平手友梨奈が欅坂46からの”脱退”で鈴本美愉・織田那奈が”卒業”である理由～そして平手友梨奈は伝説となった～

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平手友梨奈が欅坂46からの脱退を決断した本当の理由

平手友梨奈が欅坂46からの脱退を決断した本当の理由

2020年1月23日、欅坂46の公式HPが、平手友梨奈のグループからの脱退と、鈴本美愉と織田奈那のグループからの卒業を発表した。
デビュー以来センターを続け、次のシングルのセンターにも選ばれてた人気No.1メンバーが突然グループを離脱するという、前代未聞の事態である。

▼発表全文

欅坂46のメンバーとして活動してまいりました織田奈那、鈴本美愉はこの発表をもちましてグループを卒業、平手友梨奈はグループを脱退致します。
在籍中はたくさんの応援をいただきありがとうございました。

また、佐藤詩織は本人からの申し出により活動を一時休止致します。活動再開の目途が立ちましたら改めてご案内致します。

Seed & Flower合同会社

リンク：織田奈那、佐藤詩織、鈴本美愉、平手友梨奈に関しまして

実に淡々とした文章で驚かされる。

そのことが返ってこの結論に至るまでの事態の深刻さを際立たせている。

1月23日夜、平手友梨奈は、自身がレギュラー出演するラジオ番組”平手友梨奈のGIRLS LOCKS!”で、グループからの離脱を表明した。（放送は事前収録）

▼欅坂46からの離脱を発表する平手友梨奈（音源）

▼平手友梨奈のラジオコメント（書き起こし）
こんばんは平手友梨奈です。
さきほど欅坂46のホームページで発表がありましたが、
私平手友梨奈は、欅坂46を離れることになりました。
その件については、今は話したいと思わないので、
いつか自分が話したいと思った時に、
どこか機会があればお話しさせていただこうかなと思っております。

コメントは事前に用意されていたものが読み上げられた。
”その件については、今は話したいとは思わない”
飾らない言葉が鋭く胸に刺さる。
グループ残留を望んだ大人たちに対しても一切の忖度がない言葉である。
平手友梨奈の中では、グループからの離脱という結末がまだ消化しきれないでいるのだろう。
無難な言葉で取り繕ろうとしないのが平手友梨奈流なのだ。

番組では、ファンとの逆電などのレギュラーコーナーを淡々とこなし、番組のエンディングで欅坂46での最後のシングルとなった”黒い羊”が流れた。
フルサイズで放送されたあと、放送事故かと思うほどの長い沈黙があり、消え入るような平手の声で曲が紹介された。
涙をこらえて、鼻をすする音がなんとも切なかった。

2015年8月の結成から4年5カ月、昨年9月には初の東京ドーム公演を実現し、大晦日には4度目の紅白歌合戦出場を果たした欅坂46。

カリスマセンター平手友梨奈を擁して、新しいアイドルグループの地平を拓き、あっという間にアイドルグループの頂点まで昇りつめた。

平手友梨奈の生命を削るパフォーマンスは、性別や年齢を超えて観るものに感動を与えてきた。

一方で自らの限界を超えるパフォーマンスは、平手の肉体を痛めつけ、確実に肉体と精神を蝕んできた。

それを心配したスタッフは、握手会や冠バラエティ番組への出演を免除するなど、別格の扱いをしてきたが、それが平手友梨奈に対するバッシングを生むという皮肉な結果も生んでしまった。

平手友梨奈は、しばしば肉体的にも精神的にも不調に陥り、無気力と批判されても仕方がないようなパフォーマンスを繰り返した。

しかし、時折見せる渾身のパフォーマンスは、鬼気迫るものがあり、そのたびに観るものを魅了した。

平手友梨奈一人のコンディションがグループのパフォーマンスを決定的に左右する状況は、相対的に他のメンバーのモチベ―ションを下げ、自分自身の存在意義に疑問を抱くメンバーが増えていく。

それらがメンバー間の軋みを生み、グループの雰囲気はどんどん悪化していくことになる。

平手友梨奈不在のライブでは、代理センターとして小林由依や鈴本美愉らが奮闘して、それなりの評価を受けた。

それでも彼女たちの必死の努力は、わずか1曲の平手友梨奈のパフォーマンスでかき消され、意味を失ってしまう程度の評価を受けた。

一方で平手友梨奈は、自身のエモーションをコントロールすることができず、自らの肉体を傷つけるという過ちを繰り返した。

それらが、自身やグループに対するバッシングを生み、メンバーのモチベーションを失わせていることにも気づいていたが、平手は自分をコントロールする術を持たなかった。

運営は、坂道合同オーディションの合格者からパフォーマンススキルが高いメンバーを2期生として重点的に欅坂46に配属する。

２期生は運営の期待に応えるパフォーマンスを見せ、欅坂46は持ち直すかに見えた。

そして9thシングルからは選抜メンバー制を導入し、グループを立て直そうと考えていた。

しかし、選抜制の強行は、メンバーの相互信頼関係を断ち切り、運営とメンバー間の信頼をも断ち切ってしまう。

選抜制を受け入れられない鈴本は、グループでの活動を拒否して卒業を申し入れる。

そんな状況を見て、平手も心穏やかでいられるはずはなかった。

焦った運営は、鈴本を必死に慰留するが、選抜制の導入は既定路線であり、撤回してほしいという鈴本の願いを受け入れることはできなかった。

結果として鈴本と織田のグループからの卒業が決まってしまった。

このことに平手は大きな責任を感じてしまい、自分がこのままグループに留まることは、他のメンバーを傷つけるだけなのだと思い定めてしまう。

平手はもう欅坂46に居続けることはできないと考え、グループを離れることを決めたのである。

鈴本美愉と織田奈那が”卒業”で、平手友梨奈が”脱退”である理由

欅坂46の9thシングルは何度も白紙に戻ってしまい、2019年秋の発売予定は延期を繰り返し、2020年1月現在でもリリースの目途は立っていない。

9月に発表した17人の選抜メンバーは、センターを予定していた平手友梨奈の脱落によってあっさり崩壊してしまった。

運営は、全力で平手友梨奈を慰留した。

しかし平手友梨奈を翻意させることはできなかった。

今回運営が、鈴本美愉と織田那奈はグループからの卒業で、平手友梨奈についてはグループからの脱退と表現していることには大きな違和感を感じる。

この二つには大きな違いがあると運営は言っているのだ。

鈴本・織田と運営は、話し合いの結果にお互いが納得しているのでグループからの卒業である。

一方で、平手友梨奈と運営の話し合いはお互いが納得する結果にはならなかったのだ。

運営はこれまでどんな批判を受けても平手友梨奈を特別扱いをしてきた。

握手会やバラエティ番組の出演、タイアップイベントなどの出演免除などである。

それらを強制して平手が体調を崩したり、モチベーションを失くしてしまったら元も子もない。

欅坂46に関わっている大人たちにとって平手友梨奈は莫大なお金を生み出す金の卵であり、代替のきかない唯一の存在だと考えていたからだ。

平手を失うことは、これまで欅坂46が築いてきたものをすべて失うことと同義なのだ。

だから平手の卒業を認めるわけにはいかない。

欅坂46の活動は、大人たちにとっては数十億円を売り上げるビッグビジネスである。

そのビジネスは、平手友梨奈という18歳の少女に支えられている。

運営は全力で平手の慰留を図った。

それでも平手の決意は変わらなかった。

平手が勝手にグループから離れることは、重大な”裏切り”だと考えているスタッフは多い。

だから、運営の意向に従わず、その信頼を一方的に裏切った平手友梨奈はグループからの（円満な）卒業ではなく、平手がわがままを押し通した”脱退”だと言っているのだ。

メディア報道では”卒業”という無難な言葉を拒否したのは平手友梨奈の方だとされている。

しかし”脱退という言葉を平手が積極的に選んだとも考えにくい。

ラジオでのコメントでは、”欅坂46を離れる”と表現している。

運営が発表した”脱退”という言葉には”懲罰”的な意味が含まれているように感じられてならない。

運営の慰留を拒否してグループを離脱する平手友梨奈を、本音では”解雇”にしたかったのではないかとまで感じてしまうのだ。

自らの生命を削って欅坂46をずっと一人で背負ってきた平手友梨奈に対する処遇としてはあまりに大人げない。

平手友梨奈の心情を察するに余りある。

ソロになった平手友梨奈が目指すものは‥

欅坂46を脱退した（させられた？）平手友梨奈はもはやアイドルではない。

ファンに笑顔を振りまいて踊って歌うアイドル平手友梨奈の姿を見ることはもうないだろう。

ただ、生来の表現者である平手が、表現から離れることはない。

（”平手友梨奈のGIRLS LOCKS!”には来月も出演すると本人が語っている。）

ソロになる平手をSONYが手放すこともないだろう。

SONYもそこだけは譲らなかったはずだ。

平手の最大の理解者である秋元康総合プロデューサーとの関係もおそらく途切れることはない。

今冬、平手友梨奈は大学受験をするようだ。

今後は秋元氏と相談しながら、学業とコンテンポラリーダンスやモデル活動などを行っていくのであろう。

これからは仕事をセーブして、まずは傷ついた体をしっかり治してもらいたいと思う。

そして精神的にも強くなってもらいたい。

こういう形でグループを離れることになった平手友梨奈に、卒業コンサートという花道は用意されない可能性が高い。

カリスマアイドル平手友梨奈の去り際としては寂しい限りである。

ソロになった平手友梨奈は、これからどんなパフォーマンスを私たちに見せてくれるのだろうか。

いつも僕たちを驚かせてくれた平手友梨奈。

春になって大学生になった平手友梨奈は、僕たちにどんなサプライズを届けてくれるのか、今はそれを楽しみに、しばらくはただ静かに待とうと思う。

欅坂46の未来はどうなるのか？

鈴本美愉と織田奈那は、公式HPブログで卒業を発表した

▼鈴本美愉1月23日ブログ　　ファンの皆様へ

こんばんは
お久しぶりです
ここ数ヶ月ご心配とご迷惑をおかけしてしまい申し訳ありません。

欅坂46が結成されて4年が経ちました
たくさんの経験をして、メンバーともたくさん大切な思い出が出来ました。
時間が経つと、色々なものが変わりますね

私は欅坂としてパフォーマンスをする事が大好きです。
欅の曲も大好きで、たくさんの影響を受けました。
でも心と身体がだんだん追いつかなくなり、パフォーマンスに熱が入りきらず、その気持ちを無視する事が出来ませんでした。
中途半端な気持ちでパフォーマンスをすることが許せなかったです。
一時的な感情かなとも思いましたが、気持ちは変わらなかったです。
自分が曲を伝える立場にいるのはもう違う。と思い、欅坂46を卒業することに決めました。

今までもずっとメンバーにもスタッフさんにもファンの皆様にも申し訳ない気持ちと、罪悪感でいっぱいで
アイドルとして足りないことが多すぎて自分の中でずっと葛藤していました。
長い間スタッフの方々に相談に乗っていただき、考える時間をたくさん頂きました。
人に想いを伝えることが苦手で、言葉足らずでいつもファンのみなさんを不安にさせてしまいました。ごめんなさい。

こんな私にいつもファンの皆さんは温かい言葉をかけて下さって、、
出会いに感謝しています

突然のお知らせになってしまいすみません。
ファンの皆さんには申し訳ない気持ちでいっぱいです。
今後については落ち着いてゆっくり考えていこうと思っています。
どこかでまたお会いできたら嬉しいな、なんて

4年間ありがとうございました
欅坂46として活動していた時間はとても幸せでした

▼織田奈那1月23日ブログ　ご無沙汰してしまいすみません。

ご無沙汰してしまいすみません。
そして色々お騒がせしてすみませんでした。

私の軽率な行動でファンの皆さん
メンバーのみんな、スタッフさんに
迷惑をかけてしまいました。

応援してくださるファンの皆さんを
悲しませてしまい本当にすみませんでした。
頑張っている姿を1番近くで見ている
メンバーに迷惑をかけてしまったこと
本当に申し訳なく思っています。

私は欅坂46を卒業します。
お休みを頂いている間、
将来のことを色々考えました。

アイドルは私にとって憧れの職業でした。
自ら大好きなアイドルという職業を離れるのは
とても心苦しいですが、私なりにたくさん考えて卒業を決意しました。
私は今大学に通っているので
これからは大学卒業を目標に
頑張りたいと思います。

今まで支えてくださったファンの皆さん
本当に本当にありがとうございました。
自分勝手で本当にすみません。

約4年間本当にあっという間でした。
何も分からないまま静岡から出てきて
色んなことに苦戦しながらも
ファンの皆さんやメンバーに支えられて
ずっと見てきた歌番組に出ることが出来たり、
素晴らしいMCの方々と冠番組が出来たり、
全国ツアーができたり、
大きなイベントやフェスに出させていただいたり
演技の仕事が出来たり、
賞を取ることが出来たり、
今振り返ると全部夢だったのかなと思ってしまいます。

私は元々アイドルが好きで
辛い毎日もアイドルに勇気を貰って
乗り越えてきました。
私には私が元気を貰ったアイドルのように
皆さんに何かできたかは分かりませんが
アイドルになれて本当に幸せでした。
アイドルは本当に素晴らしい職業です。

そして欅坂46で本当に良かったです。
欅坂でなきゃ出会えていなかった楽曲やダンス
私達の最高の先生であるTAKAHIRO先生や
優しいダンサーさんに出会えたこと
面白くて頼もしくていつでも私達の味方でいてくれるスタッフさんに出会えたこと
家族同然のメンバーに出会えたこと
大好きなファンの皆さんに出会えたこと
全てに感謝です。

約4年間本当にありがとうございました!!
大大大好きな欅坂46を
陰ながら応援していきたいです。

▼佐藤詩織1月23日ブログ　皆様へ。
皆さん、お久しぶりです。
（中略）
オフィシャルニュースにもありましたが、私、佐藤詩織は少しの間、欅坂46の活動をお休みし、美術の勉強のため留学させて頂きます。
（中略）
こんな有り難い環境に、自分が所属する事が出来るなんて、大学に入ったばかりの私は夢にも思ってなかったです。
そして、この有り難い環境に感謝すると同時に、
甘えていないで自分の武器をもっと磨くチャレンジを
したいな、と思うようになりました。
もっと沢山の物を見て、触れて、インプットして、
そういう時間が必要だなと。
皆さんには突然のことでビックリさせてしまったかもしれませんが、、

私は、欅坂46が大好きです。

（中略）
またひと回り大きな自分になって、欅坂46に戻って来れたらなと思います。
ですので、皆様には、
これから先も続いてゆく、欅坂46の歴史を
温かく強く応援して頂けたらなと思います。
どうか欅坂46をよろしくお願いします
勿体ないくらいの沢山の愛を
本当に本当に、ありがとうございました!
これから先もメンバー、スタッフさん、
そして、皆さんが、
沢山の幸せで溢れていますように。