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セルフDocumentary of 日向坂46の第5回には、1期生の佐々木美玲・加藤史帆・齊藤京子の3人が登場、初めて明かされるそれぞれの悩み

アイドル

セルフDocumentary of 日向坂46の第5回には、1期生の佐々木美玲・加藤史帆・齊藤京子の3人が登場

中学時代に大阪でローカルアイドルを経験している佐々木美玲、グループでも屈指の表現力を持つ逸材である。
今回の3人の中では最年少ながら、その落ち着きぶりが際立っていた。

日向坂でNo.1の歌姫齊藤京子、アイドルに向いているとは思っていなかったが、入ってみたら良いメンバーに巡り合えた。
アイドルも悪くないなと思っている。

ダンスや歌のレッスンなど一度も受けたことなどない、普通の高校生だった加藤史帆。
短大とアイドル活動の両立に悩みながら、なんとかここまで続けてきた。
自己評価が極度に低く、自分に自信が持てないでいるが、歌唱力やダンススキルには天性の才能がある。

1期生の中で、日向坂46の方向性を引っ張っているのがこの3人である。

相互インタビューの中で、今まで語られたことのない心の内が明かされていく。

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アイドルの活動の先に、社会貢献まで視線を伸ばす佐々木美玲は天才である


佐々木美玲、1999年12月17日生まれの20歳。
3人兄弟の末っ子として誕生。(兄と姉は二卵性双生児)
愛称は”み―ぱん”
幼少期からこう呼ばれていたので、本人は”改名したいくらい。”というほどなじんでいる。

小学校1年から4年生まで父親の仕事の関係で、台湾に住んでいたので中国語が話せる。
その当時から芸能界に憧れていた。

アイドルが大好きで、歌うこと、踊ることが楽しくてしょうがない子供時代を過していた。

中学校に入ってからは、テアトルアカデミー(大阪校)に入って本格的なレッスンを受けながらプロデビューを目指した

同校に在籍する6人でアイドルユニットchoco☆milQを結成して、大阪を中心に活動を始めた。
▼choco☆milQ(センターが佐々木美玲・13歳)

当時のプロフィールでは、女優もモデルもできるアイドルになることが夢だと語っている。

2015年11月に、高校生になったことを機にchoco☆milQを卒業、2016年5月にひらがなけやき坂46の追加メンバーオーディションに合格して、1期生11人の1人として御披露目された。

佐々木美玲の一番の魅力は、誰もが認める圧倒的な表現力である。

MVで瞬間的に抜かれる短い1ショットのシーンでさえ、観るものに強烈な印象を残す表現力がファンにとってはたまらない魅力だ。

Q1 アイドルになる前は何をしていた?
A. 高校生をしていた。
1年生の終わりにひらがなけやきの追加オーディションに応募して、高校2年になって合格した。

(京子)どんな高校生だったの?
(美玲)うるさかった。転校した時に、いなくなった席にテスト用紙が配れていたことを聞いてうれしかった。
(史帆)みーぱん、ホントは頭良いよね。
(美玲)成績は良かった。
(京子)みんなに好かれてたんだね。
(美玲)友達との付き合い方は、広く浅くだったと思う。

Q2 今までの人生で一番の挫折は?
A. 嫌なことは忘れてしまうので、いざ聞かれると困ってしまう。
思い出してみると、大きなことより、たくさんのちいさな挫折があったと思う。
モデルに起用されて、何もわからずに悩んだこととか‥‥。

今回出演の3人は、佐々木美玲乃Non-no、加藤史帆Cancam、齊藤京子arとそれぞれが専属モデルである。
美玲がモデルとしてランウェイを歩く姿を見ることが美玲の母の長年の願いでもあった。
▼佐々木美玲の初ランウェイ(2019年1月TGCしずおか)

(美玲)ライブはまったく緊張しないけれど、ランウェイは一番緊張する。
みんなと違うところで緊張するタイプ。

Q2 ひらがなけやき時代と日向坂時代で一番違うと思うのはどんなこと?
A. ウーーん、なんだろう。
日向坂になって、ちょっと大人になったかなとは感じる。
ひらがなけやきのころは、何も未来が見えなかったから、ただがむしゃらに頑張ってた。とりあえず、今を頑張るっていう感じだったけど、日向坂になって、デビューが決まって、ちゃんと仕事がある日々に変わった。
そういうスケジュールをちゃんと自分で管理しなくちゃいけなくなったから、大人になったと思う。
(加藤)ひらがな時代は”部活”みたいな感じだったよね。
(美玲)そうだ!部活からOLだ!OLさんになった気分。

Q3. 2期生加入が決まった時の気持は?
A. 初めて知った時は、凄いショックだった

長濱ねるを含めた12人のひらがなけやきメンバーは、みんな穏やかで、仲良しであった。
そこに突然追加メンバー募集が発表され、1期生全員が、自分たちの実力不足を宣告されたような気分になってしまう。
ひらがなけやき単独での全国Zeppツアーをなんとかやり遂げ、12人の絆が深まったばかりの2017年4月、欅坂46のデビュー1周年記念ライブ(2017年)でサプライズ発表する予定だったひらがな追加メンバー募集。

リハの終わり際に、スタッフのミスで、追加メンバー募集告知がステージ画面に表示されてしまう。
それを見た美玲たち1期生は、自分たちを全否定されたように感じてしまい、みんな泣き出し、楽屋の衣裳部屋に鍵をかけて立てこもってしった。
全員で大泣きして、ライブもボイコットしようと思ってしまった。
これがひらがなけやき伝説の衣裳部屋立て籠り事件である。

女性スタッフの必死の説得に応じてようやく衣裳部屋から出たメンバーに、運営は、”みんなにとっては良いことだからね。”と告げる。

(京子)その一言だけを信じようと思った。
(史帆)そう思わなくちゃやってらんなかったよね。
(美玲)みーぱんは、全員を引き連れて、ほかの事務所に行こうと考えてた。

(京子)今になってそれは良いことだったって思う?
(美玲)そう思う。だって全然ちがうじゃん。
うちら(1期生)と真逆(な2期生)が入ってきたから、凄く良い刺激になった。
(京子)自分たちが持っていなかったものを持ってきてくれた。
(史帆)メンバー同士のバチバチ感とか‥‥。
(美玲)うちらはみんな平和で、そういうのが無さ過ぎってスタッフさんから言われてたからね。

Q4 今の日向坂46にとって最大の課題は?
A. 乃木坂さんは、仕事が忙しくて、練習時間がとれなくても、しっかりしたパフォーマンスを見せている。欅坂さんもそう。それがプロなんだと思うから、日向坂もそうならなくちゃいけないと思う。
練習時間がないことを言い訳にしちゃダメだなと思う。

(京子)最近は、練習に全員が揃うことが少なくなってきている。
それは少し嬉しいと思う気持ちもある。
やっとみんな仕事が来るようになったんだなって。
(史帆)そういう一人一人が違う仕事をやっている人が集結した時が最強なんだって思う。
(美玲)みんなにもっと余裕ができたら、また新しいことに挑戦していきたいと思う。
(史帆)乃木坂さんは、一人一人がスターで、それが乃木坂46として集まった時のオーラが凄くて、みんな輝いている。憬れ!

Q5. 今の自分の夢はなんですか?
A. いっぱいあるの。
災害で被災した人が多いので、ボランティアをしたい。
そういう仕事がしたくなってる。
ファンの人と一緒になってそういうことができればいいなって思う。
募金をしたり、ごみの片づけをしたり、救援物資を運んだりできたらいいなって。
被災地で飼い主がいなくなってしまった犬や猫などのペットを引き取って、飼い主さんに余裕ができたらもう一度引きとってもらったり、新しい里親を探したりして、殺処分になるペットをなくしたい。

(史帆)大きな夢。
(美玲)そう、大きな夢。それを実現するためには知名度があるほうが有利だと思うし、影響力もあると思う。
(史帆)初めて聞いた。みーぱんの夢。

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インタビューを終えて2人が感じた佐々木美玲


by 加藤史帆


by 齊藤京子

中学生時代からアイドルを断続的に続けてきた佐々木美玲。
短いけれど普通の高校生活も経験できた。
アイドルとして挫折も味わい、それを乗り越えてアイドルとしての夢の大半を現実のものにしてきた。

母との共通の夢であったモデルにもなれた。

そんなみーぱんが、人や動物への愛に目覚めてしまった。
20歳としては、他の人の2倍くらいの人生を歩んできたみーぱんがたどり着いた境地は、”優しさ”なんだろう。

もはや、センターがどうとか、1列目だとかにはこだわらないみーぱん。
こういうメンバーが中心にいる日向坂46は強い。

ただみーぱんは、まだ女優としてのポテンシャルを十分に発揮できていない。
ドラマRe:Mindでみーぱんの女優としての可能性を高く評価した石田雄介監督は、美玲が女優になったら是非一緒に仕事をしたいと語っている。
アイドルから女優へ、一回り大きくなった佐々木美玲を見るのが楽しみである。

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グループNo.1の歌姫にして、一匹狼でプロ意識が高い異端のアイドル齊藤京子


齊藤京子、1997年9月5日生まれの22歳。

小学1年生から中学2年までダンスを習っていた。
中学生の頃から“歌手”になることを夢見るようになる。
自ら調べてボイストレーニングに通うなど、ソロの歌手を目指してレッスンを積みながら、何度もオーディションに挑む日々を過ごしていた。

運動神経が悪いことは自他ともに認めるところだが、努力で培ったダンススキルを駆使しての表現力はグループ屈指である。

そして誰にも負けないのが、歌うことへの情熱である。
グループで最初にソロ曲をもらったのも齊藤京子である。

Q1  アイドルになる前は何をしていた?
A. 歌手になることを目指して、ボーカルスクールに通う高校生だった。
いろいろなオーディションを受けたが、報われない日々を過ごしていた。
オーディション雑誌を毎月2冊買って、応募用紙を書いて、写真を貼って送っていた。

(史帆)そういう中でひらがなけやきのオーディションに応募したきっかけは?
(京子)その時代に知り合った今泉佑唯(女優・元欅坂46)が欅坂46のメンバーになったことを知った。
欅坂46のHPを見てみると、たまたまひらがなけやきメンバー募集の告知があって、受けてみようかなってなった。
自分はアイドルに向いているとは思っていなかったので、合格するとは思っていなかったが、予想に反して合格してしまった。

京子はそれまでは、ちょっと大人のかきあげ系のヘアスタイルだったのを、アイドル風に前髪を作る髪型に変えてオーディションに臨んだ。

Q2.ひらがなけやきの3年間はどんな時代だった?
A. 永久に未来が見えない人生だった。

欅坂46は、21人の全員選抜をずっと続けていて、ひらがなメンバーが昇格するチャンスは全く見えず、練習時間もあまりもらえず、悶々と過ごす日々が長く続いていた。

(史帆)ホントに先が見えなかったよね。
みんなといるのが楽しいから一緒にいたけど、それだけって感じだった。
(京子)みんなといるのは楽しかったけど、楽しいだけじゃ人生はやっていけないじゃん。
そう考えると大学生に戻った方がいいのかなあって思ったりした。
このままアイドルを続けるのなら、ひらがなけやきを改名して、違うグループとして活動しなきゃ”売れない”と思っていた。
だから改名したいって言っていた。
改名しなければ、ずっと挫折したままだと感じていた。

(史帆)1期生の中では、京子が一番(グループの)将来について考えていたと思う。
(京子)凄い叩かれたけどね。
(美玲)多分、わかんないんだよ。やってみなくちゃわかんないんだと思う。
だから(そういう雑音は)気にしないことが一番だよ。
(京子)ひらがなけやきが嫌いだったとか、欅坂さんが嫌いなんだとか言われて、そっちに受け取られるんだってビックリした。
(美玲)メンバーはわかってたけどね。
ずっと前から京子が改名した方がいいって言ってた意味を。
改名後の名前も考えてたよね。
(京子)ひらがなけやきの時も、日向坂になっても、自分がいるグループを大きくしたいっていう気持ちは変わらない。

Q4. 自分が思う一番の魅力はなんですか?
A. スタッフさんから、(京子は)一匹狼みたいに言われてきたけど、最近になって、それは悪いことではないと思えるようになった。
みんなが群がっている時にも、一人でいることが多々あるんだけど、前は、外から見たら(齊藤京子って)めっちゃ暗くて、性格に難がある人に見えるだろうなあって思っていた。
いまとなっては、それが自分らしさで、個性かもしれないと思えるようになった。

(美玲)前よりメンバーと一緒にいる時間は長くなったと思うけど。
(史帆)自分も楽屋で1人でいることが多くて、楽屋の端っこにいることが多いけど、京子も端っこにいて、隣にいることも多くなった。個人的には嬉しい。

Q5 自分が思う一番の欠点は?
A. あんまり言ったこともないし、言いたくもないんだけど、自分だけ”日向坂の色”に染まれていない気がする。
それはずっと思ってて、ひらがな時代はそれぞれの個性でよかったけど、ハッピーオーラ溢れる日向坂になって、自分がハッピーオーラに包まれているかって言われると‥‥うーん、そう見えてるのかなって思うし、みんなみたいなキラキラ感がないと思ってる。
みんなが得意なものが得意じゃないんだよね。

(史帆)それは京子のいい所だと思う。
(美玲)みんなが同じだったらつまらないじゃん。
(史帆)違ってる方がリアル。
(京子)でもスタッフさんは、”京子、もう少し頑張って”って思ってると思う。
(美玲)みんないつもハッピーなわけじゃないし。
(史帆)京子は今フロントに立っているけど、それはスタッフが今の京子を高く評価してるからだと思う。京子がそういう風に悩んでいるのは意外だった。

Q6 今の日向坂46の最大の課題は?
A. 難しい。
自分も含めて、個々のメンバーがもっと強くなること。
どのアイドルグループにも凄いメンバーがいる。
日向坂にもそういうメンバーが少しづつ生まれて、日向坂46ではなく、加藤史帆や佐々木美玲という名前が、聞いたことあるよねって世間の人に言われるような人材になれば、日向坂はもっと大きくなれると思う。
センターだけでなく、みんなが有名になって強くなる‥‥。
例えば、この前舞台”サザエさん”の出させてもらって、錚々たる豪華な共演者の方と共演できて‥‥。
藤原紀香さんや松平健さんに自分の名前を知ってもらえる時が来るなんて思ってもみなかった。
その時に日向坂46の名前も知ってもらえたし、個人仕事の重要性を改めて感じたし、少しでもグループに貢献できたかなって思った。

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2人が感じた齊藤京子


by 加藤史帆


by 佐々木美玲

齊藤京子を表すキーワードは、”一匹狼”と”高いプロ意識”の二つだろう。

 

齊藤京子が群れないのは、グループでの居心地がわるいわけではない。
齊藤京子が持っている人間というものへの畏怖や尊厳がそうさせるのだろう。

誰よりもグループを愛し、メンバーを愛しているからこそ、日向坂46を少しでも大きくしたいと思っている。
歌唱力もダンススキルも高い京子だが、パフォーマンスに向かう姿勢はいつも謙虚だ。

日向坂メンバーはそのことを良く知っている。

あくなき向上心を持つ個性派アイドル、それが齊藤京子なのだ。

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見た目と中身の落差が大きいアイドル加藤史帆。アイドルになったことを後悔したくないと日々の努力を怠らない真面目さ


加藤史帆、1998年2月2日 生まれの22歳。(2020年3月18日現在)
3姉妹の真ん中である。
運動神経が良くて、特技は小学校から続けているソフトテニス。

中学3年の冬、乃木坂46の4thシングル”制服のマネキン”のMVを見て秋元真夏のファンになった。
それ以降ずっと乃木坂46のファンである。

東京都立鷺宮高校時代は、アルバイトに明け暮れていた。
3年間同じコンビ二で務めたので、高速でレジ打ちができる。
ただ生来の人見知りで、接客はずっと苦手だった。

欅坂46のオーディションの告知を見て、応募しようと思ったが、自分が合格するとは思えず、あきらめてしまった。
その後始まった冠番組”欅って書けない?”を見ているうちに、オーディションを受けなかったことを後悔するようになっていく。
そんな時に知ったひらがなけやきメンバー追加オーディション。
これが最初で最後のチャンスだと思ってオーディションに応募したのだ。

Q1. アイドルになって変わったことは?
A. 変わり過ぎて何が変わったかわからないくらい変わった。
見た目から中身まで、全部変わった。
おデブさんだったし。
ふくらはぎ以外は全部太ってて、特に顔は真ん丸で、”お月さま”って呼ばれたりしていた。
▼高校の卒業アルバム

(史帆)内面的には、ひどい人見知りで、黙っていると凄い不愛想って言われたし、誰ともしゃべれなかった。
でも今では、(社会人としては)当たり前のことだけど、”初めまして”の人とも、”おはようございます”って目を見ながら言えるようになった。
ひらがなけやきに入った時、ダンスの経験もまったくなくて、井口と自分はやる気のない人みたいで、まったく踊れなくて焦った。
今でもフリを覚えるのは遅いけど、頑張れば踊れるようになった。
一個一個言ってたら終わらないくらいすべてが変わった。

Q2. これまでの仕事で一番思い出に残っていることは?
A.  全部が思い出として残ってる。
一番ていうのは難しい。
強いて言えば武道館3days(2018年1月31日~2月2日)がなかなか‥‥。
(美玲)楽しかった?
(史帆)いや、楽しくなかった。全然楽しくない。
多分ライブ中1回も笑ってない。

欅坂46の絶対エース平手友梨奈の負傷が予想より長引いたことで、予定していた欅坂46の武道館ライブができなくなってしまった。
その代役としてひらがなけやきが急遽武道館3days公演を任されてしまう。

その当時加藤史帆は短大の卒業を控えて、卒論の仕上げなど、学業とアイドル活動の両立に、極限まで追い込まれていた。

(史帆)卒業準備の時期で、絶対に出席しなくちゃならない卒論のプレゼンがあって、それに出れないかもしれない状況にもなって、卒論を書く時間もとれず、本当にしんどかった。
学校から武道館に直行したり、夜は卒論書くから寝れないし、その時本気で、楽しくないから(アイドルを)辞めようと思った。
楽しいからやってるわけじゃないけど、辛くて辞めようと思った。

(京子)日向坂のデビューシングル”キュン”の特典映像の中で、史帆が泣いてて、そのころのことは思い出したくないって言ってた。
(史帆)思い出したくない。思い出したら泣いちゃう。
体力的にもきつかったけど、メンタルをやられてしまって、欅坂の握手会で佐藤詩織さんとのペアレーンの時に、泣いてしまって握手会を止めてしまったりしてしまった。
笑えないから、(ファンから)”対応悪いね。”って直接言われたりした。
自分のせいだけど、全部がダメだった。

(美玲)史帆と京子は、めっちゃ器用にこなしている感が強いって感じてて、よく疲れないなとすごく思う。
(史帆)”しし”(史帆の自称)は京子のことをそういう風に思ってた
(美玲)絶対みんな思ってるよ。スケジュールすごい忙しいのに、よく疲れないなって思う。
(史帆)でもスケジュール凄いって思ってない。
もっと逆に働きたい。もっと頑張りたいていう思いが強い。
でもたまに病気に負けるよね。
(美玲)たまに体の方に出てくるね。

Q3. アイドル、モデル、ラジオパーソナリティなどいろいろな仕事をやっているけど、一番向いているのは?
A. ライブ。ライブが好き。
ライブしてる時が一番笑ってるねってすごい言われた。
3rdシングル発売記念の埼玉スーパーアリーナのライブを見たファンから、”かとしってあんなに楽しそうな顔するんだね”って言われて自分でも初めて知った。
ライブは楽しい。めっちゃ楽しい。大好き。
(京子)前からライブに強いグループになりたいって言ってたけど、そうなりたいよね。

Q4.ひらがなけやきから日向坂46になった時の気持ちは?
A. 私はどちらかというと、京子に近くて、(改名して)嬉しい、とにかく嬉しいと思った。
ひらがなけやきに入った当時は、入れただけでうれしかったし、その時のことで必死だったので何も思わなかったけど、ひらがなの後期のころには、このまま”ひらがなけやき”の名前のままでいいのかなって思うようになった。
このままだと未来ないなとかだんだん思い初めてきて、”ひらがなけやき”って名前でデビューするのかなって思ってたから、改名の瞬間はめちゃくちゃ嬉しかったし、よく考えたら悲しいこともあるけど、良いことの方が全然多いって思えたから、素直に嬉しかった。

Q5.1期生・2期生・三期生で違いがあると思う?
A. ある。めっちゃある。
1期生はとにかく、集まったのが奇跡って思えるくら”いい人たち”。
人生でこんないい人が集まることがあるんだって思うくらいいい人が集まった。
1期生にバチバチ感がなかったのは、みんなの性格のせいだよね。
そのくらい温厚な人が集まった。
2期生は、”ザ・現代っ子”って感じで‥‥
(美玲)体育会系が多いのかな?多分
(史帆)1期生がクラスの2軍で、2期生がクラスの1軍っていう感じ。なんて言うんだろう、キラキラしてる感じ。
(美玲)1期生は暗いんだよ(笑)
(史帆)三期生のひなのは‥‥。
(京子)ひなのは違いだらけだよね。すごい好きな後輩。
発言も一歩ずれてて、面白いズレかたをしてる。
(史帆)ひなのは、”上村ひなの”って感じ。
2期生の渡邉美穂、三期生上村ひなのと3人のユニット曲、”優しさが邪魔をする”では、先輩としてちゃんとしなくちゃと思ってる。
ふだん1期生同士では絶対いわないけど、2人には”頑張ろう!”って声をかけたりする。

Q6. 自分が思う一番の欠点は?
A. 欠点しかない。
自分で自分のことが受け入れられなくて困ってる。

加藤の目にみるみる涙が溢れてきた。

(史帆)欠点しかないから、理想の自分になれるように毎日頑張ってるっていう感じ。
(美玲)極度に自分に自信が持てない理由は?
(史帆)でも、昔よりだいぶ改善されたよね。
(美玲)入った当初は、見た目は可愛くて、派手な感じだけど、ホントにギャップがすごくて‥‥。
(史帆)そうだったよね。笑ってって言われただけで泣いてたりね‥‥。
見た目から内面まで好きじゃない、自分では。
(京子)たとえばどんなところが嫌いなの?
(史帆)全部。顔、性格、しゃべり方全‥‥嫌いなの。
涙がとまらない加藤。
(京子)じゃあ、理想の人?どういう人になりたいの?
(史帆)なんか、自信の付け方もわからないから、自信が欲しい。
ゴメン、泣いちゃった。

Q7 日向坂46の中ではどんな存在でいたい?
A. このグループに入ったからには、グループに必要不可欠なメンバーになりたい。
グループが大きくなるためには、誰かが引っ張っていかなくちゃいけないから、その一人になりたい、誰かの役に立つ人になりたい。
アイドルになってよかったなって将来絶対思いたいし、黒歴史とかには絶対したくない。
やるからには、ただただアイドルが好きだった女の子が、オーディションに受かってアイドルになったんだけど、人の前に立つんだから、毎日頑張ろうと思ってる。

Q8. 自分にとってアイドルとは?
A. 史帆から見たアイドルは元気の源って感じで、今アイドルやってて、青春だなって思う。

(京子)アイドルをやっていて辛いと思うこともあるけど、辛いって思ってるファンを元気づけるのがアイドルの仕事だから、自分が辛いと思ってたら仕事になってないなって思って、頑張れたりすることも多々あるなって。
(史帆)めっちゃわかる。
(京子)元気の源って聞いて、ホントにそうだなって思った。
(史帆)ハッピーな存在ではありたい。
(京子)全員がそう思ってるグループになりたいよね。
(美玲・史帆)ホントにそう思う。
(史帆)絶対なる。

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二人感じた加藤史帆


by 齊藤京子


by 佐々木美玲

加藤史帆がこんなに悩んでいたことは、ほとんど知られていない。
見た目と内面の落差が、眩暈がするほど大きいことに驚かされる。

アイドルになる前、加藤史帆は外見にも内面にも自信が持てないネガティブな高校生だった。
それが芸能界という競争社会に入って、努力を重ねて自分の外見も、内面もを変えてきたのだ。

真ん丸だった顔もシュッとした細面になって、今やCanCamの専属モデルにもなった。
それでもまだ自分に自信が持てないと涙する加藤史帆。
優しいメンバーに囲まれていたからこそ、アイドルを続けることができている。

2期生・三期生という後輩ができて、加藤史帆はまた成長しようとしている。
自分を変えようとする意欲がある限り、加藤史帆が進むべき道を間違えることはないだろう。

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