乃木坂46 26thシングル選抜発表エピソード～”僕は僕を好きになる”は19人選抜・センターは山下美月（初）、コロナ渦でのシングルリリースは累計売上は72万枚にとどまり、16th”サヨナラの意味”以来10作連続のミリオンセールスも途絶えてしまった～

インデックス

26thシングル”僕は僕を好きになる”作曲は杉山勝彦、コロナ渦でのセールスは困難を極め、16thシングル”サヨナラの意味”から10作連続のミリオンセールスの記録も途絶えた。

26thシングル”僕は僕を好きになる”作曲は杉山勝彦、コロナ渦でのセールスは困難を極め、16thシングル”サヨナラの意味”から10作連続のミリオンセールスの記録も途絶えた。

26thシングル”僕は僕を好きになる”、2021年1月27日リリース。

2019年9月4日に25thシングル”夜明けまで強がらなくてもいい”をリリースして以来1年4カ月ぶりとなる26thシングルのリリース。

コロナ渦に見舞われ、ライブや握手会などの活動が軒並み中止となってしまったアイドル業界。

2020年は”世界中の隣人よ”(2020年6月17日)、”Route 246”(2020年7月24日)の2曲を配信限定でリリースした。

コロナ渦が収まらない中でのリリースとなった26thシングルは、有観客ライブや握手会が開けないなどのプロモーション上の制約が大きく響いて、累計売上72万枚（前作比64％）に留まり、16thシングル”サヨナラの意味”から10作連続のミリオンセールスの記録も途絶えてしまった。

26thシングルの作曲を担当したのは、杉山勝彦。

杉山は、”制服のマネキン”、”君の名は希望”、”きっかけ”など乃木坂46の重要な節目節目に、ファンから神曲と呼ばれる多くの名曲を提供してきた。

26thシングル”僕は僕を好きになる”は、表題曲としては16thシングル”サヨナラの意味”以来、実に4年ぶりの杉山勝彦作品である。

この時期、乃木坂46は色々な意味で危機を迎えていた。

1．絶対エース白石麻衣の卒業∼
2．CDセールスが、23rd以降3作連続で前作割れ
3．コロナ禍で、ツアーや握手会が開催できない

こういう厳しい状況下での26thシングルリリース、運営は3期生のエースと言われて久しい山下美月を初のセンターに抜擢して、グループの命運を託した。

持ち前の負けず嫌いを発揮して、乃木坂46の未来を拓いて欲しいと願う運営の思いが彼女の両肩に重くのしかかった。

だが、21歳の山下にとっては、重すぎる荷物であった。

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僕は僕を好きになる　MV

26thシングルの選抜メンバーは19人、5-7-７のフォーメーション、山下美月（3期生）が初センター

2020年9月17日、乃木坂全メンバーがSONY本社の会議室に招集された。

2021年1月27日リリース予定の、乃木坂46の26thシングル”僕は僕を好きになる”の選抜メンバーを告知するためである。

その模様は、2020年11月15日深夜放送の”乃木坂工事中”で放送された。

発表方法は従来と同じ今野方式である。

今回はコロナ対策でいつもとは少し段取りが違った。

密を避けるためメンバーは期別に集められることになった。

まず1期生だけが部屋に呼びこまれ、26thシングル選抜に選ばれたメンバーの名前が読み上げられる。

名前を呼ばれたメンバーは待機を命じられ、呼ばれなかったメンバーはこれで解散である。

これを、2期・3期・4期生と繰り返し、26thシングル選抜メンバーに選ばれた19人が残された。

選抜人数は19人、25thの22人選抜からは3名減となった。(直近の配信シングル”Route246”は、18人選抜だったのでそこからは1名増)、フォーメーションは5-7-7。

26thシングルで、1期生と3期生の選抜人数が共に6人となり、初めて並んだ。
乃木坂46の世代交代は、ここまで進んだのだ。

直近のシングルである”Route246”と比べると、1期と3期は人数もメンバーも変動はなく、2期生は1名減（北野日奈子が脱落）、4期生は2名増（清宮レイと田村真佑が初選抜入り）の5名と躍進ている。

センターに選ばれたのは3期生山下美月、乃木坂46加入当初から次世代エースとの呼び声が高かった山下美月が、選抜入り6度目にして、ようやく乃木坂46のセンターに立った。

3列目7人：4期生の清宮レイと田村真佑が初選抜、安定の高山一実・新内眞衣・星野みなみ～いつも冷静な筒井あやめが”レイちゃんが（選抜に）いてくれて嬉しいと泣いた”～

★⑲高山一実　2→3　　全作品選抜入り継続中

★⑬新内眞衣　1→3　　12回目の選抜入り、16thから連続選抜継続中

★⑱岩本蓮加　3→3　　4回目の選抜入り（21st、23rd、25th、26th）

★⑭清宮レイ　初選抜入り　4期生・17歳（高校2年生）

清宮レイ初選抜入りコメント
選抜っていうのが、夢でもあったし、憧れでもあったし、一つの目標でもあったので‥‥、すごい嬉しいです。
せっかく選んで頂けたし、自分の色を出しながら、存在感を出していけるように頑張ります。

2020年11月17日ブログより
26枚目シングルの達抜メンバーに選んでいただきました。
このブログではいま思っていることを書きました。
読みづらくてキレイな文じゃないかもしれません。すみません。
それでもみなさんに感謝を伝えたくて書きました。
1番最初のブログで「太陽みたいな存在になりたい」と言いました
いま、少しはなれたのかな
周りの人をあたたかく、明るくて照らせるようにこれからもいきたいです。
近くにいるみんなが笑ってくれたら私は1番幸せです
まず、選抜に入れたことがすごく嬉しかったです。
お仕事が大好きだから、毎日お仕事できるって考えたら本当に嬉しいです。
先輩方の近くで一緒に活動できることも嬉しいです。
しかし一緒にお仕事をさせていただく度に、私にはなにもかも実力が足りなくて経験の浅さを感じさせられる毎日です。
それでも、まったく新しい世界に1歩踏み入れることができた喜びも大きいので
いいことを全部全部吸収して、先輩方の背中を近くで見ながら、いつか隣に並べるくらい成長できるように一生懸命頑張ります。
今までもこれからもずっと、一つ一つのお仕事が貴重でありがたく、当たり前ではないので、絶対に手を抜きたくないし常に100%以上のものを出し続けるように努力します。
たくさんの声をいただきました。
ファンのみなさんはいつでも私の近くで応援してくださっていて、私を支えてくださっているんだなと感じました。
本当にありがとうございます
まず今は頑張らないと!という思いと、それと1番はみなさんが一緒にいてくれていることに安心して涙が出てきました。
当たり前じゃないみなさんからの大きな愛を受け止めて、私もそれ以上のものをお返しできるように頑張ります!
みなさんのおかげで1つ夢を叶えられました。
私はどこまで行けるんだろう今は希望でいっぱいです
私についてきてね、なんて今の私じゃ言えないけど、いつか先輩方のように輝けるように一生懸命努力します。
本当に本当にありがとうございます
これからもたくさん期待してください

清宮レイの初選抜入りを知って、いつも表情を崩さない筒井あやめが”レイちゃんが（選抜に）いてくれて嬉しい”と泣いた。
それにつられて清宮も泣いてしまった。
しっかりしているように見える筒井だが、16歳はまだまだ心細いのである。

★⑰筒井あやめ　24th以来の選抜復帰となった。

★⑮田村真佑　初選抜入り　4期生最年長21歳

初選抜入りコメント
4期生の中でも、自分に飛び抜けてできることがあるかって聞かれると、”うーん”ってなることが多くて‥‥、でも、（選抜に）呼んでいただけて、先輩の良いところとかをもっと吸収して、乃木坂46にもっと貢献できるような人間になろうっていうのが今の目標です。（スタジオにて）

驚きで放心状態。頭が真っ白になるとこんな感じなんだろうなというくらい、ぽかーんとしてしまいました。
坂道合同オーディションの当時はアルバイトをしていて、両親からは”20歳になったら正社員に‥”と言われていて、最後のチャンスと思って応募したら合格しました。
まさかこんなに自分の人生が変わるとは思っていませんでした。
奇跡のようです。
運を使い切っちゃったような感覚。ありがたいです。
選抜入りを両親に報告したら、泣いて喜んでくれたんです」と明かした
母はことあるごとに泣いて喜んでくれるんですけど、普段は絶対に泣かない父も、泣いてハグしてくれたんです。『よかった、よかった』って。
本当に喜んでくれたのが伝わってきたので、1つ恩返し出来たのかなって感じて、すごくうれしかったです。（2021・01・12日刊スポ―ツ坂道の火曜日）

2020年11月17日ブログより
乃木坂工事中で26thシングルの選抜発表がありました!
そして私も初選抜に選んでいただけました
私なりに言葉をまとめて文章にしたので読んでいただけると嬉しいです。
今一番に言える事は進抜に選んでいただけたのは自分だけの力ではなく
今まで応援してくださった皆さんのおかげでもあります。
やっと一つ皆さんに恩返しができるという嬉しい気持ちでいっぱいです。
正直わたしは今回の選抜発表でも名前は呼ばれないだろうと思っていました
それは決してマイナスな考えではなくて自分が1番近くで他のメンバーの魅力的な部分を沢山みてきて誰が選抜に選ばれてもおかしくないと常に思っていたからです。
インタビューでも言っていましたが自分に飛び抜けてできることがあるかと聞かれても「う~ん、、、」となることが多くてまだ自分自身の強みを見つけられていません。
これからの活動でどう自分が変わっていくのか予想がつきませんが私自身これからの自分にとてもワクワクしています。
なので皆さんも私の成長をみていてくださると嬉しいです
そしてこれからまた一歩前へ進む乃木坂にとってまだまだ未熟で頼りないところもあると思いますが、だからこそ先輩方の姿をしっかりみて沢山色々なことを吸収していこうと思っています。
自分が出来ることは精一杯やり切ること!
今のわたしに出来ることはただ努力し続けることです。
ここを新たなスタートラインとして色んなことに挑戦し、まだみせていない姿を皆さんにお見せしていけたらいいなと思います。
これからの活動を通して乃木坂46を応援してくださっている皆さんに田村真佑が選抜で良かったやっぱり乃木坂46って最高だ!! と思っていただけるよう26thシングルの活動も頑張ります。
ここまで応援してくださってきた皆さん本当にありがとうございます。
これからも精一杯頑張っていきますので、応援よろしくお願いします!

★⑯星野みなみ　3→3　24回目の選抜入り（7・8th以外の全作品）

2列目7人　4期生の2人以外は、ほぼ選抜常連組で占められた

★⑫秋元真夏　1→2　23回目の選抜入り（4th以降連続選抜継続中）

★⑥松村沙友里　1→2　26回目の選抜入り（全作品選抜継続中）

★⑪賀喜遥香　3→2　24th以降3作連続の選抜入り

★⑦遠藤さくら　3→2　24th以降3作連続の選抜入り

★⑩与田祐希　3→2　8回目の選抜入り（20th以降連続選抜継続中）

★⑧大園桃子　3→2　7回目の選抜入り

★⑨堀未央奈　3→2　18回目の選抜入り（14th以降連続選抜継続中）

1列目5人：1期2人・3期3人　センターは山下美月（初）、乃木坂46の未來は山下美月に託された

★⑤齋藤飛鳥　1→1　19回目の選抜入り（11th以降連続選抜継続中）

★①生田絵梨花　1→1　25回目の選抜入り（9th以外の全作品で選抜入り）

★④久保史緒里　3→1　5回目の選抜入り（23rd以降連続選抜継続中）

★②梅澤美波　3→1　6回目の選抜入り（21st以降連続選抜継続中）

★③山下美月　3→1　6回目の選抜入り（20～22nd、24～26th）で初センター

▼山下美月のセンター抜擢までの物語はこちらに詳しく書きました。

山下美月物語(乃木坂46 )～オーディションに落ち続けた少女が乃木坂46の3期生になって26thシングル”僕は僕を好きになる”のセンターになるまでの道のり～～

多くのことを我慢して、普通でいることを自分に強いてきた少女が、思い切り自分を表現できるアイドルの世界へ飛び込みようやく夢を掴んだ！乃木坂46加入当初から、次世代を担うメンバーとして期待されていた山下美月。乃木坂46の未来を担う”次世代エ...

3人の2期生：アンダーメンバーのモチベーションの保ち方～アンダーメンバーの先が見えない闘いは終わらない～

26th選抜メンバーが発表された直後、3人の2期生メンバーがその心情を綴った。

山崎玲奈の場合

山崎は1度も表題曲の選抜メンバーに選ばれたことがない。
つまり、これまで運営から推されたことがないメンバーだ。

そんな中でも自らのモチベーションを保ち続け、大学（慶応大学）とアイドル活動を両立さてきた。

その結果、高学歴アイドルとしてテレビのクイズ番組に呼ばれること数度、クイズを研究するタレントグループにも参加、スキルを磨き、クイズアイドルの枠を争うタレントになった。

さらに、持ち前のアグレッシブさと、天性のトークスキルが評価されて、ラジオパーソナリティとしての認知を獲得、現在はTOKYOFMで昼の帯の冠番組を持つまでになっている。

山崎怜奈の誰かに話したかったこと：TOKYOFM　月～金13:00～14:55

今や、ラジオの王様と呼ばれる伊集院光にも認められるラジオパーソナリティになり、現在の山崎怜奈の表情は、自信に満ちている。

SNS上で秋元康総合プロデューサーと会話できる数少ない坂道メンバーの1人でもある。

そんな山崎玲奈が、26th選抜発表の直後、自身の755で、現在の心境を綴った。

山崎怜奈の755
アイドルとしての幸せが何なのかって、私は一つじゃないと思ってるよ。
数とか確率とかで区切ったり、諦めたとか興味なくしたとか可哀想だとかという言葉で決めつけたりするのは簡単だけど、それはそれで誰かの正義を否定してないですか?
大人には大人の守らなきゃいけないものや然るべき時期があって、そのための算段があるし、グループのことが好きという気持ちはどの立場の人も根本的には同じだろうし。
どうなったって全て人が納得いく形なんて無いと思うなあ。
私は今生きていて楽しいし、幸せを抱きしめて温めてとりあえずは育ててる。
だから安心して寝てください。

実に堂々としたたコメントである。

アンダー常連メンバーの究極のサクセスストーリーかもしれない。

北野日奈子の場合

一方で、アンダーと選抜のボーダーメンバーであった2期生の北野日奈子は、23rd～25thまで3作連続で選抜入り（通算8回）したが、26thでは4期生に押し出される形で選抜から漏れてしまった。

重しのようにのしかかっていた1期生が次々に卒業して、やっと自分の番が巡ってきたと思っていたら、入ってきたばかりの新人に席を奪われてしまったのだ。

そんなやりきれない気持ちがブログに綴られた。

★北野日奈子ブログ（2020年11月16日）

タイトル：それでもないしこれでもない

私は26枚目シングルの選抜メンバーに選ばれませんでした。
何度やっても何年やっても慣れることのない選抜発表に今回も変わらず心臓が大きくなっていました。
名前が呼ばれることがなく終わって大きくなっている私の心臓も言葉にならない心の中も全部置いてけぼりで、ただただ、涙が溢れてきてそれをこの空間に悟られないようにするのに必死で
あぁまたここで平気なフリをしてしまうのかな。
心の中をぐしゃぐしゃにして乗り越えたフリするのかな。
悲しくてたまらないのに、この感情をなかったことにして、なんとなく過ごしていくのかな。
色々ぶわぁーっと考えていたら同期の心が私の心に寄り添ってくれていました。
優しくて温かくて我慢してた涙も流すことができて、何年か前のあの時より大人になって強くなった自分の存在に気づけました。
そうですね、うーん本当に悲しい。悔しい。
こんな言葉が頭をぐるぐるしていますがそれだけ私はここにいたかったんだなと思います。
2021年に向かって新しい道を開拓できるように自分自身を見つめ直してグループのためにできること、自分のためにできることをよく考えたいと思います
私は一生悪命頑張って心をすり減らして　でも楽しくって　ここが大好きで大切で　そうやって生きている飾らない自分が好きです
私のそばにいてくれている皆さんには悲しい思いをさせてしまうことが気がかりで　私は私のことだから傷ついても悩んでも仕方ないって思うけど私のことで皆さんをそういう気持ちにさせてしまうこと申し訳ないです。
皆さんが応援してくれても中々スポットライトが当たらない私のこと応援し辛いんだろうなってよく思います。
私は私自身のために頑張るよりも誰かのために頑張る方が自分に向いてると思っています。
だから私のことを見てくれている皆さんに笑顔を届けられるように頑張りたいです
色々と思うことはあるし考えてしまうしアンダーになったことを発表される今日までずっと皆さんはどう思うんだろうって考えていたけどもう前を向いているので目の前の壁を乗り越える私の背中を押すのではなく一緒に目の前にある壁を乗り越えて欲しいです。
少しだけ羽を伸ばしてみんなと楽しい時間を過ごしたいです!
きっとまた見える景色が違うんだろうな~
それにほら、私は頑張らなきゃいけない目標が明確に見える方がより一層熱くなるから熱くなってる私のことを皆さんが熱く応援してくれるのが嬉しいんです。
一つのものを一緒に目指してそれを極めた時の達成感を一緒に味わいたいって思います
今どこにいたってやるべきことって同じだ
私はこの思いを心に掲げて気持ちを強く保とうと頑張っています、皆さんにいい報告ができるように頑張らないと!
乃木坂46には選抜メンバーとアンダーメンバーがあって、みんなで乃木坂46 です。
アンダーメンバーの存在があって選抜メンバーの存在があるし、もちろん逆も。
お互いが存在するためにはお互いが必要不可欠だと思います。
アンダーという場所も選抜という場所もとても大切に思っているし大切にしています
いつもいつもありがとう皆さんからの愛情はちゃんと受け取っています
温かい言葉で溢れる私のこの場所はとても大切で大事な居場所です