバー、表題曲歌唱メンバー6人、アンダーメンバー12人の3つのグループに分けられてしまった。

今回の選抜発表で最も傷ついたのは、欅坂9thと櫻坂1stの両方で選抜メンバーに選ばれなかった齋藤冬優花と松平璃子の二人と、欅坂9thで選抜メンバーに選ばれながら櫻坂46の1st選抜に漏れてしまった上村莉菜・原田葵・井上梨名・関有美子の4人だろう。

この6人がどのようにして櫻坂46メンバーとしてのモチベーションを維持していくのかに注目が集まる。

櫻坂46メンバーの戦いは新たな局面を迎えている。

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標題曲”Nobody’s fault”のフォーメーション発表とメンバーコメント

★”Nobody’s fault”フォーメーション

3列目は1期生3人・2期生3人

★⑨番に呼ばれたのは2期生の武元唯衣。

武元唯衣コメント
私たち2期生にとっては、本当のスタートはここからだと思うので、代わりじゃなくて自分の世界が始まるのかなと思うと、頑張らなきゃなという風に思います。

★⑭番に呼ばれたのは1期生の土生瑞穂。

土生瑞穂コメント
自分のレベルをどんどん上げていってグループに貢献できるのが(自分の)務めだなと思っているので、前向きに頑張っていきたいなと思いました。

★⑩番に呼ばれたのは大園玲
自分の名前が呼ばれたことが信じられなかったのか、大園が立ち上がるのには少し時間がかかった。
新2期生から選ばれたのは大園たった一人、大抜擢である。

大園玲コメント
グループにとって絶対必要な人になるっていう覚悟を決めたので、自分の中にある有り余っているエネルギーを出していけたらいいなって思います。

★⑬番は尾関梨香
幻の欅坂46の9th選抜メンバーからは漏れていた尾関が、櫻坂1stシングルで復活を果たした。

尾関梨香コメント
戦う気持ちが心の中にちゃんとあったので、不安にはならなかったです。ちゃんと自分を信じて頑張ろうっていう気持ちにはなりました。

★⑪番は守屋茜
副キャプテンの守屋が櫻エイトから外れてしまった。
その表情からは、若干不本意であることがうかがえる。

守屋茜コメント
これから櫻坂46として新しく生まれ変わるんですけど、これまでの5年間は決して無駄ではなかったと思うし、これまで経験してきたこととか、色んな想いとか感情をもっとぶつけて個性を出していけたらいいなって思います。

★⑫ばんは松田里奈
次期キャプテンの呼び声も高い松田だが、初代櫻エイトからは漏れてしまった。

松田里奈コメント
表題曲に参加できるのはやっぱり嬉しいなって思いましたし、だからその分責任をもってグループを少しでも引っ張っていけるような存在にもなれるように‥‥、それは言い過ぎですかねえ‥‥、でもなんか一生懸命頑張りたいです。

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初代”櫻エイト”は1期生4人2期生4人

2列目5人と1列目3人の合計8人は、1stシングルすべての楽曲(全7曲)に参加するエリート選抜メンバー。

3列目5人の発表

★④番として最初に名前を呼ばれたのはキャプテン菅井友香。
欅坂のキャプテンとして、何も語らない運営の分までファン対応の役割りを背負わされてきた菅井。
櫻坂46になって一番ホッとしているのは彼女かもしれない。

菅井友香コメント
14人っていうのが思ったよりも少なくて、今までで一番少ない表題曲の歌唱メンバーの人数になるので、ウーン、初めてのことなので、自分の与えられた位置で頑張るしかないなっていう気持ちです。

★⑧番ポジションは2期生の田村保乃
森田ひかると並んで、櫻坂46の次世代エース候補の1人田村が、初代櫻エイトに抜擢された。

田村保乃コメント
櫻坂46としてまず1stシングルとなるので、良い作品にしたいなっていう気持ちがみんなそれぞれあると思いますし、私も櫻坂46で頑張りたいって思うので、良い作品にできるように頑張りたいと思いました。

★⑤番は2期生の藤吉夏鈴
パフォーマンス面で2期生を引っ張る存在の1人だ。

藤吉夏鈴コメント
新しいグループとして最初の曲になるので、すごい大切だと思いますし、櫻坂46っていう名前を知っていただけるようにしたいなと思います。

★⑦番ポジに呼ばれたのは、2期生最年少の山﨑天。
9th選抜には入っていなかった山﨑天が新生櫻坂46を象徴するメンバーとして初代櫻エイトに抜擢された。

山﨑天コメント
変化ではなく進化していきたいなっていう気持ちはあります。でも欅坂46がみんな大好きで、それを大切に思ってるからこそもっと頑張りたいなって思えるし、うん‥、大切にしていきたいものをこれからもどんどん増やしていけたらなって思ってます。

★⑥番は1期生小池美波
欅坂9th選抜では選ばれなかった小池が、櫻坂46の1stで復活した。
欅時代に自分を見失って、まわりに味方は一人もいないとまで思い詰めて、卒業まで考えていた小池が立ち直ったのだ。

小池美波コメント
欅坂46として活動してきた中で、マイナスに考え過ぎちゃって、もっとあの時やればよかったなとか、色んな悔しい気持ちが残っていたので、あんまり不安を抱えないように支え合って、みんなで作りあげられたらいいなって思います。

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フロント3人の発表~櫻坂46の初代センターは2期生の森田ひかる~

櫻坂46の記念すべき初代センターに抜擢されたのは、2期生期待の星森田ひかる。

その両サイドを、人気実力を兼ね備えている1期生の小林由依と渡邊理佐が固める手堅い布陣となった。

★①番ポジを任されたのは1期生小林由依
初代センターの有力候補の1人だったが、今回はセンターの右隣で支える位置となった。

小林由依コメント
櫻坂46をもっともっと前から、引っ張っていけるいような存在にならなくちゃいけないなっていうのと、2期生が楽曲を制作するっていうのも初めてにお経験だと思うので、そういう面でもお手本になれるような存在になれたらいいなって思いました。

★③番は1期生の渡邊理佐だ

渡邉理佐コメント
ひとりひとり、個人個人が、私自身も含め、成長できるようなグループになれたらいいなっていう気持ちは凄くあるので、自分の与えられた場所で頑張りつつ、2期生の子とかも支えてあげられるようにやっていけたらいいなって思います。

★②番のセンターポジションに選ばれたのは、2期生の森田ひかる。
センターに指名され胸に来るものがあり、その眼には涙が光った。
身長はグループで一番低いが、小さい体から繰り出すダイナミックなダンスはスケールが大きい。
表現力にも定評がある森田の満を持してのセンター抜擢となった。

森田ひかるセンター指名直後のコメント
自分ってダメだなって思っちゃうことが多くて、もっとこう胸を張って、みんなと前を向いて、坂を駆け上がれるように頑張りたいなと思います。

センター指名から約1か月たった10月収録の新番組”そこ曲がったら、櫻坂?”での森田ひかるのコメント
あの時は驚いてしまって、頭が真っ白になっちゃったんですけど、みんなで素敵な楽曲を作りたいなっていう風にも思いますし、これからは何事にも感謝して一つ一つ丁寧に、焦らずゆっくりと素敵なものを作っていけたらいいなって思います。

 

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