齋藤飛鳥物語～根暗な美少女がアイドルになって挫折と再生を繰り返しながら乃木坂46のエースになるまでのストーリー～

選抜ボーダーメンバーから乃木坂46の次世代エースにまで登りつめた齋藤飛鳥のシンデレラストーリー

乃木坂46の一期生齋藤飛鳥が2022年11月4日、自身の公式ブログを更新し、グループからの卒業を発表した。
運営からも公式サイト上で齋藤飛鳥の卒業がアナウンスされた。

これでグループ結成時に36名だった乃木坂46の一期生メンバーは、キャプテン秋元真夏一人だけとなってしまった。

齋藤飛鳥は。12月7日発売の31thシングル（タイトル未定）での活動が最後となる。
2022年12月31日のNHK紅白歌合戦への出演が乃木坂メンバーとしての最後のパフォーマンスとなりそうだ。

卒業コンサートは2023年になる見込み。

乃木坂46の最年少メンバーとして華々しくデビューしたはずだった齋藤飛鳥が、挫折と再生を繰り返し、傷つきやすい心をもてあましながらも成長を続け、偉大な先輩西野七瀬や白石麻衣に並ぶ乃木坂4の伝説になるまでを記録と記憶にとどめるためにこの記事を記そうと思う。

齋藤飛鳥卒業のお知らせ　20221104

齋藤飛鳥ですが、 先ほど本人のブログにて発表させていただいた通り、 31stシングルの活動をもって乃木坂46から卒業することになりました。
2022年末までグループ活動を行い、 2023年に卒業コンサートの開催を予定しております。
卒業コンサートについては日程 会場を調整しておりますので、詳細は公式サイトからの発表をお待ちください。
今後とも、齋藤飛鳥、乃木坂46の応援のほど宜しくお願い致します。

2022.11.04　ブログで乃木坂46からの卒業を発表　

タイトル：恥ずかしいという感情がまだ残ってた

寒い日、増えてきたぁ
1枚のお洋服じゃ震える日、 増えてきた〜
こんばんは、 あすかです
寒いというのは、 少し寂しげなイメージもあるのかなと思うのですが、 私は結構きらいじゃないですね。
あのね、
私って誰が卒業しても、その子がみなさんにお知らせをしてから実際に飛び立つまで、
そしてその後も、卒業に関するお話って絶対に自分からは発信しないんですね
メールもメッセージも、ブログもインスタもなんであっても。
いつからかそう決めたから、 私の近くに居るファンの人は“卒業”って文字、
あんまり見た事ないんじゃないかなぁ
そんな私が、その言葉を使う時がきたのですね。
約11年間、本当にありがとうございました。
私は、次のシングルの活動をもって乃木坂46を卒業します。
随分前から覚悟を決めていたような気がします。
長い間ここは私の初めてできた居場所としても存在してくれたけど、
もう色々、 もらいすぎてしまった!
あっちもこっちも乃木坂に溢れて、
私の人生、 完全に乃木坂一色に染めてもらったな。
中学生になったばかりの頃、 12歳と13歳の間の時期に
オーディションを受けてから約11年間、
奇跡の連続みたいな日々でした。
学校にも馴染めなかったような私が、
メンバーに会うのだけは楽しくて、
ちっちゃい子たちで集まると話も尽きなくて、
おねえさんたちにはたくさん甘えて、母も安心しただろうな。
それが嬉しかったな。
でも、いつだったか周りのメンバーが知らないうちに
力をつけている事に気がついた日があったんです
その頃には年齢も重ねてきて、
これはお仕事なんだって認識もできてて
あれ?私って何を持ってたっけ?
最年少を武器にしてたけどそれって終わりがあるし、
その間に何か見つけてなきゃいけなかったのに取り残されてる、
って焦り出して、タイムリーにあの時期を見ていた人が
今どのくらい居るのかわからないけど、
今思うと恥ずかしいような事も、いっぱいいっぱいしました!
すべては”あしゅりん”という名から始まってるけど、
それこそブログだって、今と人格違いますしね。 笑
でも、なんにも無かったんだ、 私に。
いっぱい装飾したり殻を作って閉じこもったり、
そういう事しか思いつかなかったんだー。
そこから色んな私を見せていったから、
失敗も、 色んなパターンで経験しました。
最悪な時期も、 ちゃんとありました。
焦ってもがいていた時間、 決して短くはなかったと思います。
だけどその過去、 経験できて本当によかった。
当時はまったくそう思えてなかったけど、
あれが無かったらたぶん、 私って私じゃないです。
それがどうしてそう思えているのかって、
完全に周りの人のおかげなんですよね。
私昔から裏方さんが好きで、 10代の頃、
将来私もそっち側にいきたいかも、
縁の下の力持ちめちゃめちゃかっこいいな!と思ってたんです
それってマネージャーさんや関係者のみなさんがかっこよかったからなんだよね。
絶対大変なはずなのに、 大変そうに見せない。
大人になってからも、なんていい会社なんだろうって思ってる(^_^)
メンバーのみんなは言わずもがなすごい人たちが集まってて。
とくに同期には肩入れしちゃってたかもしれないけど、
顔可愛いとかべつに置いといてなんか出来た人間がいっぱいでさ。
昔はそれに憧れた事もくるしくなった事もどっちもあって、
これが成長させてもらえてるって事か! と腑に落ちたりして。
最近なんて私がマイペースに居ても
それを面白がってくれたり受け入れてくれるし、
歳とか歴とか関係なく尊敬できる人たちがたくさんいる!
そしてファンの人!
私、昔からほんとうは思ってる事があっても言わなかったり、
誤魔化したりするじゃないですか。
それによって誤解された事もたくさんあっただろうし、
時には寂しい気持ちにさせてしまったかもしれないけど、
ありがとう。
それでも私を包んでくれる人たちばっかりで、
嘘偽りなく、 みなさんに救われています。
何かに熱中してこなかったから、
ファンの人を見るといつも新鮮にうれしくなるんです!
あんな熱量どうやって管理してるんだろう、
私もそんなに熱くなりたい、って。
でもよくよく考えたら、
私もみなさんと同じ、 乃木坂にお熱でしたよね。
なんにも続いてこなかった人生なのに、
かれこれ11年ですよ。 あちあちじゃん〜
そんな唯一の自分の居場所から離れる事、
すごく大きな事ですごく体力のいる決断に思えるけど、
大丈夫!
今の私の1番大事にするべき事は、とにかく周りに恩を返していく事!
ほんと甘ったれで、もっと早くに返せよってお話だし
今からじゃ間に合わないくらいなんですが、
自分を好きで、思ってくれている人、
思ってくれていた人に対してはしっかり向き合いたい!
もちろん、 見返りはなし!で。
だから少しだけ、 最後に私に時間をください
厳密には活動は年内いっぱいになります。
すこし変わったパターンなのですが、
卒業コンサートは来年に開催させていただく予定です!
ライブはすごく好きで大切な場所だから、
やっぱり最後はお顔を見ながらみんなでお祭りして、
楽しく最後を迎えたくて…
日程や会場など細かい部分は
現在調整していただいているので、
ご理解の程よろしくお願いいたします。
少しお待たせしてしまいますが、
楽しみに待っていてくださると嬉しいです。
その頃にはみんなの声も聞けるかなぁ?
こんな事簡単に言っちゃいけないけど、 声、聞けたらなあ
その後の活動については、
これからゆっくり考えていきたいなと思っています。
約11年、有難い事に色々な経験をさせていただいて、
色々なところに興味のやじるしがあるので、
私自身とってもたのしみです!
そして、こうしてみなさんにお知らせしてから、
じゃあまたねの期間がすごくぎゅっとしてるんだけど、
その分スタッフさんも色々な事を考えてくれていて、
楽しい事たくさんあると思うの!
実は、その第一弾が、 早速あります!
明日 11/5 19:30 からYouTubeチャンネル
”乃木坂配信中”にて生配信を行います!
こんなにすぐに、 実際に私の口から表情や温度感も込みで、
みなさんにお話しできる機会をいただけると思っていなくて、
すごく貴重な配信になるんじゃないかと思います。
そしてなんとその生配信にて・・新曲の初パフォーマンスを行います!
そんな有難い事ありますか?
ありがとうございます!
できたてほやほやの状態を、みなさんに生でお届けできます
うれしい〜!
今回いただいた楽曲もすごく素敵なものになっています。
ほやほや感も含め、 是非たくさんの方に見ていただけたらと思います!
よろしくお願いいたします!
年末までたっぷり時間があるわけでもないし
ひとつひとつ噛み締めて、しっかり大切に時間を過ごしていきたいな ( ^_^)

以上でした
本当に、本当に、 乃木坂46に携わってくださるすべてのみなさん、
約11年 お世話になりました。
本当にありがとうございました!
年末まで、 どうかよろしくお願いいたします!

乃木坂46公式サイト

「乃木坂46」のオフィシャルウェブサイト。最新の出演情報やスケジュール、メンバープロフィール、ディスコグラフィ、ライブ情報などを掲載しています。

www.nogizaka46.com

齋藤飛鳥物語～ 最年少で加入した中学生メンバーが、選抜とアンダーを行き来するボーダーメンバーから、乃木坂46の次世代エースへと変身を遂げるシンデレラストーリー～

イジメにあった子供時代とキッズモデルとしての活動

東京の下町に生まれた日本とミャンマーのハーフの美少女

齋藤飛鳥は、1998年8月10日、東京の下町である葛飾区で、日本人の父、ミャンマー人の母との間に生まれた。

両親と兄二人の5人家族の末っ子として、家族の愛情を一身に受けて幼少期を過ごしている。

飛鳥によれば、長男（上の兄）は6歳差でモテ男で優しい。
すでに独立していて2019年のブログでや、ここ2・3年会っていないと綴っている。

次男は、いつも冗談を言っているような照れ屋だが、中身はしっかり者で、今でも時々会っている。
二人の兄の名前には飛鳥と同じように”鳥”の文字が入っているという。

父は少し変人だが、優しい人

父親は、飛鳥が子供のころは、ルパン3世みたいにもみあげを伸ばして、名刺にルパン4世と書いたりしている少し”変な人”だったが、家族を愛する優しい人であった。

2020年3月に放送された”おしゃれイズム”では娘である飛鳥宛にこんなメッセージがを寄せた。

同期の仲間たちが次々に卒業していき、今は乃木坂46のエースと呼んでいただける立場に。
トップとして先頭に立つということは誰よりも風当りが強くなります。
その日のストレスなどを、仲間たちと分散して、残さないようにしてください。
また、大きな問題は、、マネ―ジャーさんや身近にいるスタッフさん達に相談し、多くの人を（いい意味で）巻き込んで解決していってください。
くれぐれも一人で抱え込まないこと!!
乃木坂46はOneTeamなので!!
▼父からのメッセージに耳を傾ける齋藤飛鳥

陽気で明るく、過保護な母

いつも次男と冗談を言い合っている陽気な母。
飛鳥は母のことを”麻衣ちゃん”と呼んでいるらしい。
2014年11月6日のブログでは、確かに母親のことを”麻衣ちゃん（母）”と書いている。

乃木坂46公式サイト

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★母から食事をたべさせてもらう飛鳥。
飛鳥が子供のころに食が細くて、そうでもしないと食べてくれなかったからだが、乃木坂に入ってからも朝食を食べさせてもらっていたようで、朝出かける準備で両手がふさがっている時に、時短のために食べさせていたと母が証言している。

★握手会の衣装選びに3時間母に相談
握手会の衣装とその時につける猫耳カチューシャを黒色にするか白色にするかで3時間も電話していたのを秋元真夏が目撃している。

★地方に行く時の荷造りをしてもらっている。

★怖いテレビ番組を見たあと一人でお風呂に入るのが怖くて、風呂の扉の近くにいてもらった。
これは、母親だけでなくメンバーも被害に遭っている。
中学生の時にオバケが怖くて、白石（麻衣）と松村（沙友理）がお風呂の前で乃木坂46の曲を歌って踊ってくれてたと告白している。（2018年4月15日放送の”乃木坂工事中”）

イジメの標的になった子供時代と子役としての芸能活動

幼少期の齋藤飛鳥は、近所でも評判の小顔の美少女だった。

小3のころまでは、明るい子どもだったが、目立つ美少女だったことで、次第にイジメの標的にされていく。
だんだんと無口になり、友人も少なくなり、心を閉ざすようになってしまった。

休み時間は一人で図書館へ行くのが日課になり、自然と本好きになった。

イジメは次第にエスカレートしていき、小5の頃にクラスメートや先生との関係が上手くとれなくなり、小6になって不登校になり、自宅に引きこもる生活になってしまった。

中学生になって、そのことをずっと心配していた母親や友人に、乃木坂46のオーディションを受けてみたらと勧められたことがきっかけで、齋藤飛鳥は乃木坂46の一期生オーディションを受けることになる。

子役・キッズモデル時代の出演作品

引きこもりになる前まで、飛鳥はその愛らしいビジュアルを活かして、老舗のキッズプロダクション（山王プロダクション）に所属し、キッズモデルや子役として活動していた。

★映画”さくらん”（2008年公開）出演

★少年時代のカラオケ映像

他にもタカラトミーやヤクルトジョアのCMなど、多数の作品に出演を果たしている。

乃木坂46の一期生の最年少メンバーとして華々しくデビューを果たしたものの、選抜とアンダーを行き来するボーダーメンバーとなってモチベーションを失っていく

一期生の最年少メンバーとしてデビューをし、1stシングルの選抜メンバーにも選ばれ、齋藤飛鳥の未来は前途洋々に思えた

軽い気持ちで応募した乃木坂46の一期生オーディションだったが、図らずも合格してしまう。

オーディションでは西野カナの”if”を歌った。

1998年8月10日生まれの齋藤飛鳥は、一期生合格者36名中の最年少であった。
（和田まあや、川後陽菜、星野みなみ（早生まれなので学年は1年上）の4人が1998年生まれ。）

齋藤飛鳥は、1stシングル”ぐるぐるカーテン”（2011年2月22日リリース）でいきなり選抜メンバー入りを果たす。

飛鳥のコメント：本当に自信が無いから何を良く評価して頂いたのか分からなくて‥‥。本当に今うれしくてそんなにもう考えらんないです

アイドル齋藤飛鳥が誕生した瞬間であった。

第1次アンダー期

デビューシングルの選抜メンバーとしての活動で齋藤飛鳥は選抜メンバーとして目立った活躍することができず、2ndシングルですぐにアンダーに転落する。

そして、その後1年10カ月間アンダーメンバー暮らしを続けることになってしまった。

それでもこの期間中、3rdシングル”走れ！Bicycle ”（2012年8月22日リリース）のカップリング曲”海流の島よ”（通常盤収録・MVなし）で初めてセンターに抜擢されている。

”海流の島よ”の歌唱メンバー（8名）：齋藤飛鳥（センター）、安藤美雲、川後陽菜、齋藤飛鳥、中元日芽香、畠中清羅、樋口日奈、和田まあや

4th”制服のマネキン”で2度目の選抜メンバー入り

4th”制服のマネキン”2012年12月19日リリースで2度目の選抜メンバー入りを果たす。

飛鳥のコメント：デビューシングルの”ぐるぐるカーテン”では選抜に選んで頂いていたんですけど そのあとずっとアンダーで 今回も選ばれないのかなって思ってて いつもお母さんがお仕事行くときに 「絶対に無理しないで頑張ってね」 っていうメールをくれて だから今入れて本当にうれしいです

しかし、5～6thシングルで再びアンダーへ逆戻りしてしまう。

このころの飛鳥は、自分が何故選抜メンバーに選ばれたのかも、何故アンダーに落とされたのかもわからず、ただただ自信を失い、モチベーションはどんどん下がっていった。

努力してもなかなか結果が出ない。
アイドルは思った以上に感情を動かされる仕事だと気づかされた

失望しないためには期待しないこと。

それが自分を守る唯一の方法だと悟った。

7th”バレッタ”で3度目の選抜入り

7th”バレッタ”（2013年11月27日リリース）で3度目の選抜入りを果たす。

飛鳥のコメント：今自分に一番自信が足りてないから 7枚目では自信が持てるように 頑張りたいです
（川後陽菜・衛藤美彩・中元日芽香の初選抜入りを知って）なんかもう初選抜がいっぱい出たんで なんかそれですごい嬉しくて良かったです本当に

自分のことではなく、これまでなかなか努力が報われなかった多くのアンダーメンバーに光が当てられたことが嬉しくて泣いた。

8thシングル”気づいたら片想い”で3度目のアンダー落ち

８thシングル”気づいたら片想い”（2014年04月02日リリース）で３度目のアンダー落ちを経験し、９th・10thと約1年間のアンダーメンバー暮らしが続くことになった。

自信を失くし、選抜メンバーへのモチべーションも見失ってしまった齋藤飛鳥。

未来が見えなくなっていた。

選抜とアンダーを何度も往復した辛い経験が齋藤飛鳥を強くする～11th”命は美しい”で選抜復帰、以後は選抜常連へ定着し、乃木坂46の次世代エースと呼ばれるまでに～

11thシングル”命は美しい”で選抜復帰、以後選抜常連に定着する

アンダーに低迷し、自身を失っていた飛鳥だったが、2015年ごろからそのビジュアルやユニークな発言が関係者の注目を集め始める。

2015年（平成27年）1月10日発売のファッション誌”CUTiE”2月号では、自身初の単独表紙に抜擢された。[2翌月、同誌創刊以来初の専属モデルに起用されている。

同年7月21日、乃木坂46メンバーの北野日奈子・斉藤優里と共に、ANNA SUIの2015年秋冬アジア圏ビジュアルモデルに抜擢される。

”CUTiE”が2015年9月号をもって休刊するのに伴い、同じ宝島社のファッション誌”sweet”のレギュラーモデルに起用され、2015年11月号から紙面に登場するとともに「乃木坂46齋藤飛鳥のFASHION BUZZ」の連載も開始された。

2015年は齋藤飛鳥にとって飛躍の年となったのである。

11th”命は美しい”2015年03月18日リリースで選抜に復帰。

齋藤飛鳥のコメント：そのー選抜発表があんまり自分の中で 緊張するものじゃなくなってしまっていて
入らないと思ってて （涙声になる）なんかたぶん私の性格があんまりよくないので だから素直にここで嬉しいって言えないのが 今の自分のダメなところだろうと思う

13th”今、話したい誰かがいる”で初の福神になる

3作連続・通算6度目の選抜入りにして、初めての2列目に選ばれ、10福神の1人となった。

斎藤飛鳥のコメント：アンダーとずっと3列目にいた身としては福神ってもうなんかこういう感じ（手を合わせて拝むポーズ）の存在なんですよ。
だからそこにいって良い器じゃないというか自分が‥‥。
今は嬉しさはないですね。

齋藤飛鳥の成長と呼応するように、乃木坂46人気も右肩上がりに増えていき、乃木坂46はこの年（2015年）には念願だったNHKの紅白歌合戦への初出場を果たした。

14th”ハルジオンが咲く頃”（2016年3月23日リリース）で、4作連続、通算7度目、2作連続の福神入りを果たす。

乃木坂の運営が齋藤飛鳥に次世代エース候補の一人として期待をかけていることがしだいに明らかになっていく。

だが飛鳥本人は、まだ自分が選抜メンバーにふさわしいとは思えないでいた

齋藤飛鳥のコメント：ん～。。 前回初めて十福神に選んで頂いて ん～。。やっぱり初期から前で支えてくれてるメンバーとかお姉さんとかには あ～まだ叶わないなって思うことが多かったり アンダーメンバーが武道館でライブやったりとか 選抜メンバーも個々で活動する機会がどんどん増えっていって 私何もしてないなって思って‥‥

15th”裸足でSummer”で初のセンターに！4年目にしてグループの頂点に立つ

齋藤飛鳥のコメント：なんか私自分が頑張っているところを人に見られるのが好きじゃないというか
私こんなこと頑張ってますよって発信するのが得意じゃなくて
だけど14枚目は私なりにいろいろ努力もしたし いろいろと考えて発信もしてきたつもりだけど 15枚目はもっと頑張らないきゃいけないなってすごい思ってて
でも夏とかだし たぶん明るい曲じゃないですか
私ほんとそういう明るい曲似合わないし なんかもうほんとごめんなさいとしか言えない
なんか絶対ほんとに 今いい調子で乃木坂がきてるのに 私のせいで売れなくなっちゃう
でもなんかちゃんと 今はちょっと混乱してるけど ちゃんと整理がついたら 頑張らなければいけないなと思います

2016年（平成28年）4月2日、J-WAVE”POP OF THE WORLD”の”HARRY’S ENGLISH CLASS”（ハリー杉山）のコーナーにレギュラー出演を開始、J-WAVEのナビゲーターとしては史上最年少で、女性アイドルグループのメンバーが務めるのはJ-WAVEで初の出来事であった。

同年6月6日、乃木坂46の15thシングル『裸足でSummer』で初めてシングル表題曲のセンターを務めることが発表された。

同年7月4日放送開始のテレビドラマ”少女のみる夢”では、初の主演を務めた。

同年10月8日には、”GirlsAward 2016 AUTUMN/WINTER”でにおいて自身が監修したAnk Rougeの衣装を披露、ティーンのファッションリーダーとしての評価も獲得した。

同年1月25日には、1stソロ写真集”潮騒”幻冬舎からリリース、週間推定売上5万8215部を記録、同年2月6日付のオリコン週間ランキングのBOOK総合部門・写真集部門で1位となり、乃木坂46のメンバーとしての史上最高週間売上を記録した。

発行部数は当初7万部を予定していたが重版を傘ね、10万部を突破する大ヒットとなった。

2015年の勢いそのままに、齋藤飛鳥の2016年はさらにステップアップする記念すべき1年となった。

塩対応アイドル齋藤飛鳥が乃木坂46のエースになれた理由と齋藤飛鳥が今思うこと

西野七瀬、白石麻衣と並んで、”乃木坂46の顔”の1人となる

19th”いつかできるから今日できる”（2017年10月11日リリース）で2度目のセンター（西野七瀬とのWセンター）に選ばれた。

”いつかできるから今日できる”は、乃木坂46が初めて舞台・劇場用映画のメディアミックスを仕掛けた一大プロジェクト”あさひなぐ”のテーマソングで、齋藤飛鳥は舞台版”あさひなぐ”の主役に抜擢された。

これによって名実共に”乃木坂46の次世代エース”として認知されることとなった。

21th”ジコチューで行こう！”（2018年8月8日リリース）で、3度目のセンターに選ばれ、”夏曲の齋藤飛鳥”と呼ばれるようになる。

23th”Sing Out!”（2019年05月29日リリース）で4度目のセンターに！

いまや齋藤飛鳥は名実共に乃木坂46の新エースに昇り詰めた。

メディアはこぞって飛鳥を取り上げ、その姿を追いかけた。

毎日の仕事にに追われて、今日が何曜日かもわからなくなる忙しさを経験していた。

齋藤飛鳥の最大の魅力は、愛らしいビジュアルとアイドルらしからぬ内面とのギャップにあることは異論のないところだろう。

だがそのギャップをファンは楽しめても、飛鳥自身は長らく持て余してきた。

そしてそのことで飛鳥自身は傷ついていたのである。

時間をかけて自分の内面と向き合い続けた結果、齋藤飛鳥はようやく自分らしい生き方をみつけたのだ。

梅澤美波との関係性の変化が、齋藤飛鳥の何かを変えた、今が乃木坂46を旅立つ時！

塩対応アイドル齋藤飛鳥のセブンルール～初めて自分で見つけた居場所が乃木坂46だった～

ネガティブアイドル齋藤飛鳥を形作る7つのルール。

2018年1月9日放送の”セブンルール（7RULES）”では、齋藤飛鳥に5カ月にわたる密着取が敢行され、放送では彼女の核心を形作る7つのルールが紹介された。

★ルール１：（握手会に来てくれるファンにも）可愛いことはしない

握手会の一コマ
●カワイイひとこと下さい　⇒やだ
●ウインクして下さい　⇒しません
●元気になるおまじないかけて　⇒そんなの無い
●”好き”って言って下さい　⇒やだ

まさに”塩対応”だが、こう言われたファンの誰もが嬉々としてそれを受け容れている。

飛鳥は”自分自身に嘘はつけない”ことを貫き通して、それがファンにも嘘をつかないという飛鳥なりのリスペクトであることを認めさせたのだ。

★ルール2．あまり期待しない

デビューして3・4年は王道のアイドルを目指して頑張ってみたが、無理してる感が拭えず、結果も出せず、結局あきらめてしまった。

飛鳥：私は、根っからのアイドルじゃないんで‥‥

期待するから裏切られたと感じてしまう。
努力して、努力して、 心をすり減らしても何も得られないなら、 最初から何も期待しない方が良い

齋藤飛鳥はそのショックに耐えられないと考え、自身の心を守るためにあえて期待しないというルールを自らに課した。

何度も傷ついた齋藤飛鳥がたどり着いた結論であった。

★ルール3.（握手会の）待ち時間は壁に顔を向けて全体重を預けて壁によりかかる

仕事の空き時間は、誰にも話しかかられたくない。

だから壁に向かって全体重を預けてもたれかかる。

できるだけ冷たくて硬い壁が良い。

適当な壁がない時は、柱を抱きしめる。

壁も柱も何も語らないが、裏切ることもない。

★ルール4．ハッピーエンドの本は読まない

子供の頃、友達がほとんどいなかったので、学校の休み時間は、図書館に行って一人ですごしていた。

19歳の今、奇跡的に休日が取れた日には、大好きな青山ブックセンターに行き、時間を掛けて本を漁るのが飛鳥にとっての至福の時間だった。

小5のころと何も変わらない”本が大好きな少女”がそこにいた。

買い求める本は、暗い物語が多い。

飛鳥：現実の人生はハッピーエンドで終れるほど単純ではないから、ハッピーえんどではないもやもやする物語を読んで色々と考えることが好きなんだと思う

本の中には様々な人生があり、そこから飛鳥は色々なことを学んだ。

★ルール5．月に3回は一人焼肉に行く

飛鳥の元気の源は”焼き肉”、月に3回はひとりで焼き肉を食べる。

何度も断わった過去があるので、もはや飛鳥を食事に誘うメンバーはほとんどいない。

飛鳥：肉はしっかりと向き合って食べたいから、もしメンバーと食事に行くなら焼き肉以外がいい

★ルール6.毎朝母から来るLINEに応える

18歳になって一人暮らしを始めた。

過保護気味だった母親が、これまで以上に心配して、週に1度は飛鳥の部屋を訪れて、母の手料理を振舞ってくれる。
仕事場に持って行くお弁当もよく作ってくれる。

★ルール7.乃木坂46で輝く

乃木坂46のメンバーとしてステージに立つ齋藤飛鳥を衝き動かすものは何か？

飛鳥：乃木坂以外の場所で仕事をする自分が想像できない。

将来に光を見いだせなかった少女時代。
やりたいこともなく、学校にも行かず、1日中家で過した日々。

飛鳥：今も将来やりたいことが特に決まってないので‥‥、アイドルという職業が（自分に）合っているというわけでもないし、芸能界がどうこうってわけでもなく、ただ乃木坂46は好きだなとは思ってて‥‥‥

アイドルでいたいわけじゃない、向いていないとさえ思う。
それでも乃木坂46は、初めて自分が見つけた居場所

飛鳥：今はまだしばらくいられたらいいなと思っている

次世代エースへと成長した齋藤飛鳥が家族以外に心を許した梅澤美波

グループのメンバーと一緒にいると安心感はあるが、テンションは低くなってしまう。

そんな飛鳥を見て、メンバーは、”暗いね”と声をかける。

乃木坂46のこともメンバーのことも好きなのだが。そもそも集団で行動することが苦手なのだ。

メンバーから食事に誘われてもほとんど断ってしまう。

他人との距離がうまくつかめず、自分の心の中にズカズカと踏みこまれるのも嫌だった。

それくらいなら一人でいる方が気楽でいい。

ところが最近事件が起きた。

映画”映像研には手を出すな”（2020年9月25日公開）で共演した三期生の梅澤美波との距離が急速にが縮まったのだ。

この映画で共演して以来、何故か梅澤が先輩であるはずの飛鳥をイジリ始め、距離をぐいぐい縮めてきた。

自分でも意外だったが、それが少し心地良かった。

今では月に何回か、梅澤美波とふたりの”チートデイ”が梅澤美波の自宅で行われるようになった。

「餃子を40〜50個」「チーズ」「焼肉」「フレンチトースト」「焼き芋アイス」を1日に食べたこともある。

▼齋藤飛鳥と梅澤美波のチートデイ（乃木坂配信中より）

齋藤のために一生懸命料理を作る梅澤。
手作りの餃子に加え、お取り寄せした「タンしゃぶ」「ハラミしゃぶ」「和牛の生ハムとアボカドのバケット」なども用意されていた。
料理ができあがるのを待つ齋藤の姿はとにかく無邪気で、梅澤に心を開いているのがわかる。

料理ができあがると勢いよく頬張っていく2人。
“肉好き”の齋藤は、タンしゃぶを食べて、「ダメだと思う…。かわいそう見てる人が…心が痛い…こんなに美味しいものを私だけが食べるなんて、胸が痛い……」と独特のテンポで呟く。

そして最後は、“梅澤といえば”な「焼き芋アイス」でこの日のチートデイは締めくくられた。

齋藤飛鳥が、ここまで無邪気に笑う姿は、テレビではなかなか見られない貴重だ。
飛鳥に対する梅澤の包み込むような優しさが伝わってくる。

家族以外で、これほど打ち解けたことはかつてなかった。

梅澤美波との関係性の変化が、齋藤飛鳥の中の何かを確実に変えてくれた。

今なら外の世界に飛び出していける。

斎藤飛鳥はそう思えて、乃木坂46からの卒業を決めたのだ。

他人との距離感がわからず、集団行動が苦手なグループアイドル

不器用な生き方で、何度も傷つきながらも乃木坂46を続けてきた。

将来に確実なことなど一つもないが、自分には家族がいて、11年間苦楽を共にした乃木坂46のメンバーがいる。

今が乃木坂46を卒業して外へ出ていくべき時なのだ。

齋藤飛鳥の心はこれまで経験したことがないくらいに澄み切っている。

乃木坂46 31stシングル選抜発表エピソード～”ここにはないもの”齋藤飛鳥卒業センター曲は、25th”しあわせの保護色”以来3年ぶりのミリオン認定作品に！～

"ここにはないもの"　乃木坂46の31枚目シングルは、齋藤飛鳥の卒業記念曲～25th”しあわせの保護色”以来3年ぶりのミリオン認定作品に！～”ここにはないもの”は、2022年12月7日にリリースされた、乃木坂46の31枚目のシングル表題曲。...

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2022.11.05