(…)

藤吉夏鈴が女優になった日~”ナチュラルボーンアクトレス”藤吉夏鈴物語”自分探しの旅”を続けるボヘミアン的生き方~

アイドル

”ナチュラルボーンアクトレス”藤吉夏鈴、彼女は生まれながらの女優だ

藤吉夏鈴、大阪府出身、2001年8月29日生まれの22歳。(2024年3月現在)

2018年に開催された坂道合同オーディションに合格して欅坂46(後の櫻坂46)に加入、アイドルとしての活動を始めた。

だが藤吉は他のメンバーとは違っていて、アイドルになりたかったわけではなく、”アイドルを演じている”ように見える。

メンバー同士が競い合うことを運命づけられた女性アイドルグループの中に身を置きながら、藤吉夏鈴はそんな争いを尻目に、実に軽やかにアイドルを演じているように見える。

それは元々自分にも、他人にも関心が持てなかった特異な子供時代を藤吉が経験してきたからかもしれない。

つまり藤吉夏鈴は、うまれながらにして女優であることを運命づけられている”ナチュラルボーンアクトレス”なのだ。

この稿では、藤吉夏鈴がアイドルとして活動しながら、意図せずに女優としての才能を見出され、演技の面白さに目覚め、ついに女優として覚醒していく様を紐解いていく。

藤吉夏鈴のパフォーマンスはクリエイターの想像力を掻き立てる

元々自分にも、他人にも興味がなかったと自らの少女時代を語る藤吉夏鈴。

学生時代は、”ずっと家にいてボーっとしていた”という。

中学では一応吹奏楽部に所属してサックスを吹いていたし、小学校4年から習い始めたダンスもずっと続けていた。

だが藤吉の心の中では何も動いていなかったのだ。

踊ることだけは楽しく思えたので中学3年まで続けることができた。

櫻坂46メンバーの中でもダンススキルは高く、細やかな感情の揺れを繊細に演じられる優れた表現力を持っている。

櫻坂46の振り付けを担当するTAKAHIROは
”感情を一番素直に表現できる人”
と評し、
”なぜ恋をして来なかったんだろう?”のMVを監督した加藤ヒデジンは
”この子は半径1メートル以内の雰囲気を丸っと変えることができる。すごく才能のある子だと思いましたよ”
と語っている。

藤吉夏鈴は生まれながらにしてクリエイターの創造力をかきたてる存在なのだ。

スポンサーリンク

逃げるようにして応募した坂道合同オーディション

”学校や集団行動が苦手で、ただ生きているだけの人だった”と自らについて語る藤吉。

”何かになりたいという気持ちがなかった。
何もしたくなかったというか、もうずっとこのままでいいと思っていた。
だからあまり家から出ず、”食べて寝て”みたいな生活がいいって思っていた”

高校2年になって、進路相談が始まった。

何に対しても興味が持てなかったので、希望する進路も特になかった。

だから希望進路を書けと言われても何も書けなかった。

何度も先生に呼び出されて面談して、ちょっと怒られるっていうのをずっと続けていた。

それで”この環境もう嫌だな……”と思っていた時に、坂道合同オーディションのことを知った。

”坂道のことを知らなかったんです。
乃木坂46はもちろん知っていたが、いくつかのグループをまとめて”坂道”と呼ぶこともしりませんでした”

だから、”坂道ってなんだろう?”と思いながらも、”(合格したら)上京できるって書いてあるし、今の環境から逃げ出せるなら受けてみようかなと思ってオーディションに応募したという。

オーディションを受けたことは誰にも言わなかった。

2次審査に合格したという通知が家に届いて家族にバレてしまった。

母は最初怒った。

それでも母は、娘が変わったこと(初めて何かに興味を持ったこと)をすごく喜んでくれた。

父は”頑張れ!”と背中を押してくれた。

坂道合同オーディションの何度かの審査を潜り抜け、最終審査までたどりついた。

歌唱審査では昭和感満載の森田童子の”僕たちの失敗”(1973年)を歌った。

”僕たちの失敗”は、人気テレビドラマ”高校教師”(1993年)の主題歌に採用されリバイバルヒットした楽曲である。

ドラマ”高校教師”は、真田広之と桜井幸子主演で、教師と生徒の禁断の恋を描いた野島伸司脚本の問題作である。

このドラマでは、当時TVドラマとにとってはタブーとされていた同性愛や性虐待、自殺などが取り上げられ、世間の注目を集めた。

主題歌に採用された”僕たちの失敗”は、ドラマのテイストにピタリとはまってリバイバルヒットし90万枚を売り上げた。

藤吉は”この楽曲の雰囲気が自分には合っていると感じて歌唱審査で歌った”と語っている。

実に藤吉らしい選曲である。

一方で、天然なところもあり、そのギャップが彼女の魅力でもあった。

坂道合同オーディションの顔出しありのSHOWROOM審査では、何度も本名で自分を呼んでしまうポンコツぶりを発揮、その愛らしいルックスと相まって、またたく間にファンを獲得して、結果全体2位という評価を得ている。

▼SHOWROOM審査の藤吉

当時から短い時間で、否、一瞬で人を惹き付ける何かを持っている存在だった。

スポンサーリンク

アイドルを演じることは楽しかった

2018年12月10日、日本武道館で開催された”欅坂46二期生/けやき坂46三期生 お見立て会”で欅坂46の二期生としてお披露目され、アイドルとしてのデビューを果たす。

その際のライブパフォーマンスでは”サイレントマジョリティー”のセンターに抜擢された。

165.1cmという高身長で、顔が小さく脚が長いという恵まれた等身で、多彩な表現力を持つ藤吉のパフォーマンスは最初から目を引いた。

櫻坂46としての1stシングル”Nobody’s fault”から選抜メンバー(櫻エイト)に選ばれ、カップリング曲の”なぜ 恋をして来なかったんだろう?”と”Plastic regret”ではセンタ―に抜擢されている。

”2ndシングルでも選抜メンバー(櫻エイト)に選ばれ、カップリング曲の”偶然の答え”と”Microscope”でセンターを努めた。

その後も常に表題曲のフロントか2列目に配され、カップリング曲では何度もセンターを努めた。

藤吉は、このころの自分について、
”今まではいろんなポジションを転々としてきた。
いろんなところを経験させていただいていて、それに対して居心地の良さを感じていた。”
語っている。

アイドルになってからは、ライブでパフォーマンスしている時が一番楽しかった。

アイドルになりたかったわけではなかったが、アイドルになったことに後悔はなかった。

スポンサーリンク

女優としてのポテンシャルを見い出される藤吉夏鈴

転機となった”偶然の答え”のMV

”偶然の答え” 藤吉夏鈴センター曲は、女の子に恋してしまったJKの決して実ることがない切ない恋の唄だった(櫻坂46 2ndシングルc/w曲)
櫻坂46の2ndシングルの藤吉夏鈴センター曲は、”なぜ恋をしてこなかったんだろう”に続く禁断のラブソング 櫻坂46の2ndシングル”BAN”のトリプルセンターの1人、藤吉夏鈴のセンター曲の1曲目”偶然の答え”が、2021年3月14日の”こち...

Director : 林 希(博報堂ケトル)
Choreographer : TAKAHIRO
Producer : 小浜元(P.I.C.S.)
Production : P.I.C.S.

藤吉夏鈴のセンター曲”偶然の答えのMVは、アイドルのMVとしては珍しく、LGBTQに真正面から取り組んだチャレンジングな作品である。

親友であるクラスメートの莉子に、震える声で想いを伝える夏鈴。

突然のカミングアウトを受け止めきれず、視線もあわせぬまま去って行く莉子。

ひとりホームに取り残され、呆然と立ち尽くす夏鈴。

色々な感情が交錯する難しい場面を、まったく演技経験がないアイドルの藤吉夏鈴が見事に演じ切った。

そのまま別の道を歩むことになった2人がショッピングモールの駐車場で偶然再会する。

クルマの中から夏鈴を呼び止める莉子。

リコ:東京へ行くんだって?

夏鈴:役者を目指そうと思って‥‥

莉子:どうして?

その問いには答えず、俯く夏鈴、そして顔を上げ

夏鈴:元気でね。

そう言って立ち去る夏鈴。

カットが切り替わって、前を空けたコートのポケットに両手を突っ込み、コートの裾をなびかせ、足早に歩く夏鈴。

ふいに立ち止まり、空を見上げる夏鈴のシーンでMVは終わる。

この短い映像作品の中で、藤吉は禁断の想いに悩む女子高校生の感情のひだを見事に表現してみせた。

相手の拒絶にあって絶望する夏鈴、時間をかけてその絶望を振りきって次のステップに進もうとする強さと切なさ。

空を見上げる夏鈴の何ともいえない切ない表情が観る者の胸を打つ。

このMV監督した映像クリエイターの林希は
”これはほかの監督さんも感じている気がするのですが、藤吉さんには映像にクオリティを与えてくれるものが備わっていると思います。
たとえば満島ひかりさんや、もっと上の年代でいうと浅野忠信さんみたいな、その佇まいだけでも作品のクオリティが上がるような、そういうルックスを藤吉さんはしているなと。
それは本当に先天的なものだと思います”
と語り、藤吉夏鈴が俳優としての髙いポテンシャルを秘めていることに言及している。

このMVはファンの間でも評判を呼び、表題曲”Nobody’s fault”の倍近い再生回数を記録している。

この映像作品が藤吉にとってのターニングポイントであり、この作品によって女優藤吉夏鈴が誕生したと言っても過言ではない。

たった1本のMVが藤吉夏鈴の女優としてのポテンシャルを開放し、ナチュラルボーンアクトレス藤吉夏鈴が世に出たのである。

スポンサーリンク

順調に女優としてのキャリアを積み上げていく藤吉夏鈴

次に演技の仕事をしたのは、テレビ朝日のバラエティ番組”あざとくて何が悪いの?”内で放送されている連続ドラマの第5弾”東京であざとく頑張って何が悪いの?〜上京ガールの成長日記〜”である。

主人公の親友今井愛香役を演じた。

番組出演をオファーしたのは、この番組のプロデューサー芦田太郎だった。

”あざと連ドラ”の第4弾での櫻坂46・田村保乃の出演がきっかけで、芦田Pは2021年開催の櫻坂46の”1st TOUR 2021”を観覧する。

そこで初めて見た藤吉夏鈴の表現力やパフォーマンスに一瞬で魅了され、”あざと連ドラ”の第5弾への出演を決めたのである。

脚本家に主人公の親友役を藤吉夏鈴に当て書きすることを依頼し、藤吉の出演をオファーしたのだ。

脚本を読んだ藤吉は、愛香に親近感を感じたという。

藤吉に寄せて当て書きした役なのだから当然のことなのだが、芦田Pの狙いはまんまと成功し、藤吉の出演が決まった。

今井愛香は主人公の親友で、クールな性格。

周りの登場人物とは一線を画した独特の存在感のある役である。

ソロでの仕事はほぼ初めての藤吉は、この役の話が来た時の心境を
”まさかと思った。
私で大丈夫かなって‥‥、女優仕事に対して)不安半分、楽しみ半分”
だったと語り、藤吉に寄せて当て書きされた今井愛香については、
”愛香は私そのものでした。思っていることを逐一言葉にするタイプではないので、付き合っている彼に気持ちが伝わらず、別れ話に発展してしまうシーンがあったんですけど、私もメンバーに対して自分の思いを伝えるのが苦手。そういう意味では等身大の役でした。
(愛香を演じたことで)演技に対する興味が大きくなった。
このタイミングで、主演をさせていただけるのは、ありがたいですし、すごくうれしかったです。
責任感を持ってやり遂げたいと思います”
と語っている。

”あざと連ドラ”初挑戦の放送後はSNSに
切ない表情に胸を締め付けられる
いい女優さんになりそう
などといった反響が多く寄せられた。

反響の大きさに気を良くした芦田Pは、あざと連ドラ第6弾”あざといを知り尽くした私I like you? like you”(2022年10月9日~2023年3月5日)で藤吉夏鈴を主人公片寄葵役に起用することを決める。

この作品で藤吉が演じた片寄葵は、日常的にさまざまな“あざといテクニック”を浴び続けた結果、全ての行動を分析目線で見る癖がついてしまい、恋愛から遠ざかる日々を送っているサバサバ女子という役であった。

藤吉は”演じるのがすごく難しかった”と明かしている。

”インフルエンサーの方達にインタビューするシーンがあるんですけど、当然、話を上手く聞き出さなくてはいけなくて。
相手が話したくなるテンション感を大事にしなくちゃいけないし、でも普段の私は人の話を聞き出すことがない…そこはすごく苦労しました(笑)。
現場でスタッフさんと話し合いながら、丁寧に片寄葵像を作っていきました。”

スポンサーリンク

WOWWOWドラマ”アオハライド”に出演

2024年1月19日 – 2月23日に放送されたWOWWOWドラマ”アオハライド”は、アニメ化もされた咲坂伊緒の同名マンガの実写化作品。

高校生の馬渕洸(櫻井海音)と吉岡双葉(出口夏希)を巡る恋愛群像劇。

藤吉が扮する成海唯はSeason2から登場する。

唯はかつて洸が長崎に住んでいた時の幼なじみで、彼女が洸と双葉の近くに引っ越してきたことででストーリーは急展開していく。

唯は洸と双葉のカップルが相思相愛になってきたところに登場し、洸への愛の強さをストレートに言動で現わしていく、いわば物語をかき回す存在。

藤吉演じる唯は、物語のヒロインである双葉の恋のライバルとして、トリックスターのようにseason2から登場する。

藤吉本人も
Season1から観ている方は、”なんだ、この子は”となると思うのですが(笑)、私は人に対してこれほどまで熱をもって接することがあまりないので、唯を少し羨ましく思っています。
愛されるキャラクターになると良いなと思いながら演じました
とコメントした。 

スポンサーリンク

NHKの夜ドラ”作りたい女と食べたい女 シーズン2”へ出演

このドラマで藤吉が演じるのは、少食で人前で食事をすることができない”会食恐怖症”という弱点を持つ南雲世奈役。

比嘉愛未演じる野本ユキと西野恵未の春日十々子が暮らすマンションに引っ越してきたのが藤吉の南雲世奈

野本と春日は食卓を共にすることで友情を深めあってきたが、南雲は実は人と一緒に食事ができない”会食恐怖症”を持っている。

まず、マンガの南雲のボーイッシュな髪型とたたずまいをほぼ完璧に再現した藤吉は、朴訥ながらも野本さんと春日さんにいろいろな“気づき”をもたらしていく。

シーズン1では野本さんと春日さんの2人だけの世界という印象が強かったところに南雲世奈が登場するのだが、世奈は2人の関係を乱すわけではなく彼女たちの背中を押す存在である。

食事に誘われることもある南雲だが、野本と春日と違って心の底から会食を楽しむことができない。

一歩引いた目線から、野本と春日の関係を客観的に見られるクールさが藤吉らしく、櫻坂46での彼女の存在感とリンクする。

南雲が心を開いて表情も柔らかくなっていく過程は、クールそうな藤吉の内面や折に見せる笑顔でファンが彼女を好きになっていくプロセスにも似通っている。

”作りたい女と食べたい女”でも、藤吉が演じる役は、登場する度に気になってしまうトリックスター的存在だ。

ビジュアルの再現度もあいまって、文句のないベストキャストとなった。

★藤吉夏鈴 コメント
南雲世奈役を演じさせていただきます。
藤吉夏鈴です。こうして新たな環境で挑戦させていただけること嬉しく思っております。
暖かな空気を纏いながらも、人の気持ちの奥の部分まで描かれている作品になっています。見てくださると嬉しく思います。
精一杯頑張ります。
よろしくお願いいたします。

スポンサーリンク

このドラマで藤吉は4人の年上女優と共演をした。

後に、この撮影現場を振りかえって
こんなに共演者のみなさんに可愛いがられた現場はなかった
と述懐している。

藤吉の魅力は共演者をも虜にしたのである。

映画初出演にして初主演の快挙達成!~5年前に予言されていた大女優への道~

心理アナリスト亜門虹彦が予言していた大女優藤吉夏鈴

2019年4月14日深夜に放送された”欅って、書けない”での”二期生を掘り下げろ 初めての心理テスト”という企画で藤吉夏鈴が取り上げられた。

楽屋でみんなとは少し離れた位置で、上を向いている藤吉夏鈴。

そのVTRを見ながら心理アナリストの亜門虹彦が藤吉夏鈴を分析する。

上を向くっていう動作は、ポジティブな気持ちの現われであり、今置かれている状況を楽しんでいることの象徴。
1人でいるように見えるが、実はみんなの会話を聴いていて、面白いと思っている。
こういうタイプは、人間観察力に優れていて、プレッシャーにも強いので、将来は女優などで成功できる可能性が高い。
意外な大物になれるかもしれない人

5年前、亜門虹彦は藤吉夏鈴が将来女優として成功することを予言していた。

スポンサーリンク

”新米記者トロッ子”で映画初出演にして初主演を果たす

藤吉夏鈴が、小林啓一監督の新作8月9日に公開される映画”新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!”(監督:小林啓一)で映画初出演にして初主演を務めることがわかった。

日本大学藝術学部・映画学科に在籍中だった宮川彰太郎が、高校生時代に着想した原案を、大学の授業の課題であるオリジナル映画の企画書として執筆し直したものがこの映画の企画原案である。

同学部の非常勤講師で”アルプススタンドのはしの方”などの企画プロデューサー・直井卓俊が発起人となり、原案と企画に惚れ込ん

だプロデューサー陣が集結し、”新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!”製作委員会が形成された。

”辻占恋慕”、”さよならエリュマントス”の大野大輔が脚本を手掛け、”殺さない彼と死なない彼女”、”恋は光”などの小林啓一監督がメガホンをとり、2024年8月9日に劇場公開予定である。

スポンサーリンク

小林啓一監督からのメッセージ

2024年8月9日に公開予定の映画『新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!』完成披露先行上映舞台あいさつに、藤吉夏鈴らが登壇した。

スケジュールの都合でこの日のあいさつに来られなかった監督の小林啓一氏から主演の藤吉夏鈴への長文の手紙が紹介された。

▼小林監督からの手紙(全文)
初めて会った時から 正直 悩みっぱなしでした。
藤吉さんは僕が今まで出会ったことのない稀有な存在で、演出の手を加えてしまうと藤吉さんの個性を潰してしまうのではないかという恐怖 がありました。
しかし、本読みやリハーサルを重ねていくうちに、藤吉さんのポテンシャルに気づき、僕が今持っているものを全てぶつけてみようと決心しました。
映画初応えて出演でいきなりの主役、将来を期待されている藤吉さんを最初でつまずかせるわけにはいかない。
僕なりに責任と覚悟を持って演出しました。動きや目線、テンポ、かなり細かく言いました。
主役という重圧や慣れていない環境の中、かなり不安だったと思いますが、藤吉さんは要求に一つ一つ真剣に応えてくれました。
決して器用なタイプではないと思います。
辛かったと思います。
でも 藤吉さんの頑張りで唯一無二の主人公像が出来上がりました。
一見、演技なのか素なのかわからない藤吉さんの奇跡的な演技は、偶然生まれたのではなく、藤吉さんの努力の結晶です。
全て計算された演技です。
すごいことだと思います。
藤吉さんとご一緒できて、本当に良かった。
僕にとって 藤吉さんは戦友です。
役者藤吉夏鈴の今後が楽しみです
本当に本当にありがとうございました。

監督が藤吉夏鈴の女優としてのポテンシャルに大きな期待を寄せていることがよくわかる。

女優藤吉夏鈴の未来は無限の可能性を秘めている。

スポンサーリンク

 映画のあらすじ

この映画の主人公所結衣は、文学オタクな高校一年生。

結衣は、憧れの作家”緑町このは”が在籍しているという名門櫻葉学園高校に入学し、文芸部の入部テストを受ける

だが、入部テスト中に新聞部の偵察ドローンが頭にぶつかり、入部の機会を逃してしまう。

やむなく結衣は、このはについての情報が得られるのではないと思い、文芸部へ入ろうと考える。

文芸部での説明の中で、肝心の”このは”が正体不明の存在であることを知った結衣は、文芸部部長の西園寺茉莉から入部の条件として、”このは”の正体を突き止めてほしいと頼まれる。

そのために”このは”についての情報を持っているという新聞部に潜入して真相を突き止めるように命じられてしまう。

結衣は、見事新聞部に潜入することに成功し、新聞部の部長・杉原かさねと副部長の恩田春菜らに振り回されながらも、新米記者“トロッ子”として活動することになる。

新米記者として活動を始めた結衣だっらが、次第に新聞と記者の魅力に惹かれていく。

そして“緑町このは”という存在に隠された学園の大きな闇が次第に見えてくる。

文学(フィクション)か新聞(スクープ)か

所結衣がついにその真実を明らかにする。

スポンサーリンク

初めての映画で主演に挑む藤吉夏鈴

★所結衣を演じるにあたって
お話をいただいた時、本当にありがたく同時にワクワクした気持ちでした。
はじめましての方々と出会い、一つのものを作っていけるんだと思うと、嬉しく好奇心に溢れていました。
初主演を務めさせていただけたこと嬉しく思っています。
不安な気持ちもありましたが、寄り添ってご指導いただき、乗り越える事ができました。
みなさまに感謝の気持ちです。
真実に目を向け、真っ直ぐに突き進む姿は頼もしく特有の輝きがあり、この気持ちを何歳になっても忘れてはいけないんだと、教えてくれました。
所結衣ちゃんに感謝の気持ちです。
愛される作品となりますように、祈っています。

数少ない演技経験の中で、独特の存在感を放ってきた女優としての藤吉夏鈴。

演技をすることの面白さに目覚め、、ことあるごとにマネ―ジャー陣に”演技のお仕事がしたい!”と言い続けたことが実を結んだ。

マネージャーの営業努力もさることながら、これまでの藤吉の出演作品での演技がクリエイターの目に留まったことは間違いない。

21歳にして演技に目覚めた藤吉夏鈴は、遅咲きの女優といえる。

藤吉はこう語っている。
自分の中から出てくる気持ちを表現するのがアイドルのパフォーマンスで、演技では役の人の気持ちになってそれを表現する。
そこはまったく別物で、演じて見て発見できたことです。
演技という知らない世界への好奇心が大きくなってきました。
これからも俳優としてのお仕事に挑戦し続けたいですね

少ない演技経験の中で、藤吉は確実に成長を遂げている。

今回の映画でもきっと新たな一面を見せてくれるにちがいない。

欅坂46からは、かつて”天才”女優ともてはやされた平手友梨奈が現れたが、ただの早熟であったことが明らかになってしまい、今やただのイタイ女優になってしまった。

それに較べて、藤吉は作品ごとに成長を続け、女優としてのキャリアを確実に積み上げている。

アイドル兼任の遅咲きの女優が今後どんな輝きを放つのか、ワクワクが止まらない。

コメント