(…)

セルフDocumentary of 日向坂46第4回~富田鈴花、松田好花、渡邉美穂~

アイドル

富田鈴花、松田好花、渡邉美穂は日向坂46のポテンシャルの高さを証明するメンバー

18歳と年少組ながら、ズバズバとメンバーを批評する富田鈴花。スタッフから”他人のことより自分の現在を考えなさい。”と言われてしまうことも。しかしメンバーはそんな富田を認めている。

クラシックバレエ、和太鼓、ギターと才能に恵まれた松田好花。ひらがなけやき時代は次世代エース候補として舞台のヒロインにも選ばれ活躍したが、今はその多才さが災いして、”器用貧乏”になってしまっていると悩んでいる。

日向坂46の”元気娘”として、いつでもキラキラ輝いている渡邉美穂
グループ加入当初は、小坂菜緒をしのぐエース候補と期待され、2期生でたった一人連続ドラマに出演したり、グループ初のソロ写真集もリリースした。しかし日向坂46改名後のシングルでは2列目に下げられてしまい、卒業まで考えるほど追い詰められていた。

おっとりしていた1期生と対照的に、貪欲に上を目指そうとした2期生たち。

彼女たち3人は、そんな2期生の象徴的な存在である。

今回のセルフDocumentary of 日向坂46では、グループとしては快進撃を続けている日向坂46の中で、その大きな原動力となった2期生たちが、人知れず苦悩していたことが明らかになる。

スポンサーリンク

多彩な才能に恵まれながら停滞していた松田好花が、長かった黒髪を切って覚醒する


松田好花、京都府出身、1999年4月27日生まれの20歳。
好奇心旺盛で、興味が湧くとすぐにやりたくなってしまう性格。
持ち前の器用さでそれらをマスターしてしまっている。
関西出身なのに”納豆大好き”キャラをアピールしている。

Q1 ひらがなけやきに入ろうと思ったきっかけは?

A. 坂道グループにはまって、握手会にも通っていた。始発電車に乗って会場に行くくらいのガチの”坂道オタク”だった。小さい頃からクラシックバレエやタップダンスを習っていて、人前で表現することが好きで、だんだん自分がアイドルの立場になってステージに立ったらどんな光景が見られるんだろうと興味が湧いて、その好奇心でオーディションに応募したかもしれない。興味を持つとすぐにやりたくなるので、習い事はバレエやタップなど7つぐらいはやった。

(美穂)オーディションには合格する自信はあった?

(好花)自信は全然なくて、どこまでいけるのかなっていう”自分試し”のつもりだったが、2次審査を通過したぐらいから、現実味が出てきて、最期は”ひらがなけやきになりたい”と真剣に思うようになった。

(鈴花)好花には”完璧”なイメージがある。

Q2 今までの人生の中で一番の挫折は?

A. ひらがなのオーディション真っ只中の2017年7月30日、3歳から15年間習ってきたクラシックバレエ団の卒業公演があった。その直前に腰を痛めてしまったが、誰にも言えずにいた。前日の夜に大泣きして、当日は全身テーピングしたような状態で踊った。今思い出しても泣けてくる。

15年間の集大成を前に怪我をしてしまったことがこれまでの人世最大の挫折。親にも先生にも言えずに公演を終えて、事情を話したら、”なんで早く言わないの!言ってくれたら対処のしようもあったのに。”って叱られて、そのことでも自分を責めた。

(鈴花)その経験が今いきているってことはある?

(好花)なんでも自分で抱え込まないことかな。もちろん振り入れの早さなんかの技術的なことはバレエのレッスンで学んだけど、それだけでなく精神的にも大きく成長できたと思っている。

Q3 初期からずっと長かった髪を突然切って、染めたりしたのは何故?

A. 1stアルバム”走り出す瞬間”の個別握手会(2018年8月)で、期間内に完売できず枠がみんなより少なくて当日楽屋で一人になってしまう瞬間があった。その時寂しくなって泣きだしてしまった。”みんなは握手会をしてるのに私は何をしてるんだろう”って思って悲しくなった。一人で先に帰るわけにもいかず、その時は本当に苦しかった。その当時、黒髪ロングでそれも含めて自分が嫌になっていた。

だから握手会が終わった10月に(自分を変えるために)髪を切る決断をした。

(鈴花)髪を切って何か変化はあった?

(好花)何かめっちゃ評判が良くてビックリした。ネットニュースにも”松田好花覚醒!”って取り上げられてテンションが上がった。外見を変えることが内面が変わるきっかけになった。

Q4 3rdシングルで初めて2列目に上がった感想は?

A. 3rdのフォーメーションは3‐6‐9で、メンバーの半分は3列目だったので、自分はその中のどこになるのかなって思った。衝撃が一番先に来て、嬉しいという気持ちもあったし、前にいくことを目指していたから、そこでできることを最大限に発揮して、3rdシングルの活動に貢献したいと思い気合が入ったし、もっと自分を高めたいと思うきっかけになったと思う

(鈴花)私から見ると好花はこの半年でメチャメチャ変わったように思う。(美穂も頷く。)なんか強くなったなって。
(美穂)めちゃめちゃ頼もしいなって思う。
(好花)ホントに?嬉しい!
(美穂)松田好花っていう存在が大きくなってきてるのを一緒にいて感じる。

感激して泣く好花

(美穂)初期のころは不安とか焦りとか感じてた?

(好花)凄く感じてた。オーディションの時は合格できればいいやと思っていたけど、いざグループに入ったらメンバー間に差が出てきて、輝いているメンバーを見ると自分はできていないなっていう焦りがすごく出てきて、自分を全然見つけられなくてよく泣いていた。

(鈴花)どんなことに悩んでた?

(好花)何を自分の”売り”にしたらいいのかわからないし、他のメンバーが話しているのを見て、自分を鏡で見ると、”なんで自分は可愛くなれないんだろう”って思って、比べてはいけないと思うけれど、どうしても比べてしまう自分がいて、客観視した時に、”どう考えてもこの子のほうが(自分より)上だよ”って思ったりしていた。自分には(アピールできるような)個性がなく、実際に”器用貧乏だね。”と言われた。それを何とかしたいと思ってSHOWROOMでのギター配信を始めた。

Q5 日向坂46をどんなグループにしたいですか?

A. 難しい。グループで活動してるときは、まず自分たちが楽しんでその場を成功させたいと思っているだけで、自分たちがどう見えているのかまでは考えられていない。乃木坂や欅坂の先輩たちのように大きくなりたいと思っているけど、先輩たちとは違った行き方で大きくなりたいなとは思う。私たちなりの成長のしかたを見つけられたらいいなって思うけど、まだそれがわからなくて曖昧だね。自分が今できることは精一杯やりたい。礼儀なんかももっときちんとしたいし、周りにも言える人になりたい。

スポンサーリンク

インタビューを終えて、渡邉美穂と富田鈴花が感じた松田好花


by 渡邉美穂


by 富田鈴花

地元京都で関西私立の名門校同志社中高に通っていた松田好花は頭が良い。
だからこそ自分を客観視することができる。
それで自分の欠点や足りない部分に気付いて傷ついてしまうのだ。

クラシックバレエにタップダンス、和太鼓にギターと多彩な才能に恵まれているはずなのに、それを器用貧乏と考えてしまう。
2018年4・5月の舞台”あゆみ”で演技の才能の片りんを見せ、10月の舞台”七色いんこ”ではヒロインに抜擢されている。

松田好花が苦しむのは、その聡明さゆえであり、いつも正しくありたいと願う正義感ゆえである。
乃木坂や欅坂の先輩たちとは違う道を見つけたいと考える松田好花は、間違いなく日向坂46に必要なメンバーだ。

スポンサーリンク

ラップが得意でパリピキャラでアピールする異色のアイドル富田鈴花は、抜群の音楽性を持っていた


富田鈴花、神奈川県出身、2001年1月18日生まれの18歳。
日向坂46では佐々木久美(167㎝)に次ぐ長身(164㎝、佐々木美玲と同じ)メンバーで、そのグラマラスボディは日向坂No.1だとされている。(態度も大きいとのメンバー評も)
そのせいか実年齢より上に見られることが多い。
絶対音感を持つ根っからの音楽人間で、歌唱力も高く、ギターも達者である。

Q1 アイドルになる前は何をしていたか?

A. 普通の女子高生。可愛いくてみんなからちやほやされる女の子に憧れていたけど、(実際には)クラスの中ではいつも大きい声で笑っているタイプだった。

(美穂)バイトはしてた?

(鈴花)週3回くらい。

(好花)そんな中でアイドルに?

(鈴花)欅坂46の1stYearアANNIVERSARY LIVE(2017年4月)を見た時に、ひらがなけやきの増員決定の告知を見て、すぐに受けようと思った。小学校の頃はテレビで見るAKB48が好きだったが、欅坂46を知って大好きになり、握手会にも行くようになり、こんなに可愛くて礼儀正しいアイドルに自分もなりたいと思った。自分はそういうタイプではなかったから。その中に入ったら自分もそうなれるかなって思って受けた。

(好花)オーディションで鈴花を見て、絶対自分より年上だと思った。(実際には富田鈴花16歳、松田好花17歳だった。)

(鈴花)近寄り難いオーラを放ってるっていつも言われる。

(好花)高嶺の花的なオーラだったけど、オーディションでは突然面白いことを始めるので、”何だこの子は!”ってビックリした。

▼オーディションでギャグをする富田鈴花

(美穂)オーディションではみんな猫をかぶって、可愛らしい受け答えをするのに、鈴花は一人だけギャグをやっていたから相当な覚悟があるんだなと感じて、この子は受かるなと思っていた。

(鈴花)普通にしてたら自分は絶対に受からないと思っていたもん、周りは可愛い子ばっかで。

Q2 今までの人生の中で一番の挫折は?

A. 人間関係が上手くいかなかったこと。初めていうんだけど、小学生や中学生の時はいじめられていた。知合った当初はわあっとしゃべってくれるけど、時がたつとだんだん友だちが離れていってしまった。自分の悪い所はわかっていた。自分には裏表の表しかなくて、思ったことは全部口に出していた。そういうところが嫌われたのかなって思う。そのころが人世のどん底だったかなって思う。

(美穂)小中学校でそういう経験をして、今アイドルになってどう?

(鈴花)年齢的なこともあるのかもしれないけど、(日向坂には)優しい子が多いと思う。何であのころはあんなに喧嘩とかしてたんだろうって思う。この世界に入るとみんな大人になるんだなって思う。

(好花)グループに入って悩んだことは?

(鈴花)いっぱいあるね。今の自分に悩んでいる。何年続ければ次のステップに進めるんだろうって‥‥。他人のことにすぐツッコみたくなるタイプで、この前スタッフさんにも言われたんだけど、”他人のことより、まず自分のことを気にしなさい”って言われた。ダンススタジオでレッスンしてる時、いつも3列目の端っこで踊ってると全部が見えるのね。鏡を見る時自分のことを見てないの。他人のフリばっかり見てて、自分と目が合ったことがない。それは本当にいけないことなんだろうなって思うかな。

(美穂)確かに鈴花はレッスンの時いっぱい言ってくれるから、余裕があるのかなって‥。

(好花)めっちゃ注意してくれるから、私は自分のことで精一杯過ぎて、他の人が間違えてたことに気付かないのに、鈴花は言ってくれるから凄いなって思ってたけど‥‥、そういうことだったの。

(鈴花)そう。自分のこと見てないから成長できないんだなって凄い思う。

Q3 ”はなちゃんず”(富田鈴花と松田好花のユニット)のチャームポイントは何だと思う?

A. 自分でいうのもあれなんだけど、2人には多才なところとか共通点が多い。自分で多才って言うのは恥ずかしいな。気が強いよね、2人とも。(笑)

(好花)デビューライブのリハで花道で戻ってくるとき、この位置までっていう番号でぶつかって言い合いになった。そのまま終わったんだけど私はモヤモヤしてしまった。二人とも気が強いからどちらかが謝らないとダメだなって思って、それで”さっきはゴメンね”って謝ったの。

(鈴花)ゴメンね、ありがとう。全然覚えてない。

その時を思い出して涙ぐむ好花

(好花)あの時はどうしようってすごく悩んだの。ぶつかってから謝るまですごくモヤモヤして‥‥。

(鈴花)わたし全然覚えてないんだけど、これからもきっとそういうことがたくさんあると思う。

(美穂)ぶつかり合えるって大事なことだと思う。遠慮してたらぶつからない。

頷く好花と鈴花。

Q4 日向坂46がこれから大きく飛躍するために今自分ができることは?

A. オンとオフの切り替えができるアイドルになりたいし、そういう雰囲気を作っていかなかきゃなって思う。ちょっと嫌な人だなって思われたとしても言わなきゃなって思う。嫌われる勇気を持っていたほうが緊張感も持てて、アイドルとして大きくなれるのかなって思う。グループ全体のことを考えて行動したいと思う。

スポンサーリンク

インタビューを終えて、渡邉美穂 と松田好花が感じた富田鈴花


by松田好花


by 渡邉美穂

富田鈴花はオーディションの時からずっと”自分は正統派のアイドルにはなれない”と思っている。

自分を客観的に見られるから自分に厳しい評価をしている。

オーディションで物真似したり、”パリピ”キャラやラップに活路を見出そうとしたりするのもそれがあるからだ。

でもそれが成功しているとは思えずにいて悩み、迷走の真っただ中にいる。

”日向坂で会いましょう”で思い通りにできずに突然泣き出したりしたこともある。

そして自分に厳しいぶんだけ他人のことも気になってしまうのだ。

冨田鈴花はメンバーみんなが心優しい日向坂46に入れた幸運に感謝している。

他のアイドルグループでは孤立してしまっただろうと思っている。

しかし鈴花はグループに刺激を与え、多様性を表現するための貴重なメンバーなのだ。

確かな音楽性と高い歌唱力、長身から繰り出されるダイナミックなダンス、それは彼女の大きな武器だ。

まだ18歳と若い鈴花、精神的な成長を遂げて、余裕ができれば大きく飛躍できる可能性を秘めている。

スポンサーリンク

戦うアイドル渡邉美穂には、グループを辞めるとスタッフに告げた過去があった


渡邉美穂、埼玉県出身、2000年2月24日生まれの19歳。
小学校から高校まで10年間バスケットボールに打ち込んだスポーツ少女である一方で、芸能界に憧れ続けていた。
多くのオーディションに参加したが落選し続けていた。
高校3年で最後のチャンスと思って応募したひらがな2期生のオーディションに合格してようやく念願が叶った。
▼オーディションの時の渡邉美穂

ひらがな時代のオリジナル曲でフロントに抜擢されたり、グループ内でのオーディションを勝ち抜いて連続ドラマRe:Mindの重要な役を獲ったり、グループ初のソロ写真集をリリースするなど、アイドルとして順調過ぎるスタートを切った。

Q1 ひらがなけやきに入ろうと思ったきっかけは?

A. ずっとこの世界に興味があって、他のメンバーと違ってこれまでも色んなオーディションに挑戦してきた。目の前で”あなたは不合格です”って言われたこともあるし、そこでいろんなものを見てきた。それでも思いは消えなかった。ひらがな1期生のSHOWROOMも見ていてけやき坂46に興味は持っていた。高校3年になって将来の進路を決める時期にちょうどひらがな2期のオーディションがあった。親や担任からは”大学に行きなさい”って言われてて、3者面談で”芸能界に進みたい”っていったら猛烈に反対された。すごい言い合いになってしまったんだけど、オーディションに受かって既成事実を作ってしまえばいいと思って応募したら、受かっちゃった。

(好花)受かった時の気持はどうだった?

(美穂)最終審査に合格して名前を呼ばれた時はほっとしたというのが正直な気持ち。やっと自分が進む道ができたって安心感が生れた。

Q2 アイドルになって変わったなって思うことは?

A. (今まで以上に)自分とむきあうようになった。アイドルという仕事では人間性が重要視されるから、嫌でも自分と向き合わなくちゃいけなくなってくるし、自分ってどんな人なんだろうって考えた時に、いっぱい嫌なところも見つけたけど、自分にしかないものも見つかった。

(好花)自分の魅力って何だと思う?

(美穂)正直いろいろと考えてる。メンバーからは仕事に真面目に取り組んでるとか言われて、”そんなことないよ”なんて答えてるけど、本当はメチャメチャ計算してる。こんなこと言ったらアイドルとしてはよくないのかもしれないけど、私はこの仕事が本当に好きだからメチャクチャ真面目に取り組みたくて、バラエティとかもそうだし、ライブとかも常に(そういうことを)考えているかな。この世界には色んなタイプの人がいて、キャラそのものが天然で、何を言っても受けて”可愛い”って言ってもらえて素のままで芸能界でやっていける人がいる。最初は自分もそっち側の人だと思っていたし、そうであって欲しいと思っていたけど、実際に経験してみて自分はそっち側の人間じゃないんだと気づかされた。それで最初はすごいへこんで、わたしこの仕事向いてないなって思った。自分には”才能のかけらもない”って思い詰めてしまって、一時期バラエティが苦手になって‥。

(鈴花)へえ、知らなかった

(美穂)バラエティがめっちゃ怖くなって、何をやったら正解なのかわからなくなった。それでも勇気をふり絞って前に出ると”初々しさがない。”とか”強気な感じが嫌だ。”って叩かれたりした。わたしはアイドルに向いてないって思って、それでまたへこんで、キャラが迷走してしまった。少しでも自分を可愛く見せようとしていた。

(鈴花)みんな第一印象にすごくこだわるけど、人の印象なんて変わっていくものだし‥‥。

(好花)変わっていくのがアイドルなんだって思う。

Q3 これまでの仕事の中で一番印象に残っているものは?

A. 写真集かもしれない。まさか自分がグループで一番先に出すとは思っていなかった。普通に考えれば1期生から選ばれるはずなのに、何で自分なのかって大泣きしてしまった。喜びよりも不安とかプレッシャーとかを凄く感じた。その時も”私なんかでいいのかな”って思ったけど、仕事をもらう度に”わたしなんか”っていう言葉が出てきてしまうのが今でも治らない。それでも当時メンバーが良かったねって言ってくれたり、応援してるよって言ってくれたことが嬉しかった。そのことは忘れないし、日向坂46はいいグループだなって思った。ニュージーランドでの撮影で、大自然の中で自分の存在がいかにちっぽけなものかってわかって、その瞬間に視界が開けた。もっと自然体で、やりたいようにやればいいんだって。そんな中で本当の素の私が出せた写真集になったから、あのお仕事は自分にとって思い出に残る特別なものになった。自分はここにいていいんだなって思えた。

Q4 今の日向坂での自分のポジションについて考えていることは?

A. シングルを出す度にフォーメーションが発表されて、前にいくこともあれば後ろに下がることもある。バスケットボールでもそうだったけどこの世界にも競争があって必ず順位みたいなものがついてくる。気にせざるを得ないのは事実で‥‥。

ひらがな時代はいつもフロントメンバーに選ばれていた渡邉美穂。初めての武道館ライブでは2期生曲のセンターも経験した。
ところが日向坂46に改名したデビューシングル”キュン”では2列目に下げられてしまい、センターには同じ2期生の小坂菜緒が選ばれた。

(美穂)ひらがな時代にはフロントも経験したし、日向坂では(3作とも)2列目だし、初期には3列目の時もあってすべてのポジションを経験している。それぞれの時に色んな思いがあって、弱い所はあまり見せたくないのであんまり言わないけど、正直フォーメーションの発表は毎回心臓が痛い。初めてフロントに選ばれた時は嬉しかった。ひらがな時代には2作品連続でフロントだった。日向坂でのデビューシングルで2列目になって正直悔しかった。

(美穂)自分がいた環境に甘えていたからかなって思ったし、”落ちたね”ってファンの人にも言われて、家族にも”ああ、そうだったんだ。”ってがっかりされた時は凄く悔しくて、それから2ndでも3rdでも変わらなくて、焦りと不安しか感じなかった。
2ndのフォーメーション発表の当日にフリ入れがあったけど、その時の記憶がほとんどない。
苦しくて、もうアイドルを辞めようって決めて、スタッフにもそう伝えた。
でも時間がたって考えた時に、これまでの人生でもそうだったけど、その時は本当に辛い、辛いって思っていても、結局は時間がたったら過去のこととして話せるようになってきてたからこれまでも。
今は本当に辛いけどこのこともきっと過去のこととしてそんな日もあったなって笑える日が来るって思ったら、今こんなところで簡単に辞めたらダメだと思い直して、スタッフにまだ(アイドルを)続けたいって伝えた。
3rdの発表の時は涙も1滴も出なくて、嬉しさも悲しさも感じなくて、一番いけないなって思った。
良く言えば安定だけど、悪く言えば停滞で、何も変わっていな自分に焦りすら感じないレベルになっちゃったのはヤバいなって思って、3作連続で同じ2列目にいることに”謎の心地よさ”を覚えちゃって、焦りも緊張も感じなくなってしまった自分絶望してしまった。
どのポジションであっても、頑張って輝けることが大事なのはわかっているけど、今でもどうしていいかわからない自分がいる。
いつかはみんなを引っ張っていけるような、逞しいなって思ってもらえるようになりたいし、またフロントに立ちたいなって思う。

Q5 日向坂46が大きく飛躍するために今自分ができることは?

A. 日向坂46になったけど、ひらがなけやき時代に培ってきたとをなかったことにはしたくないけど、もしそれが足枷せになっているならそれを捨てて、新しい日向坂を作っていかなくてはいけない。
今の自分たちには、日向坂46として出す作品で他のアイドルグループと戦っていくことについての覚悟が足りていないように思う。
そのことをもっともっと強く思っていかなくちゃならないって思う。

(鈴花)美穂の一番良いところは、ドラマの収録なんかで一人遅くフリ入れに来た時でも、絶対に弱音を吐かないところ。そこはこれからも大事にしてhぽしいなって思う。

(美穂)嬉しい。大事にする。一生懸命な気持ちはこれからもずっと忘れたくないなって思う。

スポンサーリンク

インタビューを終えて、富田鈴花と松田好花が感じた渡邉美穂


by 富田鈴花


by 松田好花

渡邉美穂は”闘うアイドル”である。
10年間にわたるバスケットボール生活で学んだことなのだろう。
いつも元気なイメージの渡邉美穂が、ポジションのことで悩んで、アイドルを辞めようとまで精神的に追い詰められていたのは意外だった。
2020年1月から放送が始まるドラマ”DASADA”では、主演の小坂菜緒に次ぐ準主役を渡邉美穂が演じている。
得意な演技で、美穂がどんな進歩を見せてくれるか楽しみである。
バラエティ番組でもMCのオードリーと良い関係性が築けていて、美穂のバラエティに対する怖さも少なくなってきているように見える。
元々の積極さが戻れば、外のバラエティ番組でも活躍できる可能性は十分にある。
弾けるような笑顔での渡邉美穂の活躍を期待したい。

スポンサーリンク

インタビューを終えてこれまで以上に距離が縮まった3人

(鈴花)収録あっと言う間だったね。
(好花・美穂)早かった
(鈴花)ドラマのような話だったね、2人の挫折の話は‥‥。
(好花)ホントに?みんな人生はドラマなんだよ。今まで言ってなかったことも話して、これまで以上に距離が縮まった気がする。
(美穂)なんか、こんなこと言ったら恥ずかしいけど、2人のこともっと好きになったなって‥‥。
感極まって泣いてしまう好花
(好花)わたしもそう思った。

やっぱり日向坂46は良いグループだなと思う。

セルフDocumentary of 日向坂46第3回~日向坂の未来を担う3人、金村美玖・上村ひなの・小坂菜緒~
金村美玖・上村ひなの・小坂菜緒 日向坂46の未来を担う3人は何を語ったのか 2期生お披露目会見で暫定センターに立った金村美玖、その後センターの座を同い年の小坂菜緒に奪われてしまい、心が折れかけたが、家族の愛に支えられて復活した。デビューシン...
セルフDocumentary of 日向坂46第2回~潮紗理菜・高瀬愛奈・宮田愛萌~
日向坂46が秋元グループで最も知性が高いことを証明する、潮紗理菜・高瀬愛奈・宮田愛萌 今最も旬なアイドルグループ日向坂46。 毎回3人のメンバーが選ばれ、2人がインタビュアーになり残った一人にインタビューする形式の日向坂46トークドキュメン...
セルフDocumentary of 日向坂46第1回~高本彩花・佐々木久美・東村芽衣~
新たなフェイズに入った日向坂46が目指すべきもの 坂道グループの中で、今もっとも勢いがあると言われる日向坂46。 欅坂46の誕生(2015年8月21日)から遅れること3か月、そのアンダーグループひらがな”けやき坂46”として2015年11月...

コメント