乃木坂46 9thシングル選抜発表エピソード～夏のFree&Easy”西野七瀬2作連続センターで新たな乃木坂の顔に!CDセールス前作割れは、生駒里奈・松井玲奈交換留学へのファンの反発が原因？～

インデックス

9thシングル”夏のFree&Easy”選抜発表～西野七瀬2作連続センターで乃木坂46の新しい顔に！～

9thシングル”夏のFree&Easy”選抜発表～西野七瀬2作連続センターで乃木坂46の新しい顔に！～

9thシングル”夏のFree&Easy”2014年7月9日リリース
累計売上52.6万枚（前作”気づいたら片想い”54.7万枚比96.1％）となり始めての前作割れであった。

2014年2月に発表された、生駒里奈と松井玲奈の交換留学についてのファンの反発が、セールス不振の原因だったという意見も根強くある。

夏のFree&EasyのMusicVideo（Short Ver,）はこちら（Youtube）

乃木坂46とAKB48の間で初の交換留学～選ばれたのは生駒里奈と松井玲奈～

9thシングルの選抜メンバー17人（前作プラス１）が、2014年5月11日放送の乃木坂工事中で発表された。

それに先立つこと2カ月前の2月24日、Zepp DiverCity Tokyoで開催されたAKB48グループ大組閣祭りにおいて、交換留学生として生駒里奈によるAKB48チームB兼任およびSKE48チームEの松井玲奈による乃木坂46兼任が発表されていた。

選抜人数が前作の16人から17人に増えたのは、交換留学生の松井玲奈の選抜メンバー入りをを想定したからだろう。

AKB48のアンチテーゼとしの乃木坂46を応援してきたファンの多くはこの交換留学に反対であり、何より乃木坂メンバー自身がこのことを受け止めきれずにいた。

中心メンバーの白石麻衣と松村沙友里はブログでこう綴った。

白石麻衣：乃木坂も関わってると知った時はびっくりしたし、理解できませんでした。2年間皆で頑張ってきた今までの私たちの努力は無駄なのかな…乃木坂の力だけじゃやっていけないのかなぁ…

松村沙友里：私は簡単に受け入れられそうにありません。乃木坂のメンバーは沢山いるのに私たちには力がないってことなんかな（中略）私たちが3年かけて創り上げてきたものはなんやったんやろ？

一方で当事者である二人はこう心情を語っている。

生駒里奈：兼任します。皆さん凄くびっくりしたと思います。不安になったと思います。自分の意思で決めました。今回の事は自分にとって大きな変化で。大きく成長できる物だと思います。でも凄く不安です。AKB48さんの足を引っ張らないか。。今まで築き上げてきたものに私が入ったらどうなるのか。。。今まで乃木坂46を私は、私達乃木坂46は作ってきました。その乃木坂46に新しい風を吹かせた時どうなるのか。。。自分で覚悟をもって決めた事です。一生懸命全力で取り組みたいと思います。どうか私を支えて下さい。私はちゃんと私です。乃木坂46の生駒里奈として、3年目の坂を上っていきます。（中略）皆さん。生駒里奈をよろしくお願いします。

松井玲奈：乃木坂46ファンのみなさん、SKEファンのみなさん、驚いたと思います。まずはどちらのファンの方にも認めていただけるよう頑張りますので、よろしくお願いします。

生駒と松井の真摯な人柄もあって、それぞれのグループのファンやメンバーも次第に二人を受け容れていくようになっていった。

9th選抜フォーメーションは17人で5-5-7

9th選抜発表に先立って、1stから8thまですべての作品で選抜メンバーに選ばれてきた生田絵梨花が、大学進学に向けての準備のため、9thシングル期間中のみ、乃木坂46の活動を休養すると発表した。
乃木坂工事中での発表では、井上小百合が、學蘭歌劇帝一の國（2014年4月18日～5月6日）舞台出演が重なりスタジオ出演を欠席した。

交換留学生の松井玲奈もSKE48の公演出演のため欠席している。

９th選抜は８thより１人増えた17人、5-5-7のフォーメーションで、１・2列の10人が10福神（前作は5福神）となった。

大幅に入れ替わった3列目～7thセンターの堀未央奈が3列目に下がる衝撃の展開～

3列目は高山一実以外は全員が入れ替わった。

★⑰番で呼ばれたのは高山一実。9作連続の選抜入り。このポジションは3作連続、通算では5回目となる。

★⑪番で呼ばれたのは衛藤美彩。2度めの選抜入り。
7thで初の選抜入りしたものの、９thでは選抜漏れしてしまい、今回の復帰は本人も予想をしていなかった。

衛藤は、9th以降選抜メンバーに定着し22ndまで選抜メンバー常連として活躍することとなる。
乃木坂加入前のキャリアで手垢の付いたアイドルとして今野義雄に嫌われていた衛藤が、握手会などで地道に努力を重ね、逆境を跳ね返したのだ。

★⑯番にコールされたのはなんと堀未央奈。
バナナマンに感想を求められるのだがなかなか言葉が出てこない。

涙をこぼしながら絞り出すように切り出す。
”7枚目と8枚目で選抜メンバーに選んでいただいて、フロントにいさせていただいたんですけど、そんなに大きな結果が残せなくて、そんな私をメンバーやファンの方が支えてくれたので、乃木坂に入れて良かったなって思うようになって、9枚目は高山さんの隣りなんですけど、すごく明るくて面白い方なので、また新しい位置で頑張りたいと思います。”

7thシングルで研究生のままいきなりセンター抜擢、8th・9thではフロントにとどまったものの9thでは一気に3列目まで下げられてしまった。

そのひとつの理由は、堀の握手会人気の伸び悩みにあった。

この当時の堀の握手会人気は12～16番目くらいで、人気上位メンバー10人とは大きな差があった。

堀はアンチからの激しいバッシングにもさらされていたので、そのガス抜きの意味もあったかもしれない。

それにしてもこの仕打ちは、堀のHPを激しく削った。

★⑫番のポジションは井上小百合。
1st~6thまで選抜、7th・8thではアンダー、3作ぶりの選抜復帰である。

★⑮番で呼ばれたのは大和里菜、初選抜である。

”ずっとアンダーで、忘れられちゃったんだなって思う時もあって、それでも初期からずっと見捨てないで応援してくれてるファンもいて、（アンダーでも）頑張ろうと思っていた時に、こうして選抜に選んでもらったんで、乃木坂にすべてをかけるつもりで頑張ります。”

大和の選抜入りで、1期生の選抜未経験メンバーは、斎藤ちはる（現テレビ朝日アナウンサー）ただ一人になった。

大和にとっては1度きりのいわゆる”思い出選抜”であった。
童顔の大和は当時19歳、この年の10月松村沙友理の路チュー不倫騒動の続報記事の中で、大和は未成年飲酒疑惑を週刊文春に報じられることとなる。
事実を認め、11月1日のブログでファンに謝罪をしたが、12月15日付けで乃木坂46合同会社との専属契約が終了し、乃木坂46メンバーとしての活動を終了した。
前代未聞の実質的な解雇である。
2020年1月現在大和は25歳、一児の母となっている。（夫は女優三田佳子の次男高橋祐也氏）

★⑬番ポジは斉藤優里。6th以来3作ぶり5度目の選抜入りだ。

★3列目のセンター⑭番は星野みなみ、7・8thでアンダー落ちしていた星野も３作ぶりに選抜メンバーに返り咲いた。
▼選抜に選ばれて驚く星野みなみ

”最初のころはたくさんチャンスをいただいたけど、消極的でそういうチャンスを逃してきたので、今回は選んでいただいたので、頑張りたいと思います。”と笑顔で語った。

高山一実以外、大幅に入れ替わった3列目。
3列目でアンダー落ちしたのは、川村真洋、北野日奈子、樋口日奈、和田まあやの4人。
秋元真夏は2列目に上がった。

秋元真夏2列目と福神復帰、深川麻衣2度目の2列目で初福神

２列目からは全員が10福神である。

★⑥番に呼ばれたのは若月佑美、3rd以降7作連続の選抜入り、7th以来2度目の福神となった。

★⑩番ポジはAKB48 との兼任となった生駒里奈。今年の目標は”自分を追い込んで特技や武器を持ちたい”とその抱負を語った。

★⑦番は秋元真夏、4thで復帰以来6作連続の選抜入り、福神は5th以来で3度目である。
”4枚目で復帰してから2作連続で8福神をやらせてもらったんですけど、その後3列目に下がって、そこから前に行くために、自分の力をつけて前に行きたいなってずっと思ってて、（9thで2列目で福神の）このポジションをいただいたけど、変わらず努力を惜しまないで、ファンの人に感謝して頑張りたいです。”とその喜びを語った。
前に行っても”太ももと肩は出し続ける”とも宣言した。

★⑨番ポジは深川麻衣、3rd以降7作連続の選抜入りで、8thに続いて2度目の2列目で初の福神入りである。
現役メンバー最年長（当時22歳）の深川だが、9th以降は福神を続け、14th”ハルジオンが咲く頃”（2016年3月23日リリース）で初のセンターとなり乃木坂46を卒業することになる。

★2列目センター⑧番ポジは桜井玲香、1stから9作連続選抜で、6度目の福神入りである。
”4thから4作連続で⑥番ポジで、8thの発表の時にネガティブな発言をしてしまった。握手会でファンから励まされて、改めて頑張ろうと思っていたら、今回⑧番に選んでもらえたので、ファンに恩返しできたらいいなって思います。”

西野センター、両隣に白石・橋本、両端に松村と松井という強力フロントが誕生

★1列目⑤番は松村沙友里。
8thで初めて福神から漏れたが、9thですぐに復帰した。
感想を求められて松村はMCのバナナマンとこんな会話をしている。
嬉しいんですけど、悔しいこともたくさんあって、長い話になるのでここでは言えない。
日村さんは私のこと好きですか？
（日村）好きだよ。みんな好きだから。
設楽さんは乃木坂46のこと好きですか？
（設楽）大好きだよ
じゃあ、乃木坂46みんなで頑張ります！

謎の会話である。
松村は、選抜・福神の常連ではあったものの、目指しているセンターになれる兆しもなく、このころは漠然とした停滞感やマンネリ感を感じ、心に不満を溜め込んでいるようであった。
それが10月の文春路チュー不倫報道にに繋がっていく。

★①番ポジで呼ばれたのは、交換留学生の松井玲奈。
AKB選抜総選挙で5位の人気を誇る、才色兼備の強力メンバーが乃木坂入りした。
選抜入りは当然であろう。
SKE48の公演出演でスタジオには来られず、①番ポジには松井の全身パネルが置かれた。

★④番ポジは4作連続となる橋本奈々未。
すっかりフロントに定着した。
”18歳で乃木坂に入って3年たつんですけど、3年って結構節目の年って言うし、多分この9枚目は私にとっても結構節目になってくるのかなって思ったので、いい作品を作れたらいいなって‥‥。”
今から思えば、卒業を匂わすような発言である。
橋本はこのころあたりからグループからの卒業を考え始めていたのだ。

★②番ポジにも安定の白石麻衣が選ばれた。
”今回は玲奈さんも加わって、新しい形でどうなるか気になりますけど、今まで以上により良い作品を作っていけるようにみんなで力を合わせて頑張っていけたらいいなって思います。”

★9thシングルのセンターとなる③番に呼ばれたのは、8thに続いて連続センターとなる西野七瀬。
”2回目（のセンター）をやるとは思ってなくて、8枚目での活動は一度きりと思って活動して、不安な時は周りのメンバーとか家族やファンの方に支えられてなんとか乗り越えることができて、私的にも8枚目の活動は後悔なしにできたので、次のシングルでセンターになるっていうのが一番怖くて‥‥、2回目ってなったらファンの方の目も厳しくなると思うからそれも不安で‥‥。”
▼子供のような泣き顔で不安を訴える西野七瀬