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乃木坂46 5thシングル選抜発表エピソード~”君の名は希望”の選抜メンバー発表方式は乃木坂46史上最悪!5作連続センターの生駒里奈は乃木坂46の希望だった~

アイドル

5thシングル”君の名は希望”選抜発表、”生駒里奈は乃木坂46の希望だ”(秋元Pからの手紙)

5thシングル”君の名は希望、2013年3月13日リリース。
累計売上31.9万枚(前作比101.9%)と伸び悩んだ。

“君の名は希望”MV(Shrt Ver.)はこちら

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乃木坂46の歴史上最悪の方式で行われた5th選抜メンバー発表~メンバーのメンタルはズタズタに引き裂かれてしまった~

5th選抜発表の様子は、2013年1月6日の”乃木坂ってどこ?”で放送された。

運営か番組制作スタッフのどちらかの発案かはわからないが、従来の選抜発表がマンネリ化したと判断したスタッフが、5thシングルの選抜発表で、新しい(または、くだらない)発表の方式を開拓した。

2012年12月、乃木坂46のメンバー全員32名が(岩瀬佑美子が11月に卒業したため)スタジオ控室に集められた。
今回の発表方式はこうだ。

別室に用意されているカードにはメンバーそれぞれの名前が書いてある。

二つ折りになっている自分のカードを広げて、数字が書いてあれば、選抜メンバー入り決定となり、その番号がポジションとなる。
カードを開いて、何も書かれていなければ、選抜落ち確定である。

選抜入りが確定したメンバーは発表ルームに向かいその番号に着席するのだ。

テレビカメラが、メンバーがカードを開く瞬間を生中継して、そのリアクションを視聴者に見せるという残酷な企画である。

彼女たちが喜ぶ様子や、悲嘆にくれる様子が目の当たりにできるという、品性下劣のテレビ屋がいかにも思いつきそうな浅薄な企画だともいえる。

別室に入る順番は自由とされている。

控室には数字を映し出すカウンターが設置されていて、今は16という数字を表示している。

カードが開けられて、選抜メンバーが決定するに従って数字は減っていく。

カードを開けていない人が残っていても、その数字がゼロになれば、選抜枠はすべて埋まったことになり、その時点でゲームオーバーとなるのだ。

今回も選抜メンバーの人数は16人。
3‐5‐8のフォーメーションも前作と同じである。

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最初にカードを開けに行ったのは生駒里奈、結果は5作品連続のセンター確定。~5th”君の名は希望”の希望とは生駒里奈のことだった~

控室のメンバーたちは一様に沈んだ表情をしている。

誰も立ち上がろうとはしない。

★そんな中、怒ったような表情で無言で立ち上がり、ドアを開け放って控室を出ていったのは、生駒里奈であった。

生駒が、自分の名前が書かれてあるカードを開くと、そこには数字が書かれてあった。

その数字は2番。

またもやセンターポジションであった。

しかし、生駒の表情は硬いままで、笑顔はない。

辛い想いをいっぱいするポジションです。だけど責任を持って、背負っていきたいと思います。がんばります。

今の生駒里奈を支えているのは、使命感とプライドだけだ。

その表情には悲愴感すら漂っている。

後に秋元康総合プロデューサーは、生駒里奈卒業コンサートでの秋元康からの手紙の中で、5thシングル”君の名は希望”について
5作連続でセンターという重責を担った君は
心身ともに疲れ果てたことでしょう。
そんな君をイメージして書いたのが
「君の名は希望」です。
と書いている。
乃木坂46の希望とは生駒里奈だったのである。

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1列目と2列目に変化はなく、3列目で市来玲奈・齋藤飛鳥・能條愛未が脱落、永島聖羅・伊藤寧々が初選抜入り、中田花奈が選抜に帰り咲いた

生駒の結センター確定で、待機室の表示が16から15に変わった。

選抜枠が一つ埋まったのだ。

次に手をあげたのは松村沙友里
松村のカードにも7という数字が書かれていた。
松村の8福神が確定した。

松村沙友里⇒⑦

橋本奈々未⇒⑤

桜井玲香⇒④

白石麻衣⇒⑥

生田絵梨花⇒①

ここまでの6人は、ファンからの人気も高く、運営からの評価が髙いメンバーばかりだ。
だからこそ先に手を挙げることができたのだ。

それ以外のメンバーは、、全員が”今回はダメかもしれない”とと思っている。

選抜落ちの恐怖で動けなくなってしまった中で、勇気をもって最後列から手を挙げたメンバーがいた。
これまで1度しか選抜経験がない畠中聖清羅である。
畠中清羅⇒✕

残念ながら畠中の勇気は報われなかった。
失意の畠中に感想を求める天の声
”悔しいけど、まだ自分に足りないところがあるので、次のシングルは、選抜に入れるように頑張ります。”
淡々と語る畠中だが、その表情には悔しさが滲んでいた。

若月佑美⇒⑬ 3作連続の選抜入り
重苦しい空気が流れる中、何かを決意したような表情で立ち上がったのは若月佑美。
若月の紙には【⑬】と書かれていた。

中田花奈⇒⑩ 選抜復帰確定
中田の紙には【⑩】と書かれていた。アンダーからの返り咲きである。選抜ルームに入った中田は顔を覆ってしゃがみこんでしまった。

深川麻衣⇒⑭ 3作連続の選抜入り

星野みなみ⇒③ 3作連続の8福神入り(フロント)

伊藤寧々⇒⑨ 初選抜入り確定 ”信じられないです。

紙を開いた伊藤はテーブルに突っ伏してしまう。その後開いた紙には【⑨】と書かれている。伊藤の初の選抜入りが決まった。

伊藤万理華⇒

永島聖羅⇒⑮ 初選抜入り確定 ”嬉しいです。”
4作連続で落選していた永島は、沈痛な表情を浮かべていた。
その顔からは諦念さえ感じられた。
永島が歩みを進め、紙を開く。
するとそこには【⑮】と書かれてある。
初の選抜入りが確定した瞬間だ。
思わず”うおーっ!”と声を上げる。
永島の顔はくしゃくしゃだった。
乃木坂46にはいって1年半、ようやく選抜メンバーの切符を手にして、親友である白石麻衣と一緒に表題シングルを歌うことができるのだ。
すでに選抜入りが確定しているメンバーは、別室で待機している。
その部屋へおそるおそる入っていく永島。ドアを開けるとすかさず白石が駆け寄り、永島を強く抱きしめた。
他のメンバー達も二人に駆け寄って、祝福の輪が生まれる。
”嬉しい、どうしよう!”と感極まった白石が叫んだ。
白石がここまで感情を露わにするのは珍しい。
それほど嬉しかったのだ。このシーンから浮かび上がるのは、永島の誰からも愛される人柄である。
そして白石の人間性も。

高山一実⇒⑯ 5作連続の選抜入りだが8福神は叶わなかった

市來玲奈✕ 初めての選抜落ち

西野七瀬⇒⑫ 8福神復帰はならず。

秋元真夏⇒⑧ 復帰後2作連続の8福神

能條愛未⇒✕ 選抜落ち

齋藤飛鳥✕ 選抜落ち

井上小百合⇒⑪ 5作連続での選抜入り

これで選抜16枠のすべてが埋まった。

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終ってみれば、8福神の顔ぶれは前作と一人も変わっていない。
3列目で、3人が入れ替わっただけである。

あまりに変化が少ない5th選抜メンバー発表企画が盛り上がらないことを危惧した番組制作スタッフが、発表方式だけでも盛り上げようとしたのである。

初選抜入りの永島聖羅伊藤寧々、選抜に返り咲いた中田花奈の3人は、新選抜ルームで選抜入りしたメンバーから大きな拍手を贈られた。

一方で、プライドをズタズタにされてしまったのが、今回選抜落ちした市来玲奈、齋藤飛鳥、能條愛未の3人である。

番組や選抜メンバー発表を盛り上げようとするあまり、メンバーのメンタルへの配慮や、グループの円滑な運営を忘れた結果、メンバーの間に大きな亀裂を生んでしまった。

興味本位のこういう下品な発表方式は2度とやらないでほしいと願うばかりである。

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”君の名は希望”のMVが3種類作られた経緯~25分超の大作と楽曲にフォーカスした”DANCE & LIP ver.”~

秋元康総合プロデューサーとソニーの意地のぶつかり合いが3本のMVを生んだ

”君の名は希望” MV(Full Ver.25分超)はこちら

”君の名は希望” MV(Short Ver.)はこちら

5thシングル”君の名は希望”のリリースにあたって、表題曲のMVについて秋元康総合プロデューサーは、ソニーに厳しい注文をつけていた。

前作”制服のマネキン”のカップリング曲”春のメロディー”のMVについて秋元氏が”今まで見たアイドルのミュージック・ビデオの断片的なものが全部投入されているだけ”と痛烈に批判し、AKB48を抜くためには同じことをやっていては駄目だと今野氏を叱責したのである。
”春のメロディー” MVはこちら

アイドルのMVとして、”これまでに見たことのないものを作る”という課題と、費用を掛けても良い作品を作るという秋元康の考えに基づき、乃木坂46の映像プロデューサーである金森孝宏(ノースリバー所属・秋元氏側スタッフ)が当時新進気鋭の山下敦弘の監督起用を提案した結果、エチュード式のショートバージョンとロングバージョンが制作されることとなる。

その経緯について山下監督はこう語っている。

最初は乃木坂46のスタッフさんから「山下さんのフェイクドキュメンタリーが好きなんです」と言われて、いわゆる“どっきりカメラ”的なものというか、謎の黒人が出てきたり死にそうなカメラマンがいたり、俺も監督役で出たりして、彼女たちに無理難題を押し付けていろんな表情を撮ろうと。
でも秋元康さんと話したときに「ドッキリはつまんないですね。
ガチ感を出したい、彼女たちの本気の姿を見せたい」ということになって、オーディション形式に決まったんです。

その結果、オーディション形式のMVは25分超のロングバージョンと6分弱のショートバージョンの2パターンが制作されることとなった。

この件に関して、ソニーは内心忸怩たる思いがあり、今野義男氏は、追加として楽曲にフォーカスした”DANCE & LIP ver.”の制作を提案して秋元康総合プロデューサーに了解させ、一矢を報いている。

”君の名は希望” MV(DANCE & LIP ver.)はこちら

秋元康総合プロデューサーとソニーの意地のぶつかり合いが3本のMVを生んだのである。

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