(…)

乃木坂46 2ndシングル選抜メンバー発表エピソード~”おいでシャンプー”での”スカートめくり事件”勃発?~

アイドル

2ndシングル”おいでシャンプー”選抜発表、センターは2作連続で生駒里奈~~”ナカダカナシカ”コールの誕生~

セカンドシングル”おいでシャンプー”2012年5月2日リリース。
累計売上22.5万枚(前作比105%)。

作曲は小田切大、編曲はTATOO(多東康孝)が担当した。

おいでシャンプー” MV (Full Ver.)

監督:髙橋栄樹(これまでAKB48のMVを多数手がけてきた)
振付:南流石
ロケ地:旧学習院初等科正堂(千葉県立房総のむら・千葉県成田市)

2度目の選抜発表は、呼ばれたメンバーが次のメンバーの名前を読むという”リレー方式”で行なわれた

セカンドシングルの選抜メンバー発表の模様も”乃木坂ってどこ?”(2012年3月18日)で放送された。

スタジオの控室に全メンバーが集合した。

最前列に1stシングルの7福神、2列目にそれ以外の選抜メンバー、その後ろにアンダーメンバーという順番で並んで座っていることがわかる。

極度の緊張からか、すでに泣いているメンバーもいるようだ。
今回の選抜メンバー発表は、最初にMCの設楽から呼ばれたメンバーが次のメンバーの名前を読むという”リレー方式”で行うことが告げられる。
さらに、選考は”乃木坂46運営委員会”(今野義雄委員長)が行なっていることも発表された。

スポンサーリンク

7福神から脱落した生田絵梨花と星野みなみ、桜井玲香と中田花奈が7福神入りしてリベンジを果たす

★MCの設楽から最初に名前を呼ばれたのは、前回7福神から漏れて悔し泣きした桜井玲香
桜井は、デビューシングルの活動期間中に、暫定キャプテンに指名されていた。
本人が気づかぬ内に、運営からの信頼を得ていた。

前回(デビューシングル)で7福神から落ちてしまったことが本当に辛くて‥‥”と涙ながらに語った。

★桜井が次のメンバーの名前を読み上げる。
初めのころ、不安なこともたくさんあって、突然センターと言われて辛いことも一杯あったかもしれないけど、すごい立派な顔つきになったと思います。
これからも頑張ってください。生駒里奈

センターに立たせていただいて、初めていろんなことに自信を持って取り組めるようになって、(セカンドシングルでも)絶対ここに戻ってきたいと思っていた。頑張ります
と力強く語った生駒里奈
前作に引き続き、センターを務めることとなった。

スポンサーリンク

★生駒が名前を読み上げたのは高山一実
前回に続く7福神である。
1st期間中の活動で、アイドルらしからぬバラエティ適性を示し、乃木坂46に新たな色を付け加えたことが評価されたものだ。
メンバーみんなが選抜入りを目指してパワーアップしている中で、自分が目指すアイドル像に近付くために、負けないように頑張りたい”と笑顔で強い決意を語った。

★高山が読み上げた名前は、ダンススキルの評価が髙かったのに前回は7福神落ちしてしまった中田花奈だ。
▼7福神として名前を呼ばれて驚く中田花奈

泣きながら”今回のチャンスを絶対にモノにしたい。”とコメントした。
制作された”おいでシャンプー”のMVのヒロインには、中田花奈が抜擢された。

★次に呼ばれたのはダンス初心者だった松村沙友里
他のメンバーに追いつきたいとレッスンを頑張っていた。
ぶっ飛んだキャラクターと愛らしいビジュアルは、ファンの人気を博していた。

★松村によって6番目に読み上げられた名前は橋本奈々未
前回は7福神に選ばれたが、今回はどうなるかわからないと思っていた。1stの活動中に色々思うところがあったのでセカンドではみんなと一緒に頑張りたい”とその思いを語った。

★最後の7福神に呼ばれたのは、白石麻衣
橋本は白石を”現状に満足することなく努力を続け、いつも笑顔で弱音を吐かない姿を、同い年として尊敬しています。”と紹介した。

白石・橋本・松村の”御三家”は安泰だったが、桜井と中田の返り咲きで、”生生星”の二人生田絵梨花と星野みなみが7福神から脱落した。

スポンサーリンク

たった一度きりの選抜メンバー入り、宮澤聖羅と岩瀬佑美子

★3列目の最初に名前を呼ばれたのは井上小百合。
顏を覆って泣き出したまま中々立ち上がれなかった。
それは、選抜メンバーに選ばれたことの喜びよりも、今回も7福神に選ばれなかったことの悔しさの方が大きかったからだ。
井上は、運営からの評価が上がらないことに苛立っていた。

★次に名前を呼ばれたのは、乃木坂46のムードメーカー斉藤優里
1stに続いての選抜メンバー入りとなった。

★斉藤が読み上げた名前は宮沢聖羅
初の選抜入りである。

宮澤の母親とスタジオを電話でつなぎ、娘の選抜入りを伝え、聖羅に呼び掛けさせるというベタな企画も行われた。
結果として宮澤にとって最初で最後の選抜入りであった。

★宮澤が読み上げた名前は市來玲奈、学業(早稲田大学本庄高校)との両立に苦しみながらも、デビューシングルに引き続き選抜メンバー入りとなった。
ここにいるということに感謝して、努力は裏切らないということを信じて頑張りたいと思います。
真面目な市來玲奈らしいコメントである。

★次に名前を呼ばれたのは、初めての選抜入りとなる畠中清羅
前回選抜入りできなかったのが、応援してくれている家族やファンに申し訳なかった。今回選ばれたからには全力で頑張りたい。
初選抜の畠中の母とも電話がつながり、ファンやスタッフに感謝を忘れずに、真剣に頑張って”と故郷の大分弁で励まされた。

★畠中が読み上げた名前は西野七瀬
西野は1s”ぐるぐるカーテン”の活動期間中に、故郷の大阪から上京し、一人暮らしとなっていた。
退路を断って、乃木坂46に人生をかけたのである。

★西野が呼び込んだのは星野みなみ
1stで7福神に選ばれたことでプレッシャーを感じていた。今回7福神にはなれなかったが、選抜に残れてうれしい。

★星野が読み上げた名前は生田絵梨花
前作に引き続き選抜入りはしたものの、星野と同様に7福神からは脱落してしまった。
いかにも負けず嫌いの生田らしく、嗚咽をこらえながら”悔しい!”を連発したのが印象的であった。

★生田が読み上げた16番目の選抜メンバーは、グループ最年長(当時21歳)のメンバー岩瀬佑美子の名前であった。
▼選抜メンバーに選ばれ号泣する岩瀬佑美子

メンバーのお姉さんとして、ほかのメンバーを励ましながら、選抜入りを目指してきた努力が報われた瞬間だった。

岩瀬も母と電話がつながり、MCの設楽から娘の初選抜入りを知らされた母親も涙声になった。
しかしその後岩瀬は、1度も選抜メンバーに選ばれることはなかった。

たった1度だけ選抜メンバーとなったこの日から8カ月後の2012年11月18日、岩瀬佑美子は乃木坂46を卒業することになる。(岩瀬の卒業時の年齢は22歳)
吉本彩華、山本穂乃香に続く3人目の卒業メンバーである。

セカンドシングル”おいでシャンプー”でも生駒里奈が続けてセンターとなったことで、乃木坂46の方向性がある程度固まった。

この曲は2期生以降恒例となる、新メンバーお披露目イベント”お見立て会”では必ずカバーされる乃木坂46を代表する楽曲となったが、セールスとしては前回から1万枚プラスの22.5万枚に留まった。

スポンサーリンク

”おいでシャンプー”スカートめくり振り付け事件

乃木坂46の表題シングルで、1st”ぐるぐるカーテン”から5th”君の名は希望”までの楽曲の振り付けを担当したのは当時CMなどで人気を博していた女性売れっ子振付師南流石である。

SME(ソニーミュージックエンタテインメント)の今野義雄は秋元康総合プロデューサーから”制作スタッフは大御所で‥”と言われていた。

南を指名したのは秋元康総合プロデューサーだった。

衣装デザイナーも尾内貴美香という大物に依頼している。

南と秋元康総合プロデューサーは、それまで仕事場で何度も顔を合わせていたが、南がAKB秋元グループの振り付けの依頼を受けたのは、乃木坂46デビューシングル”ぐるぐるカーテン”が初めてであった。

今野を介して聞いた秋元康総合プロデューサーからのオーダーは、”差別化をしたい”をしたいというたった1点だけであった。

南は乃木坂46のダンスについて「他と似たようなことは絶対にやらない」が、『ついついやっちゃう』という微妙なラインを狙った」と語っている。

それについて、賛否が分かれることについても割り切っていた。

2ndシングル”おいでシャンプー”のMV製作が始まって、曲を聴いた南が「スカートを揺らす」というイメージを秋元氏に伝えたところ、「他のグループでもやってるじゃない」と一蹴されかけたエピソードを明かしている。

南がこの提案を「今までにない揺らし方です」と差別化になることを薦めた結果、あの独特な”おいシャン”ダンスが生まれた。

しかしこのスカートを揺らす振り付けが事件となってしまう。

現在YOUTUBEの乃木坂46公式チャンネルで公開中の”おいでシャンプー”のMV(Short Version)ではもう見られないが、Full VersionのMVでは、メンバーが振り付けとしてスカートを大きくめくりあげて踊るシーンがフィーチャーされているのだ。

▼問題になったMVのシーン

おいでシャンプーMV 問題のシーンはこちら

もともとレースのようなスカートで、下にはいているものはスカートの上からも透けて見えているデザインだったのだが、「めくる」という行為自体に注目と批判が集まってしまったのだ。

秋元康総合プロデューサーもこの振り付けには反対であった。

年配者には、フランスの老舗キャバレー”ムーランルージュ”の名物レビューである”フレンチカンカン”を思い起こさせるような振り付けで、フランスの女子高生リセエンヌの上品なイメージを狙っていた秋元康総合プロデューサーにとっては許しがたい演出だったのだろう。

ネットでも、まだ乃木坂46は無名だったのにも関わらず大炎上。

振付師であった南にも批判が集まってしまった。

”おいでシャンプー”MV(Full)はこちらで見られます。

▼当時、秋元康総合プロデューサーがSONYの今野氏に送った755(2012年04月15日付)
業務連絡。
ソニーミュージックの今野! なっ?
やっぱり、乃木坂46の新曲「おいでシャンプー」の振り付けのあの部分、不評だろ?
だから、会議の時に言ったじゃないか!
あれは、やりすぎだよ。 ミュージックビデオの撮り方もよくなかった。
これから収録の音楽番組等は、全部、その部分の振り付けを直してください。
ミュージックビデオは、…………….もう間に合わないもんなあ。
南流石さんのせいじゃないよ。
本当はとってもキュートな振り付けなんだけど、乃木坂46のコンセプトには合わない。
制作チームが乃木坂46のコンセプトを理解していないからだと思う。
うーん、難しいなあ。
制作チームに自由にやらせてあげたいという気持ちと全部、チェックしなきゃ いけないという気持ちと…….。

秋元康総合プロデューサーは、この騒動は運営側の責任だと指摘し、テレビ演出のみ振付を変えるという窮余の策で乗り切ったのである。

秋元康総合プロデューサーはこの事件があっても南流石を起用し続け、南は1stから5thまで乃木坂46の表題シングルの振り付けを担当している。

スポンサーリンク

 ”ナカダカナシカ”コールの誕生

”おいでシャンプー”の間奏部分でファンが叫ぶ”ナカダカナシカ”コール。

これは”中田花奈しか”というオタク独特の言い回しで、”中田花奈を応援するしかない”という意味である。

なぜ乃木坂46ファンが、”おいでシャンプー”でこのコールをするのかと言えば、このシングルで唯一中田花奈がフロントポジションに立っていて、MVでもヒロインに抜擢されるなど、最も輝いていたからである。

▼”ナカダカナシカ”コール

”ナカダカナシカ”コールは、”おいでシャンプー”発売直後から、ごく一部のファンの間でひっそりと始まっていた。

それが2014年にアンダーライブが始まったあたりから、徐々にファンに広く浸透し始める。

そして2015年真夏の全国ツアー中、中田花奈の誕生日である8月6日の仙台ライブで、中田花奈生誕祭委員たちが、”おいでシャンプー”の時に”ナカダカナシカ”コールをしようとファンに公然と呼びかけたのだ。

しかしこの呼びかけは中田ファン以外にはそれほどは広まらず、間奏で生田絵梨花が”煽り”を入れてしまったこともあって、不発に終わってしまう。

ただ、ネットでのこの呼びかけのことを知っていた中田花奈が、この日のライブのアンコールで、誕生日をお祝いしてもらう場面で、『”ナカダカナシカ”コール、どうもありがとうございました。』とコメントする。

それがきっかけで、”ナカダカナシカ”コールは、メンバーに認知されたコールとして市民権を得たのである。

その後のアンダーライブでは、”ナカダカナシカ”コールが乃木坂ファン全体に浸透していき、ファン全員のコールとなっていったのである。

”おいでシャンプー”は、乃木坂46の初期の代表曲で、ライブで盛り上がる曲でもあるので、BirthdayLIVEなど披露する機会も多く、”ナカダカナシカ”コールは、いつしか乃木坂46ライブの名物となった。

伝説となった5万人による”ナカダカナシカ”コール(真夏の全ツ2017ファイナル@東京ドーム)

2017年11月8日、全国ツアーの最終公演として行なわれた、乃木坂46にとって初の東京ドーム公演で”おいでシャンプー”が披露された際、間奏に入る直前のタイミングで中田花奈本人や白石麻衣ら数人のメンバーから”煽り”が入り、それに応える形で5万人の”ナカダカナシカ”コールがドーム全体に響き渡った。

乃木坂46 4thシングル選抜発表エピソード~”制服のマネキン” 活動休止していた秋元真夏のサプライズ選抜&福神復帰によって分断されたメンバーの絆~~
4thシングル”制服のマネキン”の選抜発表~生駒里奈4作連続センターの陰で秋元真夏復帰によって分断されたメンバーの絆、乃木坂46は最初の危機を迎えた~ 4thシングル”制服のマネキン”、2012年12月9日リリース。 累計売上31.3万枚(...
乃木坂46 3rdシングル選抜発表エピソード~”走れ!Bicycle”3作連続センターで名実ともに”乃木坂46の顔”となった生駒里奈、桜井玲香が正式にキャプテン就任!~
3rdシングル”走れ!Bicycle” 選抜発表~生駒里奈センター継続で、深川麻衣、若月佑美が初選抜入り!~ 3rdシングル”走れ!Bicycle”、2012年8月22日リリース。 累計売上24.5万枚(前作比108.8%)。 作・編曲は、...
乃木坂46デビューシングル選抜発表エピソード~”ぐるぐるカーテン”~センター候補の突然の活動辞退で、押し出された形で初代センターに指名された生駒里奈、図らずも”乃木坂46の顔”になってしまった苦悩が始まる~
デビューシングル”ぐるぐるカーテン”の選抜発表 AKB48の公式ライバルと位置付けられて発足した乃木坂46。 2011年8月21日に1期生オーディションへの応募者38,934人の中から36人の精鋭が選ばれて晴れて1期生となった。 乃木坂46...

コメント