(…)

堀未央奈が乃木坂46を卒業する本当の理由~人間はみな誰かの”おもちゃ”じゃない。私は私の人生を謳歌していく~

アイドル
  1. 堀未央奈のセンター曲7thシングル”バレッタ”のリリースから7年、同じ11月27日に堀未央奈初のソロ曲”冷たい水の中MV”で卒業を発表
    1. 堀未央奈と秋元康が仕掛けた卒業発表のギミック
      1. ▼”冷たい水の中”MVの中で乃木坂46からの卒業を宣言する堀未央奈
      2. 冷たい水の中 MV
    2. 堀未央奈の卒業に珠玉のソロ曲が贈られた~ 堀未央奈に苦難を強いた乃木坂46と秋元康が、卒業に際して示した精一杯の誠意~
  2. 数奇な運命をたどった乃木坂46メンバーとしての堀未央奈
    1. 研究生の身で7thシングルのセンターに大抜擢され、堀未央奈の苦難の道が始まった
    2. 堀未央奈VS1期生、1期生VS2期生の確執の始まり
    3. 『堀未央奈は乃木坂46の未来だ』と語った秋元康総合プロデューサー
    4. 輝きを失った堀未央奈、見えなくなってしまった乃木坂46の未来~12thシングルでセンター経験者が前代未聞のアンダーメンバー落ち~
    5. 14thシングルで選抜復帰し選抜常連メンバーに、16th以降は福神に定着している
  3. 卒業を決断した本当の理由~人間はみな誰かのおもちゃじゃない。評価されなくてもいいよ じぶんでじぶんを褒めてあげられればどこにいたって頑張れる~
    1.  後輩たちに慕われていた堀未央奈
    2. 秋元康総合プロデューサーの思い込みと運営の迷走に翻弄され続けた堀未央奈は、26th選抜発表で心折れてしまった
    3. 卒業決断の想いをブログに綴った
    4. 2021年3月28日 堀未央奈は乃木坂46 9th YEAR BIRTHDAY LIVE ~2期生ライブ~をもって乃木坂46メンバーとしての活動を終了した。

堀未央奈のセンター曲7thシングル”バレッタ”のリリースから7年、同じ11月27日に堀未央奈初のソロ曲”冷たい水の中MV”で卒業を発表

堀未央奈と秋元康が仕掛けた卒業発表のギミック

2020年11月27日夜、乃木坂46の堀未央奈が、突然グループからの卒業を発表した。

ブログでもなく、冠番組でもなく、2021年1月27日リリース予定の26thシングル”僕は僕を好きになる”のc/w曲で自身初のソロ曲となる”冷たい水の中”のMVの中での告知という異例の卒業発表であった。

▼”冷たい水の中”MVの中で乃木坂46からの卒業を宣言する堀未央奈

MVで卒業を宣言する堀未央奈

このMVは、堀の独白で始まる。
『これまでの7年間はあっという間で、いつの間にか大人になってたっていうのが嘘のない気持ちです。
乃木坂46って、温かくって、見守ってもらえて、ずっと、いつでも居たいと思えるっていうか‥、
きっとまだまだ時間もあるし、いやでも、時間はないのか‥、
えっ?矛盾してる?‥‥、いや迷ってるからなのかな?
でもやっぱり思い出も詰まってますし、
アイドルとして、8割は全力でやりきったっていう想いと、
2割は、何だろう‥‥、ちょっと悔い‥じゃないですけど、
うん‥(笑)、なんだろ、こんな時だから感傷的になってるのかも‥‥。
そんな想いを歌にのせて、パフォーマンスしてみます。』

そして羽織っていたウィンドブレーカーを脱ぐと、その下から現れたのは、堀がセンターを努めた7thシングル”バレッタ”の衣装、セーラー服を着た堀未央奈が現れる。

▼バレッタ

堀の独白は無論、脚色されたセリフなのだが、堀の思い詰めた表情が、そのセリフがまるで堀の心からの発露であるかのような錯覚に陥らせる。

そして初のソロ曲”冷たい水の中”のパフォーマンスが始まる。

冷たい水の中 MV

”冷たい水の中” MVはこちら

曲の最後、いきなり堀がセーラー服のブラウスを脱ぎ捨て、キャミソールと堀の白い肩が露わになり、曲が終わる。

タイトルとクレジットが現れ、これで終わるのかと思っていると、キャミソール姿のままで背を向けている堀が現れる。
そして、振り返った堀が、グループからの卒業を宣言するという、あざといギミックを仕掛ける。

予測不能のファンタジスタ堀未央奈の面目躍如である。
堀未央奈はまさに女優なのだ。

卒業に関して一切のほのめかしもなかった堀の、突然の卒業発表に、管理人も驚いてしまった。

だが確かに伏線はあったのだ。

26th選抜メンバーの発表があった9月17日の翌日、堀未央奈は755でこんな風に語っていた。

後悔するのが人生だし
思い通りにいかないのが人生
だからこそ何度も立ち上がって
諦めないぞ負けないぞって
頑張れるんですよね
要は考え方
人間はみな誰かのおもちゃじゃないし
じぶんの足でじぶんらしく
生きていく権利があります
私は私の人生を謳歌していく

(自分を評価してくれる場所で行きたいね)というファンの声にに対して

評価されなくてもいいよ
じぶんでじぶんを褒めてあげられれば
どこにいたって頑張れる
とも答えていた。

堀未央奈の卒業に珠玉のソロ曲が贈られた~ 堀未央奈に苦難を強いた乃木坂46と秋元康が、卒業に際して示した精一杯の誠意~

乃木坂46において卒業時に贈られるソロ曲は、そのメンバーがグループに多大な貢献をしてきたことの証であり、そのメンバーへの感謝でもあり、独り立ちへの秋元康総合プロデューサーからの贐(はなむけ)でもある。

これまで深川麻衣に”強がる蕾”、橋本奈々未に”ないものねだり”、桜井玲香に”時々思い出してください”、白石麻衣には”じゃあね”という楽曲が贈られてきた。

いずれもそれぞれのメンバーの心情に寄り添った歌詞が当てられた、珠玉のバラードたちだ。

今回堀未央奈に贈られた”冷たい水の中”も、その系譜に連なる美しいバラードである。

堀の未来が輝くものになることを祈りたい。

スポンサーリンク

数奇な運命をたどった乃木坂46メンバーとしての堀未央奈

研究生の身で7thシングルのセンターに大抜擢され、堀未央奈の苦難の道が始まった

堀未央奈の乃木坂デビューは、かつて誰も経験したことがないうくらいの鮮烈なものだった。

2013年3月、乃木坂46の2期生のオーディションに合格した堀未央奈は、他の合格者と共に、研究生(正規メンバー昇格前の2期生)としてレッスンに明け暮れていた。

オーディションから半年余りたった2013年10月のある日、7thシングルの選抜メンバー発表が冠番組”乃木坂ってどこ?”のスタジオ収録の中で行われると知らされ、何人かの研究生たちとスタジオ見学に訪れる。

無論私服のままである。

テレビ愛知のアナウンサー菊池優から、7th選抜メンバーは17人と発表され、3列目から順に名前が呼ばれていく。

1stから5thまでセンターを努めたのは生駒里奈、6thで初めて白石麻衣にセンターが変わった。

7thのセンターがどうなるのか緊張が高まる中、1列目5人の発表となる。

松村沙友里、西野七瀬、橋本奈々未と名前が呼ばれ、残り2枠となった。

この時点で6thシングルのセンターを努めた白石麻衣は、まだ呼ばれていない。

6thシングル”ガールズルール”で立派にセンターを務めあげ、セールス面でも前作から40%アップと実績を残した白石麻衣が7thでもセンターになるのだろうと考え始めたその時、センター横の②番ポジションで名前を呼ばれたのはなんと白石麻衣。

白石は1作のみでセンターから外されてしまったのである。

スタジオがざわめく。

生駒里奈は、2列目ですでに名前を呼ばれているので、7thのセンターには誰が呼ばれても初となる。

一体だれが、7thシングルのセンターになるのか、スタジオ中が固唾を飲んで待ち受ける。

そして7thシングルのセンターとして名前を呼ばれたのは、堀未央奈という聞きなれない名前であった。

一瞬の間があって、それが研究生(正規メンバー昇格前の2期生)の名前だとわかり、スタジオが凍りつく。

しばらくスタジオは静寂に包まれた

当の堀自身もその瞬間は何が起こったのかわからなかった。

▼センターとして名前を呼ばれ、泣きじゃくる堀未央奈

番組MCの設楽が”こちらへどうぞ!”と堀を促し、我に返った堀が移動を始めた。
その時初めてパラパラと拍手が起こった。

堀は顔を覆ったまま歩いていき、MCの設楽の隣に立った。

今の気持ちは?と聞かれ

私は、(乃木坂46に)入ったばっかりで゙‥‥、まだみんなみたいにダンスとかもうまくなかったし‥‥、研究生だから、こんな素晴らしい位置に立たせてもらえるなんてまったく思っていなかったので‥‥‥。
全力で頑張ります。

と答えた。

堀の挨拶の間、白石は身じろぎもせず、堀を見つめ続けていた。

スポンサーリンク

堀未央奈VS1期生、1期生VS2期生の確執の始まり

わずか1作でセンターを外された白石麻衣。

その場では、その悔しさを微塵も感じさせない優等生のコメントを語ったが、収録後白石はキャプテンの桜井玲香に縋って号泣している。

▼センターを外されて収録後に号泣する白石麻衣

乃木坂46結成以来、グループを大きくするためにすべてを捧げてきた白石麻衣にとって、わずか1作でセンターを外されたことは、これまでの努力すべてを否定されたに等しかったのだ。

当事者である堀未央奈を含め、メンバー全員が今回の決定を受け止めきれずにいた。

橋本奈々未は、2013年10月8日のブログで、

発表された瞬間は、正直受け入れられませんでした。
未央奈をではなく、大人の判断を。
収録が終わった後、みんなで泣きました
1期は乃木坂の結成からずっと一緒にやってきて、
この2年間、2年しか経っていないことが嘘のように感じるくらい
嬉しいことも辛いこともたくさん一緒に感じてきたし、一緒に過ごしてきました
まだ握手会の日に控え室でしか顔を合わさない、何の経験もない
2期生がセンター
こんなこと言える立場じゃないのは分かってる、けど、
何を基準で抜擢されたのか全く私たちには不明確で、悔しかった
でも決めたんです。
7枚目、未央奈を支えるし、一緒に頑張ります。
モヤモヤした思いを抱いている時間は
自分にとっても、未央奈にとっても、乃木坂にとっても
何のプラスにもなりません。
きっと未央奈はここから数ヶ月
センターという大変なポジションで活動していくことで
飛躍的に成長するだろうしどんどん魅力的になるはずです。
けど、皆さんに
やっぱり1期は違うね、力があるね」
と思ってもらえるように
わたしも未央奈と一緒に成長して、輝いていきたいと思います!(`_´)ゞ
そう意識させてくれた未央奈には感謝しているし、私を成長させてくれる存在です。
一緒に頑張っていこう!!今度ご飯行こう!
なんかあったら、
隣にいるしなんでも聞いて!言って!(`_´)ゞ
未央奈を応援しようと思ってくれている方は既にたくさんいると思いますが
私たちも負けずに頑張るので、
これからも変わらず乃木坂46を応援してほしいです!
よろしくお願いします!

とその複雑な胸中を綴った。

いまだに解消できない1期生と2期生の確執は、ここで始まったのである。

それを予想していた運営は、メンバーへの手紙という形で懐柔を図る。

▼運営からメンバーへの手紙全文
乃木坂46のメンバーのみなさんへ
今回の選抜発表
皆さん驚かれた事と思います
いろいろな感情を
抱いたままだと思いますが
今はまだ何もない
センターを担う2期生・堀未央奈を
皆さんが力を合わせて育ててください
あなた達の行動が未来の乃木坂46を作ります
乃木坂46運営委員会

しかし、MCの設楽が読んだこの手紙の内容は、まったくメンバーには響かなかった。

自分の気持ちを整理出来ないままで、まだ一度も会話したこともない研究生の堀未央奈を育てろと言われても、受け止められるはずもない。

運営委員長の今野義雄は、メンバーと直接向き合って、自身の口で、自身の言葉で、メンバーにその想いを伝えるべきであった。

本来なら、可愛い後輩、頼れる先輩として出会うべきだった1期生と2期生。

1期生から見れば、2期生はいきなり自分たちの夢の場所を奪いに来たライバルとしてその前に立ちはだかったのである。

後に2代目キャプテンになった秋元真夏は、当時を振り返って、
私たちも2期生が入った時、正直、ライバル心のほうが強かったと思う。自分たち自身が確立してないところに新しい子たちが入ってきて、焦りが出ちゃって。なので、2期生には当時、つらい思いをさせちゃったと思います。
と語っている。(2019年11月5日日刊スポーツ”キャプテン鼎談”より)

白石麻衣と堀未央奈、さらには1期生と2期生の間に、埋めがたく深い溝が生まれ、それは現在にいたるまで乃木坂46の歴史に影を落としている。

スポンサーリンク

『堀未央奈は乃木坂46の未来だ』と語った秋元康総合プロデューサー

堀のセンター抜擢を画策したのは、秋元康総合プロデューサーである。
乃木坂46の2期生オーディションで堀未央奈を見た秋元康総合プロデューサーが、その透明感や、神秘性に、アイドルとしての高いポテンシャルを感じたのだ。
乃木坂46の未来とは堀未央奈のことだとまで発言していた。

秋元氏が、まったくの新人をいきなりグループのセンターに抜擢するのはこれが初めてではない。
かつて11歳の松井珠理奈をAKB48の10thシングル”大声ダイヤモンド”のセンター(正確には前田敦子とのWセンターの一人)に抜擢している。

小学5年生だった松井珠理奈は、SKE48のオープニングメンバーオーディションに応募して秋元康総合プロデューサーの目に留まる。

松井の天性の明るさや、アイドルとしてのポテンシャルの高さを目の当たりにして、秋元康総合プロデューサーは興奮を抑えきれなかった。

そしていきなりAKB48のセンターに抜擢している。

堀未央奈の場合も、まったく同じ経緯だったのだ。

秋元康総合プロデューサーは研究生の堀未央奈に、乃木坂46の未来を託したのである。

スポンサーリンク

輝きを失った堀未央奈、見えなくなってしまった乃木坂46の未来~12thシングルでセンター経験者が前代未聞のアンダーメンバー落ち~

秋元康総合プロデューサーの大きな期待を背負って7thシングル”バレッタ”のセンターとなった堀未央奈。

7thのCDセールスはそこそこ堅調だったが、センター堀へのファンの食いつきはあまり芳しいものではなかった。

堀のキャラクターは、それほどアイドル向きではなかった。

握手会での対応も、西野七瀬のようにファンの気持を積極的にアゲるものではなく、時に冷静過ぎて、塩対応と言われることもあった。

結局堀のセンターも7thシングル1作で終ってしまい、8th・9thでは急速に人気を伸ばしてきた西野七瀬にセンターを譲ることとなった。

西野が体現する儚さや、清楚さが、次第に乃木坂46のグループカラーになっていくことになる。

その陰で、堀は少しずつ輝きを失い始める。

9thシングルでは3列目に下げられ、10th・11thでも3列目、12thシングルでついにアンダー落ちしてしまう。

センター経験者のアンダー落ちは前代未聞の出来事だった。

スポンサーリンク

14thシングルで選抜復帰し選抜常連メンバーに、16th以降は福神に定着している

12thシングルからアンダーメンバーとして活動し始めた堀は、ほとんどの2期生が、選抜メンバーに一度も選ばれず、アンダーメンバーとして悩んでいるのを目の当たりにする。

アンダー落ちしたとは言え”腐っても鯛”、堀はアンダーメンバーのリーダー格となって2期生を引っ張り始める。

堀の意識の変化に気付いた運営は、堀の評価を次第に上げていく。

そして、14thシングルで堀は3作ぶりに選抜メンバー(3列目左端)に復帰を果たす。

この時堀はこんなコメントを残している。

久しぶりに選抜に入れていただいて すごくうれしいなっていう気持ちが大きいんですけど 悔しいっていう気持ちもあって 少しずつ先輩の後ろ姿を見ながら 前に行けたらいいなって思ってます。

これ以降、堀は選抜メンバーに定着、16thで福神にも復帰、以来フロントにも多く起用され、押しも押されもせぬ、乃木坂46の中心メンバーとなったのである。

スポンサーリンク

卒業を決断した本当の理由~人間はみな誰かのおもちゃじゃない。評価されなくてもいいよ じぶんでじぶんを褒めてあげられればどこにいたって頑張れる~

 後輩たちに慕われていた堀未央奈

堀は、いつからかことあるごとに”2期生や後輩のことを守りたい”と言うようになっていた。

研究生でいきなり7thシングル”バレッタ”のセンターに抜擢され、1期生から敵視されることから始まった堀未央奈の乃木坂生活。
その中で、星野みなみら一部の先輩が掛けてくれた優しい言葉や気遣いが身に染みたからである。

後輩ができたら自分もそうしたい。

堀はそんな風に思っていた。

4期生の掛橋紗耶香と林瑠奈は、26th選抜発表のスタジオで、堀未央奈の卒業を知らされた。
その時二人は、あたりを憚らずに号泣してしまい、収録を中断させてしまった。

元々乃木坂46の大ファンで、堀未央奈推しでもあった林瑠奈。
林は坂道合同オーディションを受けるかどうかとても迷っていた。

当時755で堀にこんな相談をした。

未央奈ちゃん!
私は坂道合同オーディションに受け ようかどうしようか迷っています。
自分のスタイル に全然自信がないし顔も全然可愛くありません (;;)
でもアイドルになりたいという思いは諦めき れません!
どうすれば正解なのでしょうか?

堀はこんな風に返事をしている。

相談コメントありがとう、 正解かー。
るなちゃんが選ぶ道が正解だと思うけど、 私はアイドルになりたいっていう夢を一度も諦めなかったからるなちゃんにも叶えたい素敵な夢があるなら諦めてほしくないな…
挑戦しないで諦めるのは勿体ないかな。

私も入るまではメイクの仕方も分からなかったし日焼けしてたし顔もまるまるしてて。
でも乃木坂入って女の子は健康的なダイエットとメイクやファッションの研究と可愛くなりたいっていう思いと努力でいくらでも変われるんだって気づいてから自分磨きが凄く楽しい!
アイドルは想像以上に大変な職業でもあるけど、人との関わりとか活動が本当に勉強になるしやりがいも沢山あります
アイドル以外のお仕事でも色んなやりがい、魅 力はあるけれど私はこのお仕事に誇りを持ってるし、あの一時逃げずに諦めなくて本当によかったって思えていて。
だから少しでも背中を押すことができたら嬉しいな… て思って返信させていただきました
私でよければいつでもお話し聞かせてね。
一緒に頑張ろう。

2人だけでなく、多くの4期生にとって、堀は優しくて頼れる先輩だったのだ。

堀自身は、”後輩たちが自分のことを、そんな風に考えていてくれとは思っていなかった”とその時の事を語っている。

秋元康総合プロデューサーの思い込みと運営の迷走に翻弄され続けた堀未央奈は、26th選抜発表で心折れてしまった

世代交代の必要性が叫ばれながら、遅々として進まなかった乃木坂46。

その原因は大きく二つある。

まず第一は、バレッタ事件以来、1期生と2期生の間に埋めがたい溝が生まれ、その不幸な関係性が原因で、1期生の後継を2期生に託すというポジティブな流れが作り出せなかった。

もう一つは、2期生のアイドルとしてのポテンシャルが、1期生と比べて大きく劣っていたからである。

堀未央奈は、当初の運営の期待を裏切ったが、それでも2期生の中では抜きんでたアイドル適性を示していた。

新内眞衣が堀に続く2番手だが、年齢的にヒロインにはなりにくい。

北野日奈子は、ビジュアルに恵まれたが、パフォーマンスに難があり過ぎた。

他の2期生は推して知るべしである。

堀は、そんな2期生の先頭に立って、鼓舞し続けたが、2期生の重石(おもし)だった白石麻衣が卒業後の26thシングルで、3期生の山下美月がセンターに選ばれ、4期生が5人も選抜メンバーに選ばれた(一方で、2期生の選抜メンバーはわずか二人だった)ことで、心折れてしまった。

26thシングルの選抜メンバー発表(2020年9月17日)の翌日、堀未央奈は自身のSNS(755)で、その心境を吐露した。

後悔するのが人生だし
思い通りにいかないのが人生
だからこそ何度も立ち上がって
諦めないぞ負けないぞって
頑張れるんですよね
要は考え方
人間はみな誰かのおもちゃじゃないし
じぶんの足でじぶんらしく
生きていく権利があります
私は私の人生を謳歌していく

堀未央奈にとって、乃木坂46は多くの喜びを与えてくれたが、決して”安住の地”ではなかった。

人間はみな誰かのおもちゃじゃないし
じぶんの足でじぶんらしく
生きていく権利があります
私は私の人生を謳歌していく

さらに、(自分を評価してくれる場所で行きたいね)というファンの声に対して

評価されなくてもいいよ
じぶんでじぶんを褒めてあげられれば
どこにいたって頑張れる
とも答えている。

堀未央奈が乃木坂46からの卒業を決断した理由は、これらの言葉に集約されている。

卒業に際して、秋元康総合プロデューサーは初のソロ曲とMV制作という贐(はなむけ)を堀未央奈のために用意した。

そしてその楽曲もMVも、実に堀未央奈らしいギミックが仕掛けられた、トリッキーな作品に仕上がった。

堀は、乃木坂メンバーの中でも屈指の演技派である。

卒業後も西野七瀬や白石麻衣と同じく、乃木坂LLCに残り、女優の道を目指すことになるのだろう。

秋元康総合プロデューサーや今野義雄は、バレッタ事件以来の堀の処遇について、堀未央奈に対して大きな負い目を感じている。

だから、卒業した堀を全力でサポートするだろう。

堀未央奈にはそうしてもらう権利がある。

卒業後の堀の未来が輝くものであることを願ってやまない。

スポンサーリンク

卒業決断の想いをブログに綴った

2020年11月27日堀未央奈公式ブログより(全文掲載)

タイトル:応援して下さるみなさんへ

先日発表されました26枚目シングル “僕は僕を好きになる”の 活動をもって、乃木坂46を卒業します

卒業については前々から考えていて、
スタッフさんとも何度も話を重ね、 時期が決まったのは夏頃でした
そしてメンバーには今回の選抜発表前に、
みなさんにはこのタイミングで お伝えさせていただきました

今日、11月27日は私にとって特別な日
今から7年前の2013年11月27日は 初めてセンターを務めさせていただいた
初めての選抜参加楽曲”パレッタの発売日です

加入して半年、右も左もわからない 研究生だった私が突然センターを任され
何度もプレッシャーに押し潰されそうになったし
逃げたくなったし辛かったけど
ファンの皆さんが励まして応援してくださり、
メンバーが支えてくれて16.17歳ながらに たくさんのことを学べた時期です

正直、2013年~2021年の このアイドル人生は
楽しかった事ばかりではないし
現実の厳しさをたくさん目の当たりにしました
ありのままの自分で立っているからこそ
自分自身の身が削られていく感覚も たくさんあったし
いろんな葛藤が毎日ありました
でも、歌やダンスが好きになって
ライブも苦手意識が初めはあったけど大好きになって
人見知りやネガティブ思考もなおり、
自分を表現することやお芝居の楽しさも知って
自分や周りを守る強さが必要なこと、
支えてくれる人を大切にしないといけないこと、
諦めないこと、貫き通すこと、 なんでも楽しむこと、
乗り越えられない壁はないこと
たくさんの感情、景色、人、自分に 出会う事ができました。

私の青春は間違いなく乃木坂46だったし
乃木坂46に入ることができて本当によかったです
すごくラッキーガールだなと思います

卒業後は、1からお芝居をしていきたいと思います
この夢に出会えたのもいろんなMV撮影で いろんな監督さんに出会って
映画やドラマも 経験させていただいて、
今の私が1番やりがいを持って ぶつかれる事だなと確信したからです。
言い回しも、表情も、何もかもまだ勉強途中で 苦手意識さえもまだあるけれど、
追求していきたいし乗り越えたいって思えます
たくさんの人に何かを届けられる人になりたいです
それは乃木坂46にいた時と変わらない気持ち.
乃木坂46で学んだこと、素敵な思い出を胸に、
来年からは新たな一歩を踏み出したいと思います

わたしには3つ 心残りがありました。
1つめは歌に苦手意識がまだあって、
そんな歌を楽しく歌って終わりたかったということ
2つめは大好きなダンスを もっともっとしたかったということ
3つめは応援してくださるファンの皆さんに
なにか恩返しをしたかったということ
2度目のセンター待ってるね、ソロ曲聴きたいよ、
などと期待してくださった方に
私は在籍中なにか思返しできたのかなって

でもね、最後に夢が叶いました。
初主演映画でご一緒させていただいた 山戸結希監督が
最初で最後のソロ曲MVを 撮ってくださいました
わたしの気持ちを全てを、山戸監督が 汲み取り、
繋ぎ合わせてくださった数分間です
YouTubeにも先程UPされましたが、よかったら、見てください

今までありがとうございました!
最後まで私らしく楽しみます!
乃木坂46が、応援してくださる皆さんが、 本当に大好きです。

2020.11.27 乃木坂46 2期生
堀未央奈

2021年3月28日 堀未央奈は乃木坂46 9th YEAR BIRTHDAY LIVE ~2期生ライブ~をもって乃木坂46メンバーとしての活動を終了した。

▼2期生8名の集合写真

★堀未央奈 最後のブログを更新

2021/03/28(Sun) 堀未央奈

乃木坂46の堀未央奈です。

この挨拶も、今日でおしまい。
明日からは”堀未央奈”になります。ね、

乃木坂46に加入して今日で8年ぴったり。
今日の2期生ライブはどうでしたか…?
私は、この時間がずっと続けばいいのに…と何度も心の中で思いました。

リハーサルからみんなの顔が見れなくて、
それは胸がざわざわ苦しくなって
大好きで楽しいのにつらくて寂しくてたくさんの感情が押し寄せてどうしようもできなかったからです。
気持ちを押し殺すのは得意ですが、今回ばかりは溢れました。

8年前、
16歳の私は分からない事だらけで都会にも慣れず、今の私がみても不安になるくらい自分に自信もなければ実力もなくてふわふわしていました。
でもたくさんの経験をしていつのまにか自分の事も人の事も好きになる事ができて、新しいことや挑戦が”怖い”という思いより”楽しい”に変わっていきました。
乃木坂46としての活動も自信と責任を持って
取り組んでこれた8年間だったなと思います。

メンバー、家族、スタッフさん、友達、ファンの皆さん
本当に私は周りの人に恵まれていて支えられながら毎日を過ごしてきました。
強がって一人で抱え込もうとしますが、なんだかんだで周りの人に支えられっぱなしで…
みなさんがいなかったら今の私は存在していないと思います。たくさんの感謝の気持ちでいっぱいです。

MV撮影、ライブ、歌番組、イベント、
撮影、、、何もかもが新鮮で挑戦で…
わたしには夢のような
未だに私が乃木坂46だったという事が
神隠しにあっていて夢だったんじゃないかと思うほど
あっという間で濃密な時間でした。
いや、でもネット検索したらちゃんと出てきますよね。夢じゃない。よかったー。

来世では、乃木坂46に入って、
同じメンバーで、
また違う景色をみてみたいなとも思います。
たのしみ。

明日からは1人になりますが関わる方や応援してくださる方、全ての方への感謝の気持ちと初心を忘れずに頑張っていきたいと思います。

今までの活動で自分の盾となってくれたメイク関連のこともしていって、少しでも自信を持ちたいと思っている方の力になりたいのと、人が幸せになるようなプロデュースなどもしていきたいです。

女優としても0から、自分に厳しく、楽しみながら
私らしくいろんなことに挑戦していきたいなと思います。

堀未央奈を推していて、楽しかったですか?

楽しかった と言っていただけたら、
それだけで私はもう大満足です。
私は皆さんに出会えて本当によかったです。

ありがとうございました


2021.3.28

乃木坂46 2期生 堀未央奈

堀未央奈のラストライブとなった乃木坂46 9th YEAR BIRTHDAY LIVE ~2期生ライブ~には、1期生、3期生、4期生のメンバーが駆け付け、別れを惜しんだ。


激流のようなアイドル生活だった。

2013年3月に2期生として乃木坂46に加入。同年11月発売のシングル「バレッタ」で、いきなりセンターに大抜てきされた。だが、15年にはシングル2作連続で選抜メンバーからも外れた。「毎日少しずつ落ちていく、そんな自分を見ていく毎日でした。乃木坂を辞めようかなと思った時もありました」。ジェットコースターのように、感情を揺さぶられた。

それでも、強い精神力と、持ち前のマイペースな魅力でグループの中心メンバーの1人へと成長した。

後輩の梅澤美波(22)からは「ブレない軸を持っていて格好いい。一緒に活動した4年半、未央奈さんの弱さを見たことがなかった」と憧れられた。

つらい時に支えられた同期たちからメッセージを贈られると「アイドルグループで、親友という存在ができるとは思っていなかった」と涙した。

卒業後は、所属事務所乃木坂46LLCから離れ、主に女優として活動していく見込みだ。

サプライズで読まれた母親からの手紙では、ソロ曲のタイトルにちなんで「もう1度『冷たい水の中』に飛び込もうとしている未央奈を、これからも見守っていくよ。あの頃よりも強くなったから、きっと大丈夫」とエールを贈られた。

大団円で終わった8年間のアイドル活動を糧に、芸能界の荒波の中で再び成功をつかむにちがいない。

乃木坂46の中で唯一無二の存在だった堀未央奈の未来が輝かしいものであることを祈りたい。

乃木坂46 7thシングル選抜発表エピソード~”バレッタ”での堀未央奈のセンター抜擢が1期生と2期生との確執を生む~
7thシングル”バレッタ”選抜発表!~”堀未央奈は乃木坂46の未来である”秋元康総合プロデューサーのこの思い込みが乃木坂46に波乱を巻き起こす~ 7thシングル”バレッタ”2013年11月27日リリース 累計売上51.6万枚(前作”ガールズ...
乃木坂46 26thシングル”僕は僕を好きになる” 山下美月初のセンター曲~山下美月は乃木坂46を救えるか?~
乃木坂46の26枚目のシングルとなる”僕は僕を好きになる”が、2020年11月25日、日本テレビ音楽の祭典ベストアーティスト2020で初披露された。 絶対エースとして君臨した白石麻衣が卒業してから初めてのシングルとなるが、この曲でセンターを...

コメント