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”欅って書けない?”の【渡辺梨加パン屋修行の道】は何故ドキュメンタリー番組になってしまったのか~菅井友香はキャプテン不適格?~

アイドル

【渡辺梨加 パン屋修業の道】企画を放送したスタッフの狙い

4月19日放送の“欅って書けない?” 【渡辺梨加 パン屋修業の道】でのエピソードが物議を醸している。

コトの発端は同番組の2020年初の放送で、“2020年にやりたいこと発表会”という企画を放送したことにある。

欅坂46メンバー全員にアンケートを取ったところ
渡辺梨加 パン屋さんになりたいのでパン屋さんで修行をしたい

守屋茜 スムージーショップをオープンしたい
小林由依 バク転ができるようになりたい
etc
という希望が出た。

MCの土田晃之がメンバーの話を聞いて、“ロケ決定!”、“前向きに検討”、“勝ってにやって”に分類していくというアイドル番組にありがちな企画である。

渡辺梨加のパン屋修行は、一番先に取り上げられていて、明らかにスタッフはこの企画を実現する気満々のようで、当然乍ら土田の判定は“前向きに検討”であった。

その結果この修行ロケ企画が実施され、4月19日にその模様が放送されたのだ。

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運営の危機感が【渡辺梨加 パン屋修業の道】をドキュメンタリーにした

渡辺梨加

一人では心許ないと判断したスタッフは、梨加と最も仲が良いとされている長沢菜々香を同行させることにして、この二人が、山梨県巨摩軍富士川町にあるこだわりのベーカリーである“会員制ベーカリーデッセム”で修行をすることとなった。

今回のロケでの修行先である“会員制ベーカリーデッセム”の代表廣瀬満雄氏のパン造りへのこだわりは尋常ではなく、さらにビジネスセンスもなかなかなものであった。

その廣瀬氏が、何故アイドルの緩い“パン屋修行企画”を引受けたのかは定かではないが、それなりの反響を期待したであろうことは想像に難くない。

総じて”おとなしすぎる″と言われている欅坂46メンバーのメンバーの中でも、口数が少なさで一二を争う梨加と長沢のコンビでのロケは不安が一杯であった。

実はこの二人のロケは2度目である。

2017年7月放送の「長沢くんと渡辺梨加の2人の休日」での北千住街ブラで一度経験済みで、大方の予想通りロケはグダグダで、悲惨な結果に終わっている。

今回のロケで、渡辺の同行者に敢えて長沢を選んだことにすでに制作サイドの企みが透けて見える。

北千住ロケの地獄を経験済みのスタッフは、事前打ち合わせで、2人がまともにしゃべれないことも、まともに返事ができないこともわかっていて、そのことを事前に廣瀬氏に説明していたはずである。

その上で、返事にについては修行に入る前に二人に厳しく言っておいたので、それに応えられなければ厳しく叱責して構わないと言っておいたはずだ。

果してスタッフの予想通り、梨加も長沢もまともに返事ができず、廣瀬氏に怒鳴られることとなる。

▼本気で2人を怒る廣瀬氏

そして修行途中で企画の中止を言い渡されることとなってしまう。

その後二人が詫びを入れて、許されるという、まるでドキュメンタリー番組のお約束のような展開になっていく。

廣瀬氏が二人を怒鳴る様はまさにガチで、アイドルに対する忖度は一切ないというレベルであった。

通常のアイドル番組であれば、廣瀬氏がマジギレした時点でカメラを止め、スタッフが梨加と長沢を呼んで説教をし、仕切り直しの上で撮り直すというのが定石である。

それを敢えてカメラを廻し続け、アイドルふたりが叱責される姿を放送で晒し続けた。

これは普通のアイドル番組ではありえない編集である。

たとえ演出サイドがこの様子をそのまま放送したいといっても、アイドルの所属事務所がそれを許さないのが普通である。

それを“敢えて“放送したのは、制作サイドと運営(事務所)サイドの思惑が最初から一致していたからに他ならない。

渡辺梨加にとっても、間近に卒業を控えている長沢菜々香にとっても、イメージダウンになるに違いない内容をあえて放送した制作サイドと運営(事務所)サイドの思惑とは一体どんなものだったのだろうか?

1つは、乃木坂や日向坂メンバーの冠番組に対する前向きさに比べて、一向に進歩しない欅坂一期生に対する警告である。

梨加と長沢の2人は、”黒い羊”ならぬ”スケープゴート”(生贄)にされたのだ。

長濱ねる、平手友梨奈や鈴本美愉など主要人気メンバーが次々に不可解な卒業・脱退する中、8thシングル“黒い羊”リリース以降、1年以上もシングルをリリースできない欅坂46は現在危機的状況にあると言ってよい。

特に絶対的センター平手友梨奈が抜けたことが、シングルセールスにどれだけ影響するのか予想もつかない。

それを最小限に留めるためには、残留メンバーにはこれまで以上の奮起をしてもらわなければならないと運営は考えている。

平手友梨奈頼みだった体質を一新しなければならないのだ。

残ったメンバーにはそういう危機感を持ってもらいたいというのが運営の本音である。

そのためのカンフル剤としてのガチ修行企画だったのだ。

もうひとつの狙いは、織田奈那長沢菜々香という渡辺梨加に近い二人がグループを去り、渡辺梨加も卒業の噂が出始めている。

それを運営が察し、番組で渡辺をフィーチャーすることで渡辺を奮起させ、グループ残留を図ろうとしているのである。

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それでも変わらない欅坂46の一期生の危機意識~2期生に期待をするしかない~

ロケのVTRを見たあと、スタジオでは梨加と長沢が“返事ができないことは恥ずかしいこと、勉強になった”と口を揃えたが、残念ながらこれで二人が変わることはないだろう。

MCのふたりは、こんな欅坂メンバーと4年以上も付き合ってきて、とっくに匙を投げている。

おだてて、すかして、なんとかしゃべらせるしかないと思い定めている。

キャプテンの菅井友香は、
普通怒りたくはないじゃないですか、本当に素敵な先生だなって‥‥。二人のことを想う気持ちと、本気で人生を賭けてきたからこそ、出てくる言葉って力があるなって思ったので、私にも響きました。
とコメントした。

放送後のSNSは、荒れに荒れた。
★廣瀬氏に好意的なものは、
廣瀬氏は良く言ってくれた。
渡辺と長沢は社会人失格だ
欅メンバーは、苦労せずに人気者になったから返事もでいない
★廣瀬氏に批判的なもの
感情的になって大声でどなるのは教育ではない
梨加と菜々香の人間性を良く知らずに人格を否定したのは許せない
★制作サイドを批判するもの
アイドルを”晒しもの”にする悪意ある演出である
たかがアイドル番組にガチになり過
欅坂メンバーは大人のいいなりの奴隷になる必要はない。

これらのコメントがベーカリーデッセムのSNSに押し寄せ、ネットは大炎上した。

制作サイドや運営、廣瀬氏にとっては、どれも想定内だったが、その数は予想以上だったようだ。

“廣瀬氏の焼くパンは不味い“というネガキャンも一部で始まった。

一方で、廣瀬氏の発言を賛美する声も多く、”廣瀬氏のパンを買いたい“と言う問い合わせも多く寄せられたという。

この騒動で廣瀬氏とベーカリーデッセムの知名度は一気にあがり、廣瀬氏のしたたかな狙いは十分に達成されたのだ。

一方で、スタッフと運営の狙いは達成されたのだろうか?

どうもその気配は薄い。

これからも“欅って書けない?”のスタジオで、一期生たちは静かなままだろう。

”欅って書けない?”とグループの未来は2期生に託すほかない。

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梨加と長沢の叱られドキュメンタリー番組は放送するべきだったのか?

【渡辺梨加 パン屋修業の道】はいかにも異質だ。

2人の教育が目的ならば、それはバックステージでやるべきことだ。

4年半以上も放置してきたことを、“欅って書けない?”というアイドルバラエティをたった1回のみドキュメンタリー番組にすることで修正できると思ったならば、スタッフも運営もナイーブ過ぎる。

再教育されるべきは、渡辺梨加や長沢菜々香ではなく運営サイドだ。

この放送回で卒業する長沢には不憫なことであった。

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本人にとってもグループにとっても“不幸”だった菅井友香のキャプテン就任

菅井友香のキャプテンシーには批判的な論調が多い。

その中に “お嬢様で苦労を知らないからメンバーに物が言えない”というものがある。

これは菅井の人間性を理解していない意見である。

菅井は”努力は必ず報われるという体育会系“であり、”性善説“を信じて他人を傷つけないことを信条に生きてきた。

菅井が所属していた学習院大学の馬術部は体育会の所属であり、サークルや同好会的な緩さはない。

そこの平部員だった菅井は、先輩に叱られながら過ごし、それで自分は成長するんだと信じていた。

馬術部に内緒で欅坂46のオーディションを受けて、合格したことを報告した時はビクビクもので、事実部長から厳しく叱責されている。

そして本人は、“褒められるより、叱られて伸びるタイプ”を自認しているのだ。

菅井は明らかにリーダーには向いていない。

だから欅坂キャプテンの指名には本当に戸惑ってしまった。

グループのパフォーマンス面を引っ張ったのは、平手友梨奈であり、それをフォローしたのは齋藤冬優花と鈴本美愉だった。

一方で、表現の追求にのめり込む平手友梨奈と、フリフリ衣装を着て笑顔で歌って踊るアイドルになりたかった多くのメンバーとの間には温度差が生れていた。

両者に挟まれて身動きがとれなくなってしまったのが菅井キャプテンだった。

欅坂の人気を牽引したのは平手友梨奈であることはメンバー全員がわかっていた。

だから平手が主張することに表立って反対することは誰にもできなかった。

それでも平手ののめり込み方には引いてしまう。

平手にはもうついていけない。

それが多くのメンバーの本音であった。

メンバーの間に、しだいにフラストレーションがたまっていき、メンバー間の関係もギスギスしていく。

それが“欅って書けない?”のスタジオ収録の雰囲気にも反映していった。

収録を楽しくしたいと前向きな姿勢を示すメンバーを、当時グループの主流だった志田愛佳や渡邊理佐が鼻で笑い、その芽を潰した。

菅井はそれらを目の当たりにしながらどうすることもできなかった。

菅井は自分に自信がなく、他人を叱ったり、指導することはできないと思っていた。

本音では、平手には、“もっとみんなと合わせて欲しい“と言いたかったし、志田らには、”もっとみんなに優しくして!“と言いたかった。

口に出すことはできなかったが、菅井はそんな思いを心に抱え込んでいた。

(平手は菅井のことを)きっと嫌っていたと思う”と菅井は最近のインタビューでそう語っている。

そういう複雑な想いを隠して、事なかれ主義的に生きている菅井をきっと平手は見抜いている。平手はそういうタイプの人間が一番嫌いだ”と当時菅井は思いこんでいた。

今泉佑唯、織田奈那、鈴本美愉、長濱ねる、平手友梨奈とメンバーの不自然な卒業・脱退が続いた欅坂46。

そのことについて運営が一切の説明をしないので、キャプテンの菅井はそのたびに謝罪コメントを出す羽目にになった。

しかし菅井のコメントにはファンを納得させられるような中味はなく、自身の本音も語られなかった。

大人(運営)が褒めてくれるような、無難な言葉を並べただけだった。

菅井は、誰かを批判したり、責めたりして、その相手の反感を買うのだけは絶対に避けたいと思っていた。

誰も責めず、誰からも責められない生き方、それが菅井クオリティなのだ。

渡辺梨加のパン屋修行の道でのコメントにもそれ如実に現れている。

“普通怒りたくはないじゃないですか”=嫌われるから

どう考えてもキャプテンには向いていない。

運営は明らかにキャプテンの人選を間違った。

しかし当時の欅坂46に、菅井のほかに適当な人材がいなかったのだ。

管理人は、渡辺理佐か小林由依の方が適任だったと思っている。(本人は嫌がるだろうが)

いま菅井キャプテンは、無能のそしりを一身に受けて、まさに弁慶のように仁王立ちしている。

飛龍伝2020で鍛えられた精神力(=鈍感力)で乗り越えていくのだろう。

本人にとっても、グループにとっても不幸なキャプテン就任であった。

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